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多くの人たちが「老後資金2000万円問題」に頭を抱えています。その一方、年金受給開始年齢の引き上げや高齢者の医療費負担額の増大なども検討されており、今後はさらに経済的に苦しくなると考えられます。直近では、2023年5月に「改正健康保険法」が成立し、75歳以上の後期高齢者が負担する保険料が2024年度から2025年度にかけて段階的に引き上げられていく予定です。
そうした中で、「老後資金2000万円では足りないのではないか?」と考える人も少なくありません。本記事では2021年に公開された映画『老後の資金がありません!』の背景を確認した上で、本作から老後の暮らしにおける幸せについて考えていく【後編】です。
多くの人たちが老後の暮らしを見据え、節約を意識した暮らしを営んでいることは、近年におけるファストファッションやプチプラ雑貨の人気、リーズナブルな価格帯の飲食店の需要の高さからもうかがえます。しかし、物価高や社会保険料の増加などにより手元に残るお金は少なくなるばかりで、贅沢をしていないにもかかわらず貯蓄が進まないという人たちがほとんどでしょう。
老後に2000万円必要かどうかは受給できる年金額や身体の状態などによっても変わってきます。例えば、身体が健康で、持ち家の修繕が不要であり、年金を毎月15万円前後受給できる場合、贅沢をしなければ2000万円の貯蓄は必要ないかもしれません。一方、自宅の修繕費がかさんだり、介護サービスの利用が必要になったりすると、貯蓄は思っていた以上に早く目減りしていきます。将来について予測することはできないため、ある程度のお金があると安心です。
『老後の資金がありません!』の主人公・篤子は家庭における数々のトラブルを乗り越え、家族と改めて向き合う中で、「夫婦の将来の幸せ」を見つけることができました。かつての篤子のように老後資金2000万円を貯めることにとらわれたり、あるいはメディアの声に惑わされたりするのではなく、「自分らしい老後」を実現できる方法を探していくことが大切です。ストイックな節約生活の結果、老後資金として2000万円貯めることができたとしても、自分や家族が幸せになれるとは限らないでしょう。
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