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いよいよ全国的に早咲きの桜から咲き始めており、開花が楽しみな頃です。お花見を楽しむためにも、鑑賞のポイントや、お花見のときのフィンガーフードのいただきかたについて(一社)日本プロトコール&マナーズ協会の松田玲子先生にお聞きしました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#90お花見の編 】
日本人と桜の関係ですが、実は鑑賞する習慣は桜よりも梅のほうが早かったといわれています。中国の文化を積極的に取り入れた奈良時代に、梅も日本に伝来。梅の良い香りが貴族の間で人気となり、梅を鑑賞する習慣が生まれました。その後、梅から桜を愛でるようになったのは、平安遷都の頃といわれています。平安京では多くの桜が咲き誇り都を彩ったといわれ、宮中では桜を愛でる宴が催されていました。桜の花見の様子は源氏物語の「花宴」に宮中の行事として描かれています。
江戸時代になると、古くからの貴族の雅な風習と農村での野遊びが結びついて、花見は一般庶民も楽しむ行楽行事になっていきました。桜の植樹が盛んに行われて、各地に桜の名所が生まれ、今日もなお春の行楽として受け継がれていて、花見客でにぎわう様子はニュースにもなるほどです。このような遊びが悠久の時から今も続いている事実が、お花見鑑賞の醍醐味ではないでしょうか。
桜は美しさを見せながらもすぐに散ってしまうという散りぎわが良いことから「もののあはれ」を好んだ貴族や武士たちに賛美されて、次第に盛大な花見に発展していきました。私たちは、満開になるのを心待ちにしていたのにも関わらず、長くても2週間程度で桜は散ってしまう「儚い花」に美学を感じているのかもしれません。
稲作を中心に暮らしてきた農村では、桜は古くから農事の目安として重要な役割を果たしてきたといわれています。桜の花には稲の神が降りると考えられていたようで、桜が満開になると豊作になるというように、桜で稲の実りについて占い、花の一つ一つに実りへの願いを込めていたともいわれています。
仕事関係でもプライベートでも、お花見をきっかけに親しくなるチャンスです。ゴザの上で車座になって座れば、連帯感が生まれます。積極的に交流ができ、お花見ならではの盛り上がりを得ることができます。普段以上に距離が近くなりやすいのもお花見ならでは。ときには初めて会ったグループでも、多くの人同士の交流をしてみてはいかがでしょう。
お花見は桜の木の下や、桜の良く見える場所を選べれば参加者も喜ぶでしょう。お花見の場所選びは、宴会の店選びと同じで実際の雰囲気などは事前に下見をしておかないと、「思っていたよりスペースがない」、「不便」など、想定外のことが起きます。当日に参加者の皆さんが迷わず案内できるようにするためにも下見は大切です。
お花見の会場は大勢の人出があることも想定されます。フィンガーフードのスティックは先がとがっているので、すれ違った人に当たる可能性があります。串だけでなく、ケチャップやソースが他の人に付いてしまう危険性も。そもそも、食べ歩きはレディにふさわしくありません。
【前編】では、お花見の歴史や、自分たちのお花見の席につくまでの基本マナーについてお伝えしました。
▶つづきの【後編】では、お花見での飲食にまつわる具体的なマナーについて教えていただきます。__▶▶▶▶▶
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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