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結婚式を挙げるか否かの考え方はコロナ以降多様化したものの、大切な方の結婚式にお呼ばれしたら晴れの日を祝福したいものですね。そこで今回は、結婚式に参列するときの装いについて、正統的な 考え方を(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生にお聞きした【後編】です。
【 気品を身につけるシンプルな教え#92結婚式の装い編 】後編
▶この記事の【前編】を読む▶結婚式に何を着ていくかを考える際に知っておきたい基本のマナーと世界基準はこれ!
フォーマルウェアは上質な生地と丁寧な縫製を基本とし、全体的に上品な装いをします。そして、周りとの調和が大切です。洋装の「フォーマルウェア」には、男女ともに装いの格があります。更に、国や季節によって若干の違いが生じますが、おおむね18時を境として、18時以前を昼の装い、18時以降を夜の装いとしています。
男性の冠婚葬祭用の「ブラックスーツ」は日本独自のもので、他国では通用しませんので、これも覚えておきましょう。
結婚式や披露宴では「白」は新婦の色ですので、参列する場合は「白」を避けます。
選ぶときの参考としては、上品さと華やかさを兼ね備えたパステルカラーがお手本です。お祝いの席ですから華やかさも演出しつつ、女性らしく品よくまとめると素敵です。
また、例えば柄などが入る場合と無地を迷われましたら、格としては無地のほうが上ですので覚えておきましょう。
昼間にはキラキラと光り輝くアクセサリーなどをつけるのは避け、パールやサンゴなどの光を内にひめた宝石が基本となります。
もう1つ、宝石には「年功序列」があることを覚えておきましょう。年齢を重ねる毎に、豪華なものを身につけることが出来ます。
その他、コサージュも昼間の結婚式にはおすすめのアクセサリーです。
結婚式では装いがフォーマルになるので、靴もドレスの格式に合わせることが大事です。なるべくヒールのあるパンプスを履くと良いでしょう。つま先が見えるオープントゥの靴は、つま先が見えてしまうとそれだけでカジュアルな装いになってしまいますのでMGです。露出がある靴がフォーマル(正式)ではないことが理由です。
同じ理由で、かかとのないミュールやサンダルもNGです。また、露出ということでは、素足でいることもNGです。かならず肌色のストッキングを履きましょう。
結婚式や披露宴に出席する当日に履く靴は、パーティ用として普段に履いていないのであれば、事前に靴の手入れをしておきます。
基本的にはドレスに合う小ぶりなパーティーバッグがおすすめです。口紅やパウダーなど化粧直しの道具、ハンカチ、携帯電話にカメラ、財布など必要最低限の荷物が入る大きさのバッグを選びましょう。
フォーマルなドレスには、シルクやサテン、シフォン素材など、ドレッシーな素材のもの、上品な素材のバッグが合います。
最近はカジュアルな結婚式も増えたことから、以前に比べてこれらのタブーを気にする人は少なくなり、マナーは緩くなっているのが現実です。とはいえ、年長者が多く出席する可能性の高い結婚式ではいずれも避けたほうが無難です。
装いは、自分の品性を表すだけでなく、「人への敬意をもあらわす」とても重要な自己表現方法であることを、ぜひ、心にとどめておきましょう。
着こなしのルールが明確ではなく、比較的ドレスコードが自由なケースが増えてきています。だからこそ余計服装選びが難しくなってきているのかもしれませんが、本質的なことを忘れないようにしてください。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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