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結婚式を挙げるか否かの考え方はコロナ以降多様化したものの、大切な方の結婚式にお呼ばれしたら晴れの日を祝福したいものですね。そこで今回は、結婚式に参列するときの装いについての正統的な考え方を(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生にお聞きしました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#92結婚式の装い編 】
昼の結婚式では肌の露出を避けることが正式な装いになります。
女性の昼間の礼装は、肌を出す分量が少ないほど格が高い装いとなり、肌を出す分量が多いほど格下(カジュアル)となることを覚えておきましょう。
私どもの生徒さんから聞いた話ですが、海外の昼間の結婚式にノースリーブで参列したら会場の方から注意を受けた、ということです。ノースリーブを着る場合には、肌が隠れるようにショールなどを羽織るようにします。
ドレス・コードが書かれていないからといって、何を着ても良いというわけではありません。式場の格や新郎新婦の意向によってはドレス・コードが設定されており、世界中どこででも催しの格を保つためにあります。
最も格が高い装いは「正礼装」(モスト・フォーマル)です。女性の昼間の正礼装はアフタヌーンドレスが一般的です。一般的にはなかなか目にする機会のない服装ですが、テレビや雑誌などを通じて目にしたことはあるはずです。昼間に行われる皇室の行事で、皇后など皇室の女性や行事の参加者などが身にまとっているのを見たことがあるでしょう。正式な行事で着るものなので、着こなしにも厳格な決まりがあります。
ちなみに、夜の正装はイブニングドレスです。着る時間が違うために、衣裳としての特徴も大きく異なります。もっとも違う点は、肌の露出です。イブニングドレスでは、肌を露出する方がマナーとして正しいとされます。その点、アフタヌーンドレスは真逆です。
ドレスコードの指定がないホテルや結婚式場などでおこなわれる結婚式の場合は、準礼装で参加するのが一般的です。男性の場合はディレクターズスーツやブラックスーツで、女性の場合は昼間ならばセミアフタヌーンドレスです。
「正礼装」のアフタヌーンドレスよりも少しドレスダウンしたものが、準礼装にあたるセミアフタヌーンドレスです。背中・首元の露出度は、アフタヌーンドレスと同じく控えめである一方、スカート丈と袖丈はしばりが少なめです。スカート丈は膝下からふくらはぎあたりの長さで、袖丈は半袖や5分袖のものを選んでも構いません。
その催しに参加する方々の服装がバラバラだと、その場の雰囲気が乱れてしまうからです。ドレスコードは、自分もその場の雰囲気を作る一員であることを忘れないように心得ておきましょう。このドレスコードを守れば、安心して当日を迎えることができます。
更に、初対面同志であっても、互いに好感や安心感を持って過ごすことができます。このように、ドレスコードもまた、自他への思いやりの心からつくられているのです。
結婚式に参列するときに着るフォーマルウェアは「パブリックウェア」になります。
「パブリックウェア」で大切なことは「身だしなみ」を整えることと、必ずドレスコードを守ることです。
【前編】では、結婚式に何を着ていくかを考える際に知っておきたい基本のマナーと世界基準についてお伝えしました。
▶つづきの【後編】では、フォーマルウエアの決まり、OKな色の服&NGな服の色、アクセサリーやバッグの選び方、オープントゥのパンプスはアリ?ナシ?……など、具体的な衣装選びのときに役立つ5つのマナーを教えていただきます。__▶▶▶▶▶
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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