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「メイヒン」と聞いてまず思い浮かべるのは、国宝や重要文化財に指定され、その芸術的な価値の高さを誰もが認めるような「名品」ではないでしょうか。しかし「メイヒン」とは、それだけにとどまりません。これまでほとんど注目されず、展覧会にもあまり出品されてこなかった、知られざる「迷品」の世界もまた、同時に広がっているのです。
本展では、サントリー美術館コレクションの「メイヒン」たちを一堂に会し、さまざまな角度から多彩な魅力を紹介しています。作品にまつわる逸話や意外な一面を知れば、「迷品」が「名品」になることも、「名品」が「迷品」になることも——目の前にある作品がどちらであるのか、それを決めるのは「あなた次第」。自分だけの「メイヒン」をぜひ探してみてください。
1999年に開催して好評を博した企画展示のリメイク版となる展示です。2000年以降に発行された切手を加えたり、顔について新たなテーマを設けたりと内容がバージョンアップされ、よりインパクトが強くなった「再録!切手顔面研究所」展では、人間のみならず神仏、仮面、人形などの顔、フェイスペインティングや化粧にちなむ切手も展示しています。眼鏡をかけた人や髭を生やした人を描いた切手のコーナーも必見です。ぜひ、切手デザインの多様性をお楽しみください。
約100年前に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工藝、「民藝」。
日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、わたしたちの暮らしに身近なものとなりつつあります。本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件が展示されます。また、いまに続く民藝の産地を訪ね、そこで働く作り手と、受け継がれている手仕事も紹介。さらに、2022年夏までセレクトショップBEAMSのディレクターとして長く活躍し、現在の民藝ブームに大きな役割を果たしてきたテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)さんによる、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつです。
フォトグラファーaikaとイラストレーターaofujisuiの初となる2人展が吉祥寺・にじ画廊にて開催されます。2人とも過去ににじ画廊で個展をしていたこともあり、縁を繋ぎ2人展を開催することになったのだそう。一年前より構成を練り、夏と冬の”みずうみ”での作品を披露。ここでしか手に入らない作品をぜひ会場にてご覧くださいね。
エアブラシや筆を用いた独特な色彩表現のペインティング作品を描くアーティスト・海沼ちあきさんによる個展です。原作の児童小説から映画のシリーズへと展開されている「夢のチョコレート工場(原題 : Willy Wonka & the Chocolate Factory)」をモチーフとした世界観を背景に、海沼の幼少期の体験をベースとした、資本主義社会の中で生きる上での正しさ(と、されるもの)や、そこに生まれる矛盾や葛藤、憤りがテーマとなっている本展。ぜひ会場で体感してください。
漫画家・イラストレーターとして活動している谷口菜津子さんによる個展です。
「子供の頃にいた心の中のお友達。彼らは大人になると消えてしまうと聞くけど、ふとした時に気配を感じる時がある。SNSで懐かしいおもちゃを見つけたときめき、旅先で森を訪れた時に感じる自然の中で遊んだ記憶。彼らの肖像画や日記のような絵を描いてみて改めて、彼らは親友で理解者で自分自身であったことを思い出す。」と谷口さん。どこか懐かしい、唯一無二の世界観をお楽しみください。
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