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もともと自由度の高い女性のファッションですが、職場や公の場でどこまで軽快にして許されるのでしょうか?(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生にお聞きする【後編】です。
【 気品を身につけるシンプルな教え#96 夏に気になる身だしなみ編 】
▶この記事の【前編】を読む▶夏のビジネスシーンでの服装やマナー。ノースリーブやサンダルはOK? 暑くてもジャケットなしはNG?
眩しさはもちろん、アスファルトの反射でサングラスが必要な方もいるでしょう。自分の健康を守るためには紫外線対策も必要ですし、中には日光アレルギーなどを持っている人もいます。自分の体は自分で守るしかありません。屋外で使用する分には個人の自由の範囲と考えてよいですが、職場やクライアントとの打ち合わせにはそぐわないので外すのが無難です。
夏場の帽子の主な目的は日よけです。ですから、屋内に入ったら帽子を取ります。
ただし例外として、皇室行事をテレビで見てもおわかりのように、女性が正式なアフタヌーンドレスを着用している際の帽子は装いの一部となりますので、屋内でも帽子を取らないケースもあります。
また、もしお客様のご自宅に呼ばれた際、インターホンには姿が映りますので、玄関ではまず帽子を取ってからチャイムを鳴らしましょう。
追記しておくこととして、ご病気のため帽子を被って日常生活を送らねばならない方もいます。身近にそのようない方がいるときは、十分に理解し寄り添っていくことが大切です。
帽子でヘアスタイルが崩れるのが気になるなら、日傘を常備してもよいでしょう。紫外線対策はとても大切ですし、お客様のところへの訪問時に日傘は使って大丈夫です。
ただし、複数人で他社訪問をする際、日傘をさして同行者と横並びで歩くのは通行の妨げになります。日傘はささないこととするか、日傘を諦められない日差しの際には、日傘をさしたいのでうしろを歩かせていただく旨を一言お伝えするなどの気遣いを。
レストランに入る際は、カジュアルな店ならともかくとし、席まで持参するのではなく預かっていただきましょう。
きちんとしたレストランに大きなかごバッグはふさわしくありません。大きなものはクロークで預かっていただくのが通常です。
ただし、フォーマルな場所でも通用するのが、職人によって生み出されたようなクオリティの高い籐のクラッチバッグなどです。
食事をする場合は、料理の匂いを邪魔しないように、できるだけ香りを付けないか、または顔から遠いところに少しつけるぐらいにするとよいと思います。特に夏場だと制汗剤の香りが強いものもありますので、食事の席の場合には香りに気を付けましょう。
おしゃれの主役は自分です。いちはやくトレンドを取り入れたり、好きな色や柄にこだわってみたり、自分のスタイルを表現するのなら、どのような服装でもOKです。一方、身だしなみの主役は相手なのです。一緒にいる相手が気恥ずかしくなってしまったり、目のやり場に困ったりする服装はよくありませんね。自分の好みよりも、TPOを考えて服を選ばなければなりません。
業界や職種によって求められる身だしなみは若干異なり、営業職の女性は、外回りと内勤でも服装が違います。
働く女性の装いは、周囲を不快にさせない絶妙なバランス感覚が求められます。職場で一目置かれる女性は、服装にもセンスが光ります。服装を意識すれば、姿勢や歩き方もきちんとしようと思うようになるでしょう。
相手を思いやる気持ちを持つ事を意識するだけで、周りの印象を大きく変えることもできます。ますます暑さが厳しくなりますので暑さ対策を忘れず、くれぐれもお身体を大切になさってください。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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