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昨今、電話をする前にメールやチャットでの約束が普通になってきているようです。便利なコミュニケーション・ツールをいかに使用したらいいか、(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生にお聞きしました。
【 気品を身につけるシンプルな教え#97 便利ツールのコミュニケーション編 】後編
◀この記事の【前編】を読む◀最近は突然電話をかけるのは失礼な傾向に。大切な資料をメール送信した時、急ぎの連絡の時もメールのみで?__◀◀◀◀◀
A.
なんらかの理由で相手がログインできない状況ということもあります。メッセージを放置し続けていると、送信側からすると単に確認が遅れているだけなのか、なにかしらツールを開けない状態になっているのかなど判断ができません。幹事さんに余計な不安を抱かせないように、出欠記入の連絡をもらったらメールを返してあげれば親切です。
A.
時代の変化とともに、ご祝儀の贈り方も変わってきているようです。○○ペイを希望されていて、こちらがそれをまだ導入していない場合は、自分の判断で勝手に行わずに、新郎新婦にこちらの状況を説明し、どのようにお贈りしたらよいかをお聞きしてからお贈りします。
今回のことに限らないのですが、何か困りごとが起きたら、こちらの勝手な判断で行わずに、先方に確認することが大切です。
現代では仕事場で、または友人や家族との関係の中で、以前ならば会って互いに顔を見ながら話していたことを、または電話をしていたことも、メールやチャットで一方的に伝えるといったことが当たり前になり、コミュニケーションの質の低下が起きています。
便利な道具に頼るあまりに人と会って直接話すという、とても基本的なコミュニケーションが減り、それは仕事への悪影響を及ぼしてしまうことがあるかもしれません。
今も昔も、人がコミュニケーションに求めるものは、「他者との心のつながり」です。どれほど時代が変わっても、私たちの中に愛し愛されたいと願う本能が宿る限り、人が人に求めるものは変わりません。
コミュニケーションは、表情や声音その場の空気などさまざまな要素の集合体です。
だから言いにくいことであればあるほど、また仕事の話で、大事なことであればあるほど、会って話し合う方が問題も起こりにくく、最もよい結果につながりやすいと思います。それは同僚でも、上司でも、クライアントでも家族や友人であっても同じです。
コミュニケーションは自己主張だけでは成り立ちません。便利なツールを使用しても、相手の立場を十分に考えること、そして理解し合い、その場が互いに心地よい空気になるよう。そのような、しなやかなコミュニケーションをしていきたいですね。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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