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花言葉は「誠実な愛」「真実の愛」「私を忘れないで」などです。「私を忘れないで」という花言葉は、中世ドイツに伝わるとある物語が由来になっています。花言葉から見ても、恋人へのプレゼントや親しい友人への贈り物としてぴったりなお花だといえます。
若い騎士ルドルフと恋人であるベルタがドナウ川のほとりを歩いていたところ、彼女が川岸に可愛らしい青い花を見つけました。ルドルフはベルタのためにその花を摘もうとしますが、足を滑らせ急流に巻き込まれてしまいます。流されながらもルドルフは摘んだ花をベルタに投げ、「僕を忘れないで!」と叫ぶと水の中に消えてしまいました。恋人のベルタは、生涯彼を忘れることなく、ルドルフのお墓にはその花を添えたと言われています。このような伝説から、この植物の名前を”Vergissmeinnicht”(忘れな草)と呼ぶようになったといわれています。
勿忘草には青の他にピンクや白の品種があり、色別の花言葉があります。紫もありますが、特別な花言葉はついていないので、紫以外の花を咲かせる勿忘草の花言葉を色別ご紹介します。
青色の勿忘草の花言葉は「誠実な愛」「真実の愛」です。「勿忘草色」というと明るい青を指すように、青色の勿忘草はもっとも一般的な色で、恋人に贈るのにもぴったりです。
白色の勿忘草の花言葉は「私を忘れないで」。ドイツやイギリス、フランスでも同じ花言葉が付けられています。勿忘草の中でも白い花を咲かせる品種はもっとも少ないとされています。
ピンク色の勿忘草は「誠実な友情」という花言葉を持っています。フランスでは勿忘草を友情の象徴とすることに由来するとされているなど、大切な友人にぜひ贈りたいお花です。
勿忘草の花言葉に怖い意味を持つものはありません。ただ「私を忘れないで」という花言葉は先述のドイツに伝わる物語に由来することから、悲しいイメージはあるのかもしれません。
騎士ルドルフと恋人であるベルタの伝説から、ドイツ語では「Vergissmeinnicht(私を忘れないで)」、英語では「forget me not」と呼ばれています。どの言語でも同じ意味の名前がついており、和名では、「勿忘草」か「忘れな草」と表記されます。
学名の「myosotis(ミオソティス)」は、ハツカネズミという意味の「myos」と、耳を意味する「otis」が組み合わされた言葉で、勿忘草の葉に生えている細長い毛がハツカネズミの耳に似ている様子に由来しています。
品種としては50種類以上が確認されている勿忘草ですが、どんな品種があるのでしょうか?代表的な品種をご紹介します。
ヨーロッパ〜アジアが原産地で、日本でも自生する姿が見られるようです。多くの品種の中でも草丈は高いほうで、50cmほどになります。
ヨーロッパのアルプス山脈やピレネー山脈、バルカン半島などが原産地で、山地や高冷地の草原や林の中で自生しているのが見られます。草丈は10〜20cmくらいです。
園芸品種とは、交配などによって、原種植物を人為的により育てやすく鑑賞向きに作った植物のことです。勿忘草の中では、草丈20cmほどで従来種に比べて大きな花が咲くミオマルクが人気があります。
ブルームッツは恵泉女学園園芸短期大学が育成した早咲き品種です。花芽形成に特別な低温を必要とせず、早春より青紫色の可憐な花を咲かせます。草丈50cmほどで切り花にも向いています。
勿忘草は、2月7日、4月5日、4月15日、4月21日、5月14日の誕生花です。また、勿忘草のシーズンは4〜6月なので、この間にお誕生日を迎える人へのプレゼントにもおすすめです。
どんなときに勿忘草を贈るのがいいのでしょうか?おすすめのシーン別にご紹介します。
ロマンチックな花言葉をもつ勿忘草は、恋人やパートナーに贈るのにぴったりなお花です。大切な記念日や相手のお誕生日に贈ってみてはいかがでしょうか。ただ、お花の名前や由来から少し悲しい雰囲気を感じてしまう人もいるかもしれないので注意が必要です。メッセージカードなどを添え、自分の気持ちがきちんと伝わるようにしておきましょう。
「誠実な友情」という花言葉をもつ勿忘草は、大切な友人への贈り物にも最適。卒業式や引っ越しなどの別れのシーンで贈るお花としてもおすすめです。
アメリカの敬老の日にあたる「祖父母の日(National Grandparents’ Day)」では、勿忘草を孫から贈るのが定番です。日本にも徐々にこの風習が伝わりつつあります。おしゃれな敬老の日の贈り物としておすすめです。
ここからは、minneで見つけた素敵な勿忘草をモチーフにした作品をご紹介します。
勿忘草のドライフラワーをキューブ型のレジンに閉じ込めたピアス。自然のままの勿忘草のかわいらしさが際立ちます。
勿忘草やカボション部分など、和紙を使って独特な表情に仕上げられた耳飾り。光輝く水面のようなデザインにうっとり。
さわやかなブルーが目を惹く、耳飾りとネックレスのセットです。一緒に身につけると華やかなハレの日コーディネートが完成します。
中央にキラキラと輝くハートが添えられた、レジンのリング。存在感がありながらも軽量でつけやすいのが特徴です。
花びらや葉の部分などすべて1枚1枚手で染められた布花ブローチ。向きを変えながら、いろんな付け方を楽しみたいですね。
お手持ちの靴を生まれ変わらせることができるシューズクリップです。光が透けるオーガンジー素材が、足元を軽やかに彩ってくれます。
グラス内側にサンドブラスト技法で彫刻を施したグラス。光の入り具合や角度によってくるくると変わる表情を楽しむことができます。
押勿忘草とかすみ草が散りばめられたスマホケースです。おそろいのスマホリングやスマホグリップも販売されているので合わせて使いたいですね。
長財布が入るサイズでつくられた、ちょっとしたお出かけにぴったりのバッグ。ガーリーなデザインが乙女心をくすぐります。
水色のレース編み地に、風にゆらゆらと揺れながら可憐に花を咲かせる勿忘草モチーフをON。浴衣などに合わせてバッグとして使うのもおすすめです。
ブラックの布地にブルーとグリーンの刺繍が映える巾着袋。巾着の中には自分を守ってくれるようなものたちを忍ばせてみて。
勿忘草などの花々と猫が描かれた、絵画のようなレターセット。封筒や宛名シール付きなのも嬉しいポイントです。
素朴ながらも可憐でかわいらしく、いつまでも眺めていたくなる勿忘草は、生花だけではなく作品のモチーフとしても人気があります。minneには、そんな勿忘草の花をモチーフにした作品がたくさんそろっています。プレゼントにしても喜ばれますよ。ぜひ自分好みの一品を見つけてくださいね。
この記事のライター
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