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さんきゅう倉田です。
日本大学の附属の高校から日本大学理工学部に進学し、建築を学んで東京国税局に入り、法人の税務調査などを少しやって退職し、芸人になりました。
昨年から東京大学に通い始め、現在2年生です。中学は地元の公立校、高校は推薦、日本大学は内部進学だったので、東大を受けるまで受験の経験がありません。
聖光も桜蔭も渋幕も西大和も知らず、都立のトップが日比谷高校(※)であることも知りませんでした。
日比谷の東大進学実績を見ると、2024年は60人でそのうち現役生は52人。「情報と教育の情報サイトinter-edu.」によると現役で東大に合格した生徒の割合は16.4%と全国で8位です。
今回はそんな日比谷高校の卒業生(現・東京大学3年)に話を聞いた【後編】です。
◀この記事の【前編】を読む◀ 都立高校の最上位クラスの日比谷高校。充実した学習環境や著名人の講演など、その恵まれた環境とは? __◀◀◀◀◀
今回話をしてくれた先輩は、中学では学年トップの成績でしたが、日比谷に入ってからは真ん中より下の成績を取るようになってしまいました。
「やっぱみんな頭いいんだ」
そう思ったそうです。
しかし、苦手科目は積極的に勉強し、塾にも通います。
日比谷高校では、夏休みには共テ対策、二次試験対策、東大英語対策などの講座が開かれており、さらに先生の添削も充実しているため、塾の授業をすべての受験科目で受ける必要はありません。
このような傾向は、中高一貫校出身の友人からも聞かれます。
「大学受験は自力でなんとかなるけど、高校受験は塾頼み」
高校受験では多額の塾代を要します。その費用は科目を絞って塾に通うことができる大学受験より高くなります。
塾に安くない授業料を払って勉強した生徒が集まるので、日比谷高校には比較的裕福な生徒が多く、さらに海外に住んでいた経験のある“帰国生”が多いため私立っぽい雰囲気を感じるそうです。
「日比谷は都立っぽくないんだよね」
なお帰国生の多さは、東大でも感じます。高校や大学が英語能力の高い生徒や学生を欲しているのかもしれません。
最後にメッセージをもらいました。
「大学受験をする点では日比谷はいい環境。志が高い人も多いし、サポートも手厚い。切磋琢磨できる。勉強を否定する文化はないし勉強することを誰も悪く思わない。いじめもないし、いい子が多い。」
みなさんの周りにも日比谷高校の生徒がいるかもしれません。彼らの凄さに対する解像度が、この記事で少しでも上がることを願っています。

『お金持ちがしない42のこと』さんきゅう倉田・著 990円(10%税込)/主婦の友社
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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