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2024年に発表されたジェクスの調査によれば、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか。」という質問に対して、「特定の人物1人としている」「特定の人物2人以上としている」と回答した割合の合計は、40代男性が27.7%、50代男性が29.5%、40代女性が24.5%、50代女性が17.1%でした。
50代では男性の割合が顕著に多くなっていますが、これには「第二の思春期」とも呼ばれるミドルエイジクライシスや男性更年期が影響しているのでしょうか。
53歳のデザイン事務所・制作会社代表である達也さん(仮名)は、アラフィフに差しかかり、美人妻への関心が薄れる一方、安らぎを求め「中学時代の部活の先輩」との同窓会不倫に至ったそうです。
【昼顔妻と夕顔夫 不倫に走る大人たち ♯4】後編
◀この記事の【前編】を読む◀ 同棲している年下の彼女を捨てて、大学時代に一目惚れしたセクシー美女のえれなさんと結婚できた達也さんですが……。 __◀◀◀◀◀
33歳と32歳で結婚した達也さんとえれなさんは、なかなか子供に恵まれず、不妊治療に治療に挑戦してやっとのことで娘の小夜さん(仮名)を授かります。
「えれなは38歳だったので、体重がなかなか戻らなくて、『子供は1人でいい』と言っていました。娘が小さいうちは、美人ママのわがままを『はいはい、分かりましたよ』と聞いている小太りなパパ。という構図で、なんとか回っていました。僕は僕で、美女への野心が残っていたので、たまに遊びましたけど、娘がいる手前、火遊び程度で真剣な不倫はありませんでした」
夫の夜遊びに気づいたえれなさんは当然激怒しましたが、ブランド物のアクセサリーを購入して謝罪すれば落ち着くことがほとんどでした。児童教育を専攻していたえれなさんは、子育てにも熱心で、小夜さんを着せ替え人形のようにかわいがっていたといいます。
「シンプルで明るく、深く考えないので根に持たないところが妻の良いところです。尻に敷かれている風を装いつつ、飲み屋では若い子と遊ぶ。僕も後ろめたいことがあるので、妻のヒステリーを受け流すのは苦になりませんでした。妻の趣味は着物と宝塚と歌舞伎で、金はかかりましたが見栄えがするので好きにさせていました」
しかし、娘の小夜さんに宝塚受験を強要しようとした際、夫婦のバランスが崩れたそうです。
「小学生の娘が『行きたくない』と言っているのに無理に宝塚受験を意識したスクールに行かせようとした時は、さすがに僕も本気で止めに入って『いいかげんにしろ。好きなことをやらせてやれ』と怒鳴りました」
小夜さんは動物好きで、獣医を目指していました。
「以前も、娘の夢に対して妻は『バカじゃないの。医者ならともかく獣医だなんて。しかも馬や牛? 北海道? あなた、女の子でしょ?』と不機嫌になり、娘が飼っていたカナヘビやアリも勝手に逃がしてしまう事件もあり、そろそろ僕も娘も限界に達していたみたいです」
これが達也さんにとって大きな転機になったと言います。
「その場では妻も怒鳴り返してきましたが、娘が泣き出したので、彼女が折れました。ズレてはいますが妻なりに『宝塚を受験する』というのは、娘の幸せを願ってのことだったようです」
その後、小夜さんは宝塚向けの習い事を辞め、学習塾に通い始めます。
「娘をはさんで喧嘩をした時、妻の般若のような顔を見て『眉間、ゴルゴみたいだな。老けたな』と、妻に対する感情がスーッと冷めていくのが分かりました」
それ以降、妻のわがままに対して、以前のように寛大に受け止められなくなりました。
「よく考えると勝手な話ですよね。えれなは昔も今も同じ人間なのに、ある日を境に急に彼女のわがままやヒステリーがうざったくなるなんて」
達也さんいわく、えれなさんが劇的に老けたわけではないそう。美容に気を使っているためか、体型もスリムなままです。
「妻というより、『派手な美女全般』への興味が薄れたのかもしれません。キャバクラも付き合いでは行きますが、若い子を見ていると娘を思い出してしまい、あまり楽しくないんです」
この頃、達也さんは男性更年期の影響も感じ始めていたそうです。
「昔は徹夜で仕事をしても、土日で寝溜めできましたが、今は不眠に悩まされることも。心療内科で漢方を処方してもらっています」
そんな変化にもえれなさんは無頓着で、相変わらずわがままで、宝塚の「推し」を追いかけつつ楽しそうに暮らしているそうです。
「昔のように、えれなを女王様扱いすることはなくなりましたが、それは僕の内部の変化であって、平和主義なので表向きは今でも『はいはい』とわがままを受け流しています。妻の、細かいことは気にしない根っからの陽キャな性格は、家族としては便利なので感謝もしていますし」
小夜さんが中高一貫の名門私立女子校に合格してから、えれなさんも機嫌よく暮らしているようです。
「わがままでヒステリックな妻ですが、情にもろく、機嫌が良い時は優しい。娘も『ママは単純だから』とスルーする技を覚えたようです」
今では、えれなさんの「魔法」は完全に解け、達也さんにとっては「めんどくさい妹」くらいの存在だそうです。
「ブランド好き、派手、俗っぽい、感情的…今まで、おしゃれ、華やか、流行に敏感、ピュア、みたいに美点に感じていたところが、ことごとく鼻につきますが。そこはお互い様なんで腐れ縁でなんとかやっていますよ」
顔立ちがえれなさんに似ている小夜さんは、真逆の性格で、「理系でオタクでクール」だといいます。
「娘と接するうちに、『美人はわがままな方が魅力的』という固定観念がなくなりました」
達也さんは現在も、離婚を考えていないと言います。
「娘が『ママを私に押し付けて離婚しないでね』と言うので、笑って『しないよ』と答えています。あと、彼女ができたことも大きいです。ストレスはそっちで解消できているので」
達也さんは、中学の陸上部の同窓会で再会した幼馴染のゆいかさん(仮名・54)と、2年前から交際しているそうです。
「彼女とは実家同士が近くて、昔は仲の良いお姉ちゃんでした。陸上部では先輩で、みんなで毎日一緒に帰ったり。がっしりしていてタイプではなかったので、恋人ではありませんでしたが。彼女は女手一つで1人息子を育て上げて、孫もいます。今は派遣で建設会社の事務をしつつ整理収納アドバイザーのバイトをしている、たくましい女性です」
ゆいかさんとの関係は、まるで友達のようでありながら、不倫関係にも発展しています。
「普通の飲み友達で気に合う仲間なんですが、彼女は一人暮らしなので家飲みでつい男女の仲にもなってしまって。ちょっとしたつまみを作るのがうまいので、入り浸っています。彼女には結婚願望はないそうなので、気のおけないカジュアルな付き合いです。休みの日はバイクでツーリングをしたり、キャンプをしたり、まったり過ごす時間が心地いいんです。えれなだったら絶対に嫌がるようなことばかりです」
今最も恐れているのは、ゆいかさんとの関係が娘にバレることだそうです。
「えれなは推し活で満足しているようです。でも、もし娘にバレて怒られたら、素直に反省して、枯れた年寄りとして余生を過ごそうと思っています」
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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