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近年では、熟年離婚というワードをよく目にするようになりました。熟年離婚とは、結婚してから長年月が経過した夫婦が離婚することです。ここ数年は、夫に愛想をつかして、妻から別れを切り出すというケースが多いようです。
なかには「熟年離婚したいけど、そのタイミングを見計らっている」と言うタイプも女性もしばしば。離婚の理由は、不倫、モラハラ、金銭トラブルなど人によってさまざまです。
今回の記事では、甲斐性のない夫に愛想をつかして、熟年離婚を検討している女性の赤裸々エピソードを紹介します。【後編】です。
夫が突然会社を辞めてきて… 次ページ
職を転々としてきた夫ですが、40代でやっと定職に就きます。その仕事は、工場の検品作業でした。パワハラ上司や、性格が合わない人が少しでもいると、すぐ会社を辞めてしまうような性格の持ち主でしたが、やっと就職できたその職場では、嫌な人が1人もいなかったそうです。
仕事を辞めずに、コツコツ働き続ける夫の姿を見て、光子さんはホッと一安心。しかし、そんな夫は再び、50代でその会社を退職します。理由を聞けば、生意気な後輩が入って、嫌になったとのこと。
職場で気が合わない人なんて、1人や2人誰だっているというのに…。つくづく、「なんて我儘な人なんだ」と、光子さんは夫に呆れたそうです。
光子さんの夫は現在、失業保険を受給してはいるものの、再就職活動は行っていません。
家でゴロゴロする夫にイライラ 次ページ
家で夫は、「もう人の下で働きたくない」とか、「個人事業をはじめたい」などブツブツ言うものの、準備や勉強をする素振りはありません。そんな夫の姿に、光子さんはモヤモヤを隠せないようです。
光子さんが「息子の仕送りも必要だし、仕事先を探さないと」と尻を叩いても、「また探してみる」と言うだけで、ゴロゴロ家で寝転んでいるだけ。妻がフルタイムで働いているので、なんとかなると思っているのでしょう。
現在も生活費の補填や、息子の大学費用についても、光子さんの給料でまかなっています。
そんなある日、光子さんの家である事件が起こります。
なんと光子さんは、夫から「車検代が必要だから、早く貸して!」と、催促されたそうです。どうやら今乗っている車の車検が必要になったものの、お金が払えないのだとか……。
お金を貸しても「ありがとう」の一言もなく、「悪いね」と言うだけ。夫の言葉や態度からは、なんの感謝も感じられません。このまま夫に頼られながら働くのもバカバカしく感じるようになり、今では職場に行くことすら憂鬱になると、光子さんは語ります。
愛想が尽きた光子さんは 次ページ
今では本格的に「熟年離婚」を検討しており、息子に電話で相談することもしばしば。しかし息子からは「今、彼女ができたばかりなんだよ…。離婚の話を聞いたら彼女も不安になると思うから、もう少し待って欲しい」と止められたそうです。
可愛い息子のために、無理して夫婦を続けている光子さん。しかし再就職先をロクに探そうともせず、家でゴロゴロとテレビばかり見ている夫を見ていると、殺意が芽生えてくることも少なくないと語ります。
「今は無理でも、今後に向けて熟年離婚の準備を進めたい」と光子さんは語ります。
そもそも結婚生活とは、夫婦二人がお互いに協力し合うからこそ成り立つもの。どちらか一方が頑張っている状況では、関係のバランスも崩れてしまうことでしょう。
熟年離婚の場合、夫婦関係から生じる悩みから解放される一方、女性に経済力がないと悩みが生じるケースもあります。しかし今回の場合は、光子さんに経済力があるパターンなので、その部分は問題ないと言えるでしょう。どちらかというと、捨てられる夫側が困りそうですね。
夫婦は、お互いを尊重し合うことができない状況になると、どちらかが辛くなるもの。そんな時は、光子さんのようにパートナーとの関係を考えなおすというのも、ひとつの手なのかもしれません。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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