「どうして “こんな人” にしか出会えないの？」と、婚活中の35歳を落ち込ませた5人の男性。実は、“こんな人” が理想の結婚相手を教えてくれる

更新日：2024年10月27日 / 公開日：2024年10月26日

OTONA SALONE｜オトナサローネ

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25～44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。

アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。

今回は、「どうしてこんな人ばかり？」と嘆いていた35歳女性の婚活ストーリーを紹介します。

※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。

【働く女性の婚活百景＃25】　前編

出会いには恵まれているのに、「二度と会いたくない」と思う人ばかり

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R実さんは、広告関係の会社に勤める35歳のWEBデザイナー。

美しく賢いだけでなく、しっかり者で面倒見のよい女性です。子どもの頃から、歳の離れた妹と弟の面倒をよく見ていました。実家を離れた今も家族から頼りにされていますし、職場の人たちからも公私にわたって相談されることが多いというのもうなずけます。

学生の頃から、何人かの男性とおつきあいをしてきて、「いずれは結婚をして、子どもを持ちたい」と思っていましたが、結婚には至りませんでした。35歳を前に、「いい人がいたら紹介してください」と周囲に声をかけたところ、社交的で明るい性格のＲ実さんのもとには、「こんな人がいるんだけど」という紹介の話が次々と舞い込みます。

ところが、出会いには恵まれても、「結婚したい」と思えるような人には会えません。それどころか「二度と会いたくない」と嫌悪感を抱いてしまうような人との出会いが続きます。

友人を通じて私を知ったＲ実さんは、すっかり婚活にいきづまっていました。

話を聞いてみると、Ｒ実さんが出会った男性は、次のような人たちでした。

外見が良くても人生を共にしたいとは思えない男たち

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お店の人に横柄な態度をとる人

親戚が紹介してくれた２歳上のＡさんは、安定した仕事についていて、高収入。身長も高くて、涼しげな顔立ちはＲ実さんの好みのタイプです。自分の仕事の分野以外にも幅広い知識があり、話していて楽しいところも好印象でした。

ところが、1回目のデートでＲ実さんは小さな違和感を覚えます。ホテルのラウンジでお茶を飲んだのですが、彼が明らかに歳上のお店の人にタメ口で話すのを見て、ちょっと残念な気がしたのだそうです。二度目のデートで、その違和感は確信に変わりました。彼は、お店の人に対して明らかに横柄な態度を取るのです。お会計をするとき、クレジットカードを投げるように渡す姿を見て、Ｒ実さんの気持ちはスーッと冷めていきました。

外食にお金をかけるのをいやがる人

高校時代の同級生が紹介してくれたＢさんは、同郷で同い年ということもあって、気さくで話しやすい人でした。彼が連れて行ってくれたのは、普段からよく行くという居酒屋。リーズナブルでお料理もおいしくて、常連客でいっぱいなのもわかります。その後も２人は、仕事の帰りに何度かその居酒屋で待ち合わせました。ほかのお店を提案してみたこともあるのですが、「あそこでいいよね」と彼に言われて、いつも同じお店で会うことに。

そうしている間に、Ｒ実さんの誕生日が近づいてきました。そのことを告げると、「じゃあ、お祝いしようよ」と彼。ところが、「いつもの店でいいよね」と行きつけの居酒屋を提案されて、Ｒ実さんは即答できませんでした。「誕生日くらいは、ちょっとすてきなレストランへ行きたいな」とリクエストしてみたのですが、彼は「高いだけでたいしておいしくもない店に行くのはもったいなくない？」と一蹴したのです。Ｒ実さんの気持ちは一気に冷めてしまいました。

ファッションセンスが受け入れられない人

会社の同僚に誘われた飲み会で知り合ったＣさんは、年齢よりも老けて見えるタイプ。実年齢は1歳上ですが、髪が薄いせいかずっと年上に見えます。けれど、話してみるとまじめで誠実そうです。見た目はタイプじゃないし、面白みには欠けるけれど、結婚するならこういう人もいいのかもしれないと思えました。後日、会社の同僚を通じて連絡先をきかれて、２人で会うことにしました。

待ち合わせをしたお店に入った瞬間、Ｒ実さんはそのまま声をかけずに帰りたくなってしまったそうです。それは、彼のファッションがどうしても受け入れられなかったから。初対面のときは普通のスーツ姿だった彼は、その日はかなりカジュアルな装いでした。アニメのキャラクターが大きくプリントされたＴシャツが目に飛び込んできて、その後の会話が頭に入ってこなくなってしまったそうです。

ふと視線を感じて目をやると、偶然にも仕事で何度か会ったことがある取引先の人が居て、自分たちを見ています。その瞬間、「恥ずかしい」と思ってしまった自分を責めたそうです。「人を見た目で判断するなんて」と。けれど、「この人と一緒にいるところを誰にも見られたくない」という思いは消すことができませんでした。

自分の服装に口出しをする人

同じ会社の別部門にいるＤさんとは、同じ部の先輩を通じて知り合いました。たまたまランチをしていた店で会い、紹介してもらったのです。仕事で絡んだことはありませんでしたが、「仕事ができる」という評判は耳にしていましたし、知的な雰囲気も好みのタイプです。「よかったら、今度食事でも」と誘われて、久しぶりに胸がときめいたというＲ実さん。会社の帰りに何度か食事をした頃には、「このままいけば、おつきあいすることになるかも」という予感がありました。

ところが、Ｒ実さんの気持ちはすぐにＤさんから離れてしまいます。その理由は、彼がＲ実さんの服装に口を出してくること。「そのシャツ、襟元が開きすぎ」とか「白いパンツは、下着が透けそう」とか、会うたびに指摘されるのでＲ実さんは次第に窮屈に感じてきました。Ｒ実さんを心配してくれているのはわかるのですが、「この人とつきあったら、束縛されそう」と思うと、気持ちが冷めてしまったそうです。

初対面で名前を呼び捨てにする人

母親の友人が紹介してくれた１歳下のＥさんは、父親が経営する会社で役員を務めており、いずれは社長になることが約束されているということでした。結婚相手として条件的には申し分ないのですが、Ｒ実さんにはどうしても気になるところがあり、もう一度会う気にはなれませんでした。それが、Ｒ実さんの名前を呼び捨てにしたことでした。親しくなってからならともかく、初対面で「Ｒ実はさ、」と呼び捨てにされて、親しみを感じるどころか嫌悪感を覚えてしまったのです。

▶この記事の【後編】では、理想と程遠い男性としか出会えずにいたR実さん。理想の人とであるために行った「リスト化」とは？どんなことを書き出せばいい？＿＿▶▶▶▶▶