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2024年に発表されたジェクスの調査によれば、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」という質問に対し、「特定の人物1人としている」「特定の人物2人以上としている」と回答した割合の合計は、40代男性が27.7%、50代男性が29.5%、40代女性が24.5%、50代女性が17.1%でした。
中規模の教育系サービス企業で働く美樹さん(仮名:40歳)は、20代後半から30代前半にかけて、職場の上司と不倫をしていました。しかし、34歳で結婚相談所に登録して結婚をする前に関係を精算。すっぱり切れたつもりでしたが、未だに酔った勢いでSNSで「匂わせ発言」をする元不倫相手に頭を悩ませているそうです。
前編(この記事の前編は▶こちらから▶)では、短大卒業後に語学留学を経てキャバクラでバイトをしていた美樹さんが、中規模の教育系サービス会社で派遣社員に。当時の部長・桜汰さんの愛人になることで正社員に昇格した経緯を紹介しました。
【昼顔妻と夕顔夫 不倫に走る大人たち ♯13】後編
「桜汰との交際は、仕事とリンクしていたので大学生の彼氏にバレることはありませんでした。でも、大学生の彼氏のほうから『バイト先のカフェで好きな子ができた』と言い出して振られてしまって。こういう時って、『2人いるから1人減ってもいいじゃん』ってわけじゃないんですよね…」
桜汰さん自身は「離婚はしない。妻は男女としてではなく家族として大切な存在」と言っていた割に、美樹さんの破局は「嬉しそうだった」そう。
「桜汰は慰めてもくれましたし、『少しの間でも美樹ちゃんを独り占めできて嬉しい。嫉妬してても、言える立場じゃないから辛かった』とか言ってくれましたけど。恋人に振られるのって、たとえ二股でも、自分の方がクズって分かっていても、感情の面では悲しいし苦しいものなんですよね。ただ、桜汰に甘えられるのは確かに助けにはなりました」
仕事場では2人の関係を疑う人も少なくなかったようですが、桜汰さんは開き直った態度だったそう。
「桜汰は『逆に俺の女だったらこんなに絡めないよ。こいつは妹みたいなもん』と言い張って、同僚の何人かは『まぁ、愛人だったら逆に隠すかな』と言われたこともあります。ただ、さすがに手を繋いでいるところを目撃した女性上司には『こっちだって言いたくはないけど、会社の近くでは気をつけなさいよ』と釘を刺されました。いい人だったみたいで、特に会社に報告とかはしなかったみたいでした」
桜汰さんはやり手の営業マンというだけでなく、実家も裕福で不動産収入もあったそう。
「若い頃の私は、ハイブランド並みに高価なのに使いまわしのきかない、とがったデザインの個性派ブランドが大好きでした。桜汰にはそこのアイテムやアクセサリーもばんばん買ってもらっていましたし、生活費も援助してくれていました。さらに元々、見た目も嫌いじゃないので、特に彼氏を作る暇もないまま30歳を迎えてしまって…。周りが結婚し始めて、急に焦ってしまいました」
妹が結婚した時に、かつて就職した地元のデパートの上司と不倫関係にあった独身の叔母と顔をあわせたのも、「このままじゃいけない」と思ったきっかけだという美樹さん。
「叔母はかっこいいおしゃれな短髪美女だったんですが、頭髪が淋しい腰の曲がった高齢者になっていて…家族がいないので早々と施設に入っていて、なんとなく自分の行く末を見るようで、慌てて本屋でもらったチラシを頼りに結婚相談所に登録しました」
桜汰さんは、表面的には寂しそうな顔をしましたが、本心から引き止めている風ではなかったとのこと。
「彼も年を重ねた愛人を一生抱え続けるほどの財力があるわけではないでしょうし、キャバクラの若い子にちょっかいを出している気配もあったので。『まだ好きだから後ろ髪は引かれるし不甲斐ないけど、引き止める権利はないよ』と、ため息をつかれただけでした」
婚活は一筋縄ではいかず、「初対面から貯金額や親が持ち家かなど個人情報を聞いてくる相手」や、「妊娠できるか検査をしろ」と要求する相手など、合わない男性も多く「これなら愛人のまま仕事をがんばるか」と思ったこともあるという美樹さん。
「そんな時に、大手スーパーマーケットの社員の夫・文哉(仮名)とマッチングして、地元が茨城ということで意気投合しました。年齢は2歳下で見た目は地味でしたが、実は調理師免許を持っていて人に料理を作るのが好きと聞いて、食いしん坊として興味が湧きました。接客業で休みは不規則ですが彼の会社は福利厚生も手厚くて、2人で社割のあるホテルを使って旅行に行ったり、思いの外楽しく過ごせて、半年後に婚約することになりました」
桜汰さんとは、文哉さんとマッチングした時点で部屋の鍵を返してもらい、完全に「切れた」つもりだったそう。
「その時は桜汰には20代の彼女がいたみたいです。思いの外きれいに切れて『これからの仕事仲間で妹分だな』と言われ、うるっとしました。若い頃の火遊びで終わったな。とホッとしたのを覚えています。当然、結婚式には呼びませんでした」
文哉さんとの結婚生活は想像以上に穏やかで、幼馴染のように気を使わずに過ごしているという美樹さん。
「でも、会社ではまだ桜汰にちょくちょく会いますし、2ヵ月前には執拗に飲みに誘われて。『2人はまずい』と言ったら、新卒男性の同僚も呼んでくれたんですが。その彼は用事があると1時間で帰ってしまって、その後、延々と恋人のキャバ嬢に振られたことを愚痴られました」
さすがに帰りにホテルに誘われた時は、キッパリと断ったという美樹さん。
「意気消沈しているようで嫌な予感がしたんですが…。その日は私の誕生日の2日後で、SNSを開いてびっくりしました。私の使っているSNSは私のタイムラインにメッセージが貼り付けられる仕様なんですが。『美樹ちゃん遅くなりましたがハピバ。相変わらずシャンディガフが好きなんだな。誕生日、旦那はA(好きなブランド)のカバンとか、買ってくれてるかーい?』と書かれていて。事情を知らない人にとっては、どうということはない文言かもしれませんが、私はゾッとしました」
その後すぐ、消去しようと思ったという美樹さんですが、かえって怪しまれると思い「まだでーす。桜汰さんは奥さんになにあげてますかー」と返信したそうです。
「シラフの時に会社で顔をあわせた際に、口頭で『お互い、立場を考えて慎重に発言しましょう』と伝えると、『分かってる分かってる』と手で制すように頷いてきたので安心していたんですけど。恋や家庭がうまくいっている時はいいんですけど、ちょっと凹んで飲みすぎるとネットでやらかすタイプみたいで。『昔、公私ともに戦友だった好きな女にもらった名刺入れはお守り』と、私があげたグッチの名刺入れをSNSに載せてきたり、ザワッとする投稿をするんです」
美樹さんは現在、40歳で子供を授かり、妊娠中。職場に産休を申し出ると、
「美樹ちゃんおめでとう。元同僚一同で出産祝いを贈る予定。A(好きなブランド)のグッズでもいいからね!」
と、SNSにメッセージを貼り付けられ、転職を考えたそう。
「でも、私のスキルでは今以上の条件の会社に社員として採用される可能性は低くて…。子供の教育費を考えると身動きができません。桜汰は常に女性がいないとだめな弱いところのある人なので、万が一にでも離婚でもしたら、SNSになにを書き込むか怖くて怖くて。こんなこと言えた立場じゃないのは分かっていますけど、向こうの家庭が平穏であることを祈るばかりです」
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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