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2024年に発表されたジェクスの調査によれば、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」という質問に対し、「特定の人物1人としている」「特定の人物2人以上としている」と回答した割合の合計は、40代男性が27.7%、50代男性が29.5%、40代女性が24.5%、50代女性が17.1%でした。
動画制作・映像制作企業に勤務する悟さん(仮名:53歳)は「僕も29.5%のうちの1人です」と話す恋愛体質。現在は2人の娘をもうけた妻と離婚協議中ですが、昨年は30代の恋人に「既婚者だったなんて聞いていない」と訴えられかけたそう。そんない波乱に懲りることなく、最近では職場の20代既婚女性を口説いているそうです。
前編(◀◀こちらから読む◀)では、「昭和の価値観」を持つ悟さんの浮気がバレて、妻に三行半を突きつけられる経緯を紹介しました。
【昼顔妻と夕顔夫 不倫に走る大人たち ♯14】後編
悟さんにとっては、「家庭内に性の匂いを持ち込む」ことこそ、不道徳に思えるそう。
「例えば、僕は比較的マザコンだと思いますけど、母親に人前でベタベタしていたのは10歳まで。僕の感覚だと妻も同じようなもので、ベタベタする蜜月があって、お互いにちょっとうっとうしい時期があって、家族としていたわりあうゾーンに入るものだと思っていました。結婚後何十年も妻とラブラブなんて、思春期に母親と手をつないでいるくらい気持ち悪い。それでも、別れたいわけじゃないし、好きなんですけどね」
妻にも恋人がいていいのか、と言われると、微妙だと答えた悟さん。
「このご時世、男性は不倫をするけど女性はダメとは言えない。ただ、昭和的な価値観を持つ僕は、女性は妊娠する性だし男性とは違うから肉体関係は持たないでほしいし想像したくない、というのが正直なところで…。そうはいっても、現代人としてそんな理屈は通るわけないことくらい理解しているので『不倫をするならバレないがルール。お互いに』と、思うようにしています。あ、でもそうしたら今回、僕はルールを破っていますね」
離婚協議中の悟さんは、子供との面会と和解を願っているそう。
「慰謝料や養育費はもちろん払うので、僕も娘たちと会いたいし、母親に孫を会わせてやりたい。ただ『それは娘の意志に任せる』と言われちゃうと、少なくとも長女は無理だろうなぁ、と。女性も好きだけど、娘は血がつながっているので別格の存在です」
最近、口説いている29歳の支社の派遣社員・ゆなさん(仮名)は、「友達みたいに仲良くはしてくれるけど落ちない」とのこと。
「美人というだけじゃなくて、頭もいいし性格も飾らなくてすごくいいヤツなんです。今回の離婚騒動も『素人さんに手を出すからですよ』と怒られて『何が違うんだよ。プロでも素朴な子はいるし素人でも派手な子はいるのに』って言い返したら、『奥さんと浮気相手のプライドが傷つく』と言われて、そんなもんかなのかと」
会社の飲み会で、悟さんはゆなさんに対して「一夫多妻制にならないかな。少子化だし」と呟いたことがあるそう。
「そうしたら彼女に『なんで一夫多妻なんですか。子供を増やすなら多夫多妻でもいいですよね』と突っ込まれてしまいました。さらに『別に一夫多妻の人がいても勝手にすればいいですけど、それならそれで最初から契約書を交わしてほしいですね。だって相手が大富豪で大金が手に入る保証でもない限り、女性にメリットがないじゃないですか』って言われて。結局金かよ、とげんなりしたら、『そっちだって性欲じゃないですか』と」
悟さんは、不倫の純愛を全否定されて意気消沈。ゆなさん曰く「一夫多妻主義の人なのか一夫一妻主義の人なのか、女性が知った上でどちらかを選べないとフェアじゃない」ようです。
「僕は離婚後でもダブル不倫でも彼女とお付き合いがしたかったんですが、『君だけだ、って口説いておいて、途中から一夫多妻に宗旨替えするのは詐欺。ちなみに私は一夫多妻も多夫多妻も嫌ですね。ややこしくなりそうで』と言われて、がっくりきました。訴えられかけただけに、詐欺、と言われると興ざめしちゃいます」
今の悟さんの理想は、慰謝料と養育費を払って離婚後も子供たちと定期的に面会しつつ、事実婚のパートナーを見つけること。
「これでも妥協した理想です。本当は離婚なんてしたくなくて、家には専業主婦の妻と元気な子供がいて、金を稼ぐかわりに仕事のストレス解消に女性と遊ぶ。そんなことを夢見ていた自分は、時代遅れなんでしょうね。ただ、数は減ったとしても今でもそういう男性は存在してどんどん地下に追いやられている。僕も、時代にあった人間に生まれ変われたら楽なのにとは思いますけど、50歳過ぎてから変わるのは正直キツイです」
そう肩を落としていた悟さんですが、「離婚したら、恋愛しても誰にも怒られない身分になるのはちょっと楽しみ」と本音を漏らしていました。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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