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写真を貼付するのと、写真を添付するのとでは、すべきことが違います。今日はそんな言葉の中からビジネスシーンで恥をかいてしまいそうな誤読を10個集めてみましたので、こっそりチェックしてみてくださいね。
原因
「両替」を「りょうがえ」、「振替」を「ふりかえ」と読むことからでしょう。本来の読み方ではなく慣用読みである「だいがえ」も市民権を得てきていますし、通じなくもありませんが、本当に正しい読み方は「だいたい」だと頭に入れておきましょう。
意味
他のもので代えること
例文
この日程では無理なので代替案(だいたいあん)を出してください。
原因
「平凡」を「へいぼん」、「凡人」を「ぼんじん」と読むからでしょう。「凡」の字には「なみなみ、ありふれた」という意味もあるのですが、「おしなべて、ひっくるめて」という意味もあります。「凡例」はそちらの方の意味です。
意味
書物のはじめに掲げる、その書物の編集方針や利用の仕方などに関する箇条書き。
例文
この表に凡例(はんれい)をつけてほしいと依頼がありました。
原因
この「汎」は「はん」としか読みません。「ぼん」と読んでしまうのは、さきほどの「凡人」の「凡」が原因だと思われます。「ぼんよう」だと「凡庸」という熟語になり「優れたところのないこと」という全く違う意味になってしまうので要注意です。
意味
一つのものを広く諸種の方面に用いること。
例文
この製品は汎用的に用いることができます。
原因
おそらくですが「さっ」と読むと早いイメージだからでしょうか。こちらも読み間違いの方が多くなってきました。辞書にも「本来はさっきゅう」などと注釈付きで載るようになってきました。
意味
極めていそぐこと。至急。
例文
ミスがありましたので、早急(さっきゅう)に対応をお願いします。
原因
「井」の読みが分からずに「井戸」(いど)から判断して読んだのでしょうか。
意味
人家の集まっている所。町。巷。
例文
市井(しせい)の人(一般庶民の意味)にも意見を求めて見ましょう。
原因
「重」は「じゅう」とも読むため、間違いが広まり、今では「じゅうふく」の方が慣用的に読まれています。
意味
同じ物事が幾度も重なること。かさなりあうこと。
例文
この申し込みリストには重複(ちょうふく)したメールアドレスが何件かあります。
原因
「発」は「はつ」と読むからでしょう。「ほつ」は呉音、「はつ」は漢音で、近年では漢音が優勢になってきたので「ほつ」から「はつ」への読みの変化もあるそうです。発音も似ているので、読み間違えてもそれほどダメージはないようですが、本来の読み方をきちんと覚えていて損はないと思います。
意味
出発すること。組織などが活動を始めること。
例文
この会が発足(ほっそく)して今年で20年になります。
原因
「遵」の「尊」部分が「そん」と読むからでしょう。しかし、この字は「じゅん」としか読みません。この漢字が国語審議会で削除になったため「順守」を代用しますが、言いつけを守るというより、そのものの考えなどに感服して従うような場合に「遵」の字を用います。法令などはこちらの漢字になりますので、読み方には気をつけましょう。
意味
言いつけ・きまり・法律などにそむかず、それをよく守ること。
例文
基本的に、法令を遵守(じゅんしゅ)することが大切です。
原因
「粗」は「粗品」「粗末」ので「そ」と読むことが原因でしょう。他人への贈物などをへりくだって言うのに使う語ですが、「粗」には、大ざっぱという意味があります。「粗利益」はそちらの意味です。
意味
売上総利益。商品の売上から、その商品の仕入代や製造代を差し引いた利益のことです。宣伝費や人件費などは含まれません。
例文
この商品の粗利益(あらりえき)はどれくらいか、教えてください。
原因
「添付」と意味が似通っているために間違われやすいようです。こちらも慣用読み「てんぷ」の方が多くなってきました。しかし「貼付」にはもともと「糊(のり)で貼り付ける」という意味があり、「履歴書に写真を貼付する」「それぞれの資料にお名前を書いた付箋紙を貼付する」のように使用します。「メールに写真を貼付する」とは言えないというわけです。その場合は「添付(てんぷ)」の方を使います。
意味
はりつけること。
例文
それぞれの資料にお名前を書いた付箋紙を貼付して用意してください。
前回も書きましたが、言葉は生き物、変化していくものですし、読み間違いがあまりに多くなり、それが慣用読みとなって、最終的には辞書も認める、そんな流れにもなります。
今回選んだ10個も、慣用的に認められているものもあります。しかし、まだまだ「誤用」の域を出ませんので、この際正しい方をしっかりと覚えておきましょう。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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