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父の日って何をあげたら喜ばれるの?新橋のお父さんたちの本音を聞いてきた

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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父の日って何をあげたら喜ばれるの?新橋のお父さん達の本音をインタビュー

6月の第三日曜日は父の日。しかし、そう認識している人は果たしてどれくらいいるのだろうか。筆者の主観では、母の日に比べて父の日は忘れられやすい気がする。プレゼントに関しても母の日は「カーネーション」という王道のアイテムがある一方、父の日に至ってはこれといったアイテムは今のところない。そのため、何を贈ればいいのか分からず、結局は何もせずに過ぎてしまうことも少なくないのでは?
それではお父さんたちが悲しすぎる。そこで街に繰り出し、世間のお父さんは何が欲しいのかを調査してきた。
お父さんたちが欲しいのは“物”ではない!?

やってきたのはサラリーマンの街・新橋。言わずと知れた街頭インタビューの聖地で、世のお父さんたちの生の声を地道に集めていこうと思う。

【画像1】新橋で調査と言えばSL広場(写真撮影/榎並紀行)

【画像1】新橋で調査と言えばSL広場(写真撮影/榎並紀行)

今回の調査では、アイテムごとにジャンル分けされたボードを用意し、自分が欲しいと思うものにシールを貼ってもらった。用意したジャンルは「ネクタイ、靴下、ハンカチなどの定番商品」、「本、お酒、釣り用品、ゴルフ用品などの趣味系」「シャツ、ベルト、ジーンズ、帽子などの衣服類」、「血圧計、筋トレグッズ、サプリ、万歩計などの健康器具系」、そして、このジャンルに当てはまらない「その他」。その他は「肩たたき券」などの心温まる贈り物を想定している。

それでは調査を開始しよう。

【画像2】手づくりのボード(写真撮影/榎並紀行)

【画像2】手づくりのボード(写真撮影/榎並紀行)

まず、記念すべき1人目のお父さんが票を入れたのは、「その他」のゾーンだった。いきなり興味深いが、一体何が欲しいのだろうか。

「正直、物はなんでもいい。『何が欲しい?』って質問してくれればいいのよ。それで会話が生まれるでしょ? そう、会話……それが一番、欲しいものだね」

一発目から、なんとも切ない意見だ。たしかに、子どもが成長していくと親子の会話は薄れがちだ。父の日くらいは、子どものほうから歩み寄ってコミュニケーションをとるべきなのかもしれない。

そして、「その他」のジャンルは意外にも票を伸ばしていく。生まれたばかりの子どもを持つお父さんからは「似顔絵を描いてほしい」という意見。成人した子どもを持つお父さんからは「旅行をプレゼントしてほしい」という意見が出た。いずれにしても、「その他」を選ぶお父さんは“物”より“思い出”を重視し、子どもともっとかかわりたいという願望を持っているようだった。

【画像3】序盤の途中経過。思いのほか「その他」ゾーンに票が集まる(写真撮影/榎並紀行)

【画像3】序盤の途中経過。思いのほか「その他」ゾーンに票が集まる(写真撮影/榎並紀行)

いつか子どもと趣味を共有するのが夢

その他も票を伸ばしたが、最終的に最も票を集めたのは「趣味系」だ。例えばこんな声が聞かれた。

「僕はゴルフと映画が好きなので、ゴルフ用品やDVDをもらいたいです。ゴルフクラブなんて大げさなものじゃなくていい。ボールとかで十分ですよ。30歳の息子は昔はゴルフをやってたんだけど、今は全く。また一緒にラウンドしたいから、そのきっかけになるようなものがいいかな」

いつかまた、息子と一緒にゴルフがしたい。物がどうのこうのというより、そのきっかけを欲しているお父さん。ここにも、不器用な父親ならではの秘めたる願望が見え隠れする。お父さん……。

【画像4】新橋のお父さんたちはみな優しく、インタビューは快調に進んだ(写真撮影/榎並紀行)

【画像4】新橋のお父さんたちはみな優しく、インタビューは快調に進んだ(写真撮影/榎並紀行)

さらには、こんな意見も。

「酒が趣味みたいなものなので、お酒が良いかな。プレゼントしてくれたお酒は大事にとっておいて、子どもが成人したときに一緒に飲むのも夢ですよね」

自分の趣味を自分の子どもと共有する。未婚の筆者にはまだまだ遠い先の話だが、想像するだけで幸せな気持ちになる。「趣味系」に共通していたのは“一緒に共有できる”ということだ。

定番ゆえのメリット

「定番系」を挙げるお父さんも多かった。なかでも強かったのはネクタイ。理由を伺うと、

「子どもの初任給が出たときにプレゼントされたら記念になりそう」「仕事で身に着けられる物がいいから。子どもからプレゼントされたものを身に着けていると、より一層仕事に熱が入る」

といった意見が寄せられた。家庭を守るために仕事をしているお父さんにとって、仕事中に身に着けられるプレゼントは大きな糧になる。また、定番だからこそ、子どもも悩まずに渡せるのではないだろうか。

これが日本のお父さんのリアル?

最後に、こんなコメントを寄せてくれたお父さんも。

「父の日?しばらく何ももらってないね。うちには大学生になる娘がいるんだけど、小学生くらいからもらってないんじゃないかな」

これが娘を持つお父さんのリアルなのか。悲しい現実だ。

「その最後にもらったプレゼントだって、お母さんに言われて『仕方なく』渡してくれたようなもんだからね。父の日なんて、あってないようなものなんだよ」

笑いながらも、どこか寂しそうに話してくれたお父さんの背中からは、なんともいえない哀愁が……。「もしかしたら、就職した初任給で何かもらえるかもしれませんよ」と切り返してみたが、

「ないだろうね。もらえたらうれしいことだけど、期待はしないでおこうかな」

ちなみにお父さんの趣味は釣りだという。どんな娘さんか分からないが、もう少し大人になったら、ぜひ釣り道具でもプレゼントしてあげてほしい……。

今回は「父の日に欲しいもの」を調査したわけだが、実際には先ほどのお父さんに限らず、久しくプレゼントをもらっていないという人が多かった。それでも何も言わずに、働き続けるお父さんたちに心から敬意を表したい。

【画像5】仕事を終え、帰りの電車に向かうお父さん(写真撮影/榎並紀行)

【画像5】仕事を終え、帰りの電車に向かうお父さん(写真撮影/榎並紀行)

なお、最終的な結果は、1位「趣味系」…18票、2位「その他」…15票、3位「定番商品」…12票、4位は「衣服類」…3票、5位は「健康器具系」…0票、であった。やはり、自分の好きな物をもらえるのもさることながら、「自分の趣味を知ってくれている」という喜びが大きいのかもしれない。

いずれにしても、日ごろ父親とのかかわりが薄い人こそ、「父の日」が感謝を伝える絶好の機会になるはず。今回協力してくれたお父さんたちの話を聞く限りでは、物自体はそこまで重要ではなさそうだ。むしろ、渡そうと思ってくれた気持ちこそが最大のプレゼントのように感じた。

そういえば、筆者も最近は父親とのコミュニケーションが希薄化している。今年の父の日は、父親の好きな「芋焼酎」のひとつでも贈ってみようと思う。

ー「父の日に欲しいもの」、主なアイテムごとの回答詳細ー
定番商品…ネクタイ(仕事で使える)など
趣味系…DVD、本、お酒、釣り道具、ゴルフ用品など
衣服類…ベルト、ネクタイピン(仕事で使える)など
健康器具系…0票だったため不明
その他…手書きの似顔絵、旅行、会話、灰皿など

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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