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深い仲になった彼に吹き出す汗を指摘され、肉体をさらけ出すことにも躊躇する。リアルすぎて大丈夫!?更年期世代が今観るべき絶対的な理由がここにある!

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目次

アンヌ遙香です。今おすすめしたい映画をフックに今思うことを語る連載で今回は『ベイビーガール』をクローズアップ。【後編】では更年期世代の女性を体当たりで演じたニコール・キッドマンについてさらに語ります。 ◀◀◀【前編】を読むにはこちらから◀◀◀

 

▶タブー視されそうな美容医療のあるあるさえも…

ニコール・キッドマンならではの演出に注目

本作品中、ニコール・キッドマンはいわゆる更年期世代の女性たちの心身の変化をリアルに演じています。(ちなみに、脚本はニコール・キッドマンへのあて書きです)

 

ニコール・キッドマンと言えば、「美容医療のやりすぎで、顔が能面のようだ!」なんて揶揄する言葉がここ数年の間SNS上などで見られていたわけですが、それをむしろ逆手に取った演出も。

企業のCEO、顔として、美しく完璧で聡明な自分を人前に示すために、ロミーはジムに通い、スパに通い、そして美容外科で顔に注射をしてもらう、というシーンがあります。 社会的に成功している女性にとって、「見た目問題」 も実はビジネスツールとして見過ごされない現実があるのも確か。

 

成功している女性は、見た目の完璧さも社会から求められがち。もちろん異論は認めますが、ある程度そのような風潮もあるのは事実ではないでしょうか。

施術を終えてロミーが家に帰ると、ご機嫌斜めの思春期の娘から「顔が変!お母さん、普段からいろんなものを顔に入れすぎ!なんでそんなことをするの?」という心ない言葉を受け、彼女はひどく傷つきます。

 

なんらかの注入をすると、その部分があざになる時があるわけですが、 たまたまそのアザを見つけたサミュエルにも「何かが顔についているけれども、悪くないですね」 と言葉をかけられ、彼女は思わぬ反応にどぎまぎします。  

 

吹き出す汗とホットフラッシュ。肉体をさらけ出すこと。

『ベイビーガール』 3月28日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国公開 © 2024 MISS GABLER RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 配給:ハピネットファントム・スタジオ

さらに、サミュエルと深い仲になり、今後についてどうするのかという話し合いのシーンでは、彼女はびっしょりと汗をかいていることを彼に指摘されます。

 

もちろんこの汗はただの動揺からではなく、ホルモンバランスによるホットフラッシュ的なニュアンスもあったはず。女性の心身のコンディションは、自分では制御不可能なレベルにまで暴走することがあるということを暗に示してくれているのです。

 

そして印象的だったのが、 サミュエルの前で全裸を曝け出すシーン。思わず身体を隠そうとするロミー。綺麗だと言われて思わず泣き出すロミー。

そうそう、年下男性とお付き合い経験のある友人が教えてくれましたが、明るいライトのもと自分の身体を晒すのはかなり勇気のいる行為であり、できれば見て欲しくないものだ、と。

ロミーも多分見せたくなかったはず。 ロミーとサミュエルの関係はいわばアブノーマルな不倫であるわけですが、このシーンのロミーは無防備で、かよわい少女のようでした。

 

大人になった女性が社会から求められる姿とその乖離 外見と心の波打つような変化。

体が成熟するに従って、私たちは心も成熟することを求められがちです。 私もいつのまにか「お姉様」なんて言われるようになり、後輩世代の指導にあたるような立場になってしまいました。

でも、 残念ながら私たちはいつまでたっても実は未熟で、見た目に反して、いつまでも乙女であり少女であり、誰かに寄りかかりたい時だってあるわけです。

社会から求められる「大人の女」像と、その要求に応え続けることに疲れた女性たちの、外見と内面の乖離。 大人になった私たちですが、よくよく見てみれば所詮いつまでもベイビーガールなのです。

『ベイビーガール』

3月28日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国公開

© 2024 MISS GABLER RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

配給:ハピネットファントム・スタジオ

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Profile
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道生まれ。お茶の水女子大学大学院ジェンダー日本美術史修士。2010年、TBSに入社。情報番組『朝ズバッ!』、『報道特集』、『たまむすび』等担当。2016年退社後、現在は故郷札幌を拠点に、MC、TVコメンテーター、タレントとして活動中。文筆業にも力を入れている。ポッドキャスト/YouTube『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。仏像と犬を愛す。インスタグラム:@aromatherapyanne[/hidefeed]


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この記事のライター

OTONA SALONE|オトナサローネ

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