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マイホーム購入で、減ったストレス、増えたストレス

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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マイホーム、住宅購入、住宅ローン、子ども(イラスト:つぼいひろき)

2006年以降に住宅を購入したママ2075人にウィメンズパーク(ベネッセコーポレーション)と共同でアンケート調査を実施。前々回は妻のローン負担について(http://suumo.jp/journal/2015/01/19/76381/)、前回は妻が自分の貯蓄を頭金として出したか(http://suumo.jp/journal/2015/02/02/76978/)など、金銭面のホントのトコロに迫ってみました。
今回は、そうして苦労して手に入れたマイホームによって、ストレスは減ったのか増えたのかを質問。意外な結果とともに、リアルな声をたくさん紹介します。

半数以上が「マイホーム購入で子育てストレスが減った」と回答

「マイホームを持ったことで、子育てのストレスは減りましたか?」という質問に対して、「減った」「やや減った」の答えを合わせると、半数超。そもそも「子どものために」というのが、マイホーム購入の主な理由だけに、多くの人は子育てがラクになっているようです。

「分からない」と答えている人が約3割いますが、「妊娠中に買ったので」、「その後子どもが増えたりして比較できない」「生まれてすぐだったのでよく分からない」など、買う前と後の状況が変わり、単純に比較できないケースもあります。

【図1】マイホームを持ったことで、子育てのストレスは減りましたか?(SUUMOジャーナル)

【図1】マイホームを持ったことで、子育てのストレスは減りましたか?(SUUMOジャーナル)

最も多かったのが「子どもの声や足音を気にしなくていい」

では具体的にどんなストレスが減ったのでしょうか。
最も多かったのが、「子どもの声や足音を気にしなくていい」という意見です。

・「賃貸時代、子どもの泣き声で、隣室と上室から壁や床を叩かれて育児ノイローゼ気味に。一戸建てにしたら、そこまでは気を遣わなくてよくなった」、
・「子どもの兄弟げんかの声や、追いかけっこをする足音を必要以上に注意しなくてよくなり、私が精神的に楽になった」、

など、主に一戸建てで暮らす人に多くみられました。
マンションでも「壁や床が厚くなったから」「周囲に同じようなファミリーが多いので気兼ねがいらない」など、音問題で楽になったという声がありました。

また、収納や部屋数が増えたり広くなったことで子育てストレスが減ったという意見も多数ありました。

・「以前は、子どもと狭い部屋に閉じ込められたような気がしてイライラ。子どもが遊びまわって散らかしても気持ちが楽になった」
・「大型の収納があるので、2人目のときを考えて捨てられないベビーベッドや大量購入した紙おむつなどの置き場所に困らずに済んでいる」
・「リビング横の6畳を子どもの遊び場にしたので、お友達も呼びやすく、リビングがおもちゃであふれない」
・「部屋数があるので、風邪をひいたときに、兄弟を隔離できる」
・「子どもが、自分の部屋ができて、お友達を呼べるのでうれしそう」

他にも、「ディスポーザーや食洗機、IHなど設備が新しいので家事が楽になった」、「以前はエレベーターがなかったので、ベビーカーと子どもを抱えての階段の上り下りをしなくてすむようになっただけで天国」、「周囲に同じような子育て家族が多いので、私も子どもも友達ができて心強い」など、マイホーム購入で暮らしは大きく変わるようです。
 

ローン、近所付き合い、姑からの干渉、新たなストレスも生まれる

ただし、子育てストレスがなくなる一方、新たなストレスもあるようです。「マイホームを持つことで増えたストレスはありますか?」の質問に、6割以上の人が「ある」「まあまあある」と答えています。

【図2】マイホームを持つことで生まれたストレスはありますか?(SUUMOジャーナル)

【図2】マイホームを持つことで生まれたストレスはありますか?(SUUMOジャーナル)

その理由は大きく分けて5つありました。

(1)ローンのストレス
「ローンを組んだことで、縛られている感がストレス」「購入後、私が仕事を辞めてしまったのでローンがきつい」、「ローンがあるからレジャー費はもちろん、子どもの教育費も捻出しにくい」など、ローンの負担感は大きいようです。

(2)ローン以外の家に関する出費のストレス
「初年度の固定資産税の支出に苦労した」、「中古住宅だったので入居後にこまごました修繕で出費がかさむ」「広くなったことで、光熱費がアップした」など、ローンは覚悟していたけれど、それ以外の出費を想定外としていた人が多かったようです。

(3)掃除や手入れに対するストレス
「庭の草むしりもばかにならない」、「広くなった分、掃除が行き届かない」など。特に一戸建てでは「以前はなにかと管理会社に言えば済んでいたが、今は自分ですべてやらなければいけない」という面があるようです。

(4)近所付き合いに対するストレス
「簡単に引越せないので、帰省のたびにお土産を買うなど気を使う」、「地域の自治役員をしなければいけない。一斉掃除など行事が多いから大変」など、ずっと暮らすからこそのわずらわしさを感じている人もいます。

(5)夫の実家からの干渉のストレス
「夫の実家が近く、いつも来たり、呼ばれたり。家のまわりをウロウロして監視されているような感じがする」、「夫の実家から近くなった分、遠慮して自分の親が来られなくなった」など、同居はもちろん近居でも気が重いようです。

将来を考えやすくなるなど、新たに感じるメリットもある

しかし、マンション、一戸建てに限らず、マイホームを持つことで、将来的な見通しが立てやすくなった、街や家に対する愛着を持てるようになったと答える人が多いのも事実。

・「居を構えたことで、地に足が着いて、やっと落ち着けた気がした。賃貸のときは、子どもの転校の心配があったが、そういう心労が減った」
・「子どもも自分の家に愛着があるよう。家族の歴史が一つ一つ刻まれるようで良かったと思う。子どもには故郷というか、自分の居場所をつくってあげたかったので満足しています」
・「居住場所を決めたことで、将来の人生設計や子どもの育児方針について、具体的に検討できる」

など、精神的なメリットもあるようです。

このように、マイホーム購入には、いい面も悪い面もあって当然と思っておくことも大切なのかもしれません。

●SUUMO×ウィメンズパーク『妻から見た住まい購入に関する意識調査』調査概要
■調査期間: 2013年5月30日(木)~2013年6月8日(土)
■調査方法: インターネット調査
■対象: 日本在住の『ウィメンズパーク』会員のうち、2006年1月以降に住宅購入の経験のある既婚女性
■集計数: 期間内に回答のあったうち、25~49歳の既婚女性2075名(25~29歳:172名、30~34歳:678 名、35~39歳:773名、40~44歳:425名、45~49歳:27名)
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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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