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共働き夫婦でも、妻の収入を住宅ローン返済にあてるのは3割強

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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共働き夫婦でも、妻が住宅ローンを返済するのは3割強(イラスト:つぼいひろき)

2006年以降に住宅を購入したママ2075人にウィメンズパーク(ベネッセコーポレーション)と共同でアンケート調査を実施。前回は「マイホーム購入のどこで夫婦は意見衝突をするか」について紹介しましたが(http://suumo.jp/journal/2015/01/05/75498/)、今回ローンの組み方についてデータと生の声で探ってみました。

共働きであっても6割強は「夫のみ」がローンを組む

妻が共働き(パート・自営含む)の場合の、ローンの名義についての回答が以下のとおり。「夫のみ」が6割を占め、続いて「夫と妻の共有名義」が2割強、「夫と妻が別々にローンを組んでいる」は6%にとどまった。

【図1】購入した住宅ローンの名義は誰ですか?(SUUMOジャーナル)

【図1】購入した住宅ローンの名義は誰ですか?(SUUMOジャーナル)

「共働きといってもパート勤務なので最初から夫だけでローンを組む予定だった」、「そもそも私の稼ぎではローン自体組めない」といったケースがほとんどのよう。なかには、「2人目を考えると、仕事自体続けられるか疑問だし、契約社員なのでずっと雇用されるかどうか疑問。基本的には夫の収入だけで返せる額で予算を組むべきだと思う」という考えの人もいました。

また、「私も夫並みに収入はあったが、自営なので私は大幅な収入減のリスクもある。基本的に夫だけで組み、私の収入は繰り上げ返済にどんどんまわし、利息を減らしています」という役割分担する人も。

正社員ではない、収入が不安定、育児や介護などで離職のリスクが高いなど、妻がローンを組むのは現実的ではないのが実情のようです。

公務員・団体職員なら妻もローンを組む割合は高い

ただし、勤務形態によっては事情も異なるようで、妻が正社員の場合は、「妻のみ」「夫と妻が別々に」を合わせた妻がローンを組む割合は、妻が契約・派遣社員の場合はたったの1.8%ですが、正社員になると12.4%になり、公務員・団体職員になると、19.2%と2割弱にもなります。

特に公務員・団体職員の場合は、「ローンは夫のみ」のケースが3割程度と、「夫婦の共有名義」の割合を下回り、何らかの形で妻がローン負担をしていることが分かります。

長く働ける環境にあれば妻もローンを組む人が多いかもしれません。

【図2】購入した住宅ローンの名義は誰ですか?(妻の勤務形態別)(SUUMOジャーナル)

【図2】購入した住宅ローンの名義は誰ですか?(妻の勤務形態別)(SUUMOジャーナル)

妻もローンを組むーーその”男前”な事情

住宅ローンは夫が組むのが一般的というものの、妻側もさまざまな事情でローンを組んでいるようです。「夫はひとまわり年上で自営業なのでとてもじゃないですがローンの審査は下りない。収入も私のほうが高いし、まだ30代前半なのでローンも最長で組めると考え、私だけでローンを組みました」という男前なママは、当然、立地も間取り選びも自分が決めたようです。

「資産価値を考えて、都心の80m2超の物件を購入。私もローンを組まないと手が届きませんでした」、「そもそもマイホームをほしがったのが私。動かない夫を”私もローン払うから”で押し切った」というケースも。

また、夫の収入だけでローンを組めたけれども、自分もローンを組んだというママもいます。「住宅ローン控除の恩恵を受けるには、夫だけで100%組むより、私も組んだほうが戻ってくる額は大きい。それに私もローンを組んだほうが、立地選びもオプション設備も、”私もローンを払っているんだから”と強く言えます。仕事を辞められないという働くモチベーションにもなりますしね」と、なかなか戦略的です。

「夫だけでローンを組む」というのは妻側からすれば気楽ですが、意見衝突の際に、夫から「俺がお金を払うんだから俺が決める」という主張をされてしまうおそれも。収入が安定し、長く働き続けることができるという状況なら、住宅ローンも自分が負担し、その分マイホーム選びの主張をするのも一つの方法かもしれません。

●SUUMO×ウィメンズパーク『妻から見た住まい購入に関する意識調査』調査概要
■調査期間: 2013年5月30日(木)~2013年6月8日(土)
■調査方法: インターネット調査
■対象: 日本在住の『ウィメンズパーク』会員のうち、2006年1月以降に住宅購入の経験のある既婚女性
■集計数: 期間内に回答のあったうち、25~49歳の既婚女性2075名(25~29歳:172名、30~34歳:678 名、35~39歳:773名、40~44歳:425名、45~49歳:27名)
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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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