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吉本興業で芸人をしています。さんきゅう倉田です。
3年間勉強して東京大学文科ニ類に合格しました。吉本の同期にはニューヨークや横澤夏子など能力が高い人格者が揃っていて、「華の15期」などと呼ばれた時期もあります。
彼らをよそに、ぼくは劇場で特別な結果を出すことはなく、税金の勉強をしたり、講演会をやったり、書籍を出したりして芸人としての生き方を変えていきました。
そんな中でぼくが行った最も面白いボケが「東京大学合格」です。
芸人としてもタレントとしても、対局に位置する行動です。
東大合格後から、ぼくは受験に興味を持ち大学受験や中学受験の情報に傾倒していきます。
時にはインタビューを実施し、これまでの人生で見聞きすることがなかった進学校の内情を蒐集しています。
今回は「女子御三家」と称され、その中でも別格、桜蔭中学校・高等学校卒業生に話を聞きました。
▶いつから賢かった?
筆者は東大内で出会った多くの友人に「いつから自分が賢いって気づいた?」と尋ねている。
なぜならば子供の頃に自分を賢いと思ったことがなかったからである。
友人や学校の先生、親にも褒められたことがない。
怒られることの方が多く、どちらかと言うと不出来な人間だった。
当時を振り返ると、周囲の児童や生徒と差を感じることがあったし、先生の発言の誤りに気づいて指摘するなどしていたが、それが自分自身への評価へと繋がることはなかった。
成績も悪いので勉強を好きになることもなかったし、何かを探究することもなかった。
褒めてもらえないと自分の良い部分に気づくのは難しい。
子供なら尚更である。
だから自分の子供はなるべく褒めてやりたい。
その延長で、友人や知人のこともよく褒めるようにしている。
良いと思ったらすぐに口に出す。悪いところは言わない。良いところをつぶ立てていれば、相対的に悪い部分が認識できるかもしれない。
過去があるから素晴らしい現在があるので「子供の頃、褒めて欲しかった」とは微塵も思わないが、今は褒められたら嬉しく思う。
▶「賢いと思ったことはない」という桜蔭出身者
桜蔭出身の友人は現役で合格した。いつ自分が賢いと気づいたのか聞くと、「賢いと思ったことはない」と答えた。
学校の授業では積極的に手を挙げ、成績も良かったそうだ。
両親の勧めでSAPIXの入塾テストを受けたときは、まさか自分が下から3番目のクラスに入るとは思わなかった。
しかし、塾で実施される毎月のテストに向けて、しっかりと対策したことで順当にクラスを上げていき、5年生の頃には上の方のクラスに所属していた。
筆者が小学生のとき、原因と結果を分析したことがあっただろうか。
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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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