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元国税職員さんきゅう倉田です。好きな国税局の部署は「資料調査課」です。
35歳から受験勉強を始めて、1年目は1日10時間、2年目は1日13時間、3年目は1日15時間勉強して東京大学に入学しました。
それほど勉強できたのは、東大に入りたい理由が20個ほどあったからです。
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▶大学受験を頑張る意味
受験生のみなさんにも受験をする理由をなるべく多く見つけてほしい。大学に入りたい理由でもいい。大学に入ることでしか得られない出会いや学び、賃金上昇を思い浮かべてほしい。
筆者は日本大学の附属高校から日本大学に進学した。当時は、日本大学理工学部建築学科に入れなければ、建築の専門学校に行こうと思っていた。ただ、専門学校に行くことに親は反対した。5秒ほどの短い時間の出来事だが、強く印象に残っている。
専門学校卒と大学卒で将来がどのように異なるか分かっていなかった筆者にとって、親の半強制は必要だった。
結局、志望通り建築学科に入ったが、才能がないことに気付いたのは大学1年生の7月だった。才能がなくとも、就職先としてゼネコンがあって、そこでは東大や早慶と同じように扱われて給料が高い。友人たちの多くはゼネコンに行った。筆者は公務員試験を受けて、東京国税局に入ったが、これらの選択肢は建築の専門学校卒では得られない。
大学進学はあなたの可能性を広げることができるのだ。
だから、受験に意味を見出せない受験生には、四の五の言わずに勉強してほしい。今は大学に興味がなくとも、とりあえずがむしゃらに勉強して、能力を伸ばしてより高いレベルを目指そう。高ければ高いほど選択肢が広がるし、学習によって差別や偏見の愚かさに気付いた素晴らしい仲間と出会うことができる。
▶理不尽な割り勘から思うこと
2年に1回、当時の同級生と食事をする。6人ほどが集まると、一人くらい酒が飲めない人間がいるが、彼のことを気にする者はいない。
みなメニューの中から好きなように純米大吟醸を注文し、蟒蛇のように飲んでいる。だが、会計は割り勘だ。筆者が「酒が飲めない彼に配慮しよう」と提案しても、「飲めないのが悪い」と一蹴される。
思いやりのかけらもない。
社会には様々な人がいる。みなどこかしら自分とは異なる。異質な他者と共存して生きているのだ。少数派の意見に耳を傾けず、多数決のみで決定する社会では安心して暮らせない。誰もが少数派になる可能性があって、少数であることだけで排除されてはならない。
酒を飲めないことが悪いことなのだろうか。そのような扱いを受けた友人は次から参加しなくなってしまうかもしれない。それでいいのだろうか。
物事を多角的に捉え、想像力を働かせ、選択によってどのような結末となるか予想できないなら、獣と同じである。
▶必死で勉強した先にあるもの
偏差値というのは靴のサイズなので、高低に良し悪しがあるわけではないが、自分に合ったサイズを選ばないと、心地が悪いし、前に進めない。そして、十分な勉強をしなければ、自分の真の靴のサイズは測ることができない。
YouTubeや友人とのLINEの時間を削って勉強して、大学に入って、どんな良いことがあるのか分からないと思う。ロールモデルが少ないからそう思うだけで、周りにいないから情報が入ってこないだけで、必死で学んだ先に必ず良いことがある。
もう少しの辛抱である。頑張ってほしい。
■編集部より
東大生について知りたいこと、そのほかお子さんの塾や勉強にまつわるお悩み相談など、さんきゅう倉田さんへ聞いてみたいことをぜひ教えてください!

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この記事のライター
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