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言い回しが何だかとっても似ていて、もうどっちが正しいか分からなくなってしまった言葉はありませんか? そんな言葉の中から、間違いやすい曖昧な言い回しを5つ選んでみました。解説も付けましたので、今日、この5つ、正しい言い方を覚えてしまいましょう!
○ 合いの手を入れる
× 合いの手を打つ
会話・物事の進行の間に、別の人が言葉や物事をはさむこと。
この場合は、邪魔をする言葉や物事を挟むのではなく、「そうそう」「ね、言った通りでしょう?」などと、話をしている人の応援をする感じですね。
歌や踊りの調子に合わせて間に入れる掛け声や手拍子のことを「合いの手」と呼びます。そこから来た言葉です。
多分「相づちを打つ」と混同しているのではないかと思います。相手の言葉に同意の印を表してうなずくことを「相づちを打つ」といいます。こちらは、話し手に向かって「わかった」の意味で首を縦に振ることですので、黙っている場合でも使える言葉です。ですから、「合いの手を入れる」とはニュアンスが異なりますね。
× 押しも押されぬ
○ 押しも押されもせぬ
実力があって堂々としている。
絶対的に存在する事実などを表現する時に「押す『に』押されぬ事実」という言い方もするので、それと混同しているのかもしれません。「押しも押されぬ人気」のように誤って使われることが多いようです。正しい言い方として「押しも押されもせぬ」を薦めます。
文化庁の「国語に関する世論調査」では、平成15年度と平成24年度の二度調査を行っており、正しい使い方「押しも押されもせぬ」が36.9%から41.5%にアップ。逆に間違えた使い方「押しも押されぬ」が51.4%から48.3%に減っています。相変わらず間違っている方が多いのですが、その差が縮んできたのは、とても良い傾向だと思います。みなさんも、この機会に正しい方を使うようにしてみてくださいね。
○ 雪辱を果たす
× 雪辱を晴らす
「屈辱を晴らす」と混同しているようです。
「雪辱」には意味があります。試合・競技などで、前に負けた相手に勝つことです。それに「晴らす」が付くと、「頭痛が痛い」と同じで、重複表現にあたります。「屈辱を晴らす」ならば、重複表現にならないので、これはOK。
つまり「雪辱」は「屈辱を晴らした状態」。「雪辱を晴らす」では「屈辱を晴らした状態を晴らす」となってしまうというわけです。
× 一つ返事
○ 二つ返事
ためらうことなく、すぐ承諾すること
私は「はい、はい」といい加減な返事をした時に「『はい』は一回でいい」などと言われた経験から、間違える人が増えたのではないかと推察しています。また、一回目で考え、二回目でやっと承諾というような意味に取られる可能性があるので「二つ」という言い方は避けるのでしょうか。とにかく「一つ返事」という言葉は存在しませんので、気をつけましょう。「二つ返事」自体に「承諾」「返答」の意味がありますから、「二つ返事で承諾する」「二つ返事で答える」などの表現は重複表現になります。
× 安くつく
○ 安く上がる
安く済むこと
これは辞書にはないのですが、少し気になったので取り上げます。値段などが想定より低く済むことを「安く上がる」と言います。これは「上がる」を「完了する」の意味で使う方法で「一万円で上がる」などのように使用します。逆に想定より高くなってしまうことを「高く付く」と言います。おそらく、この二つが混同してしまったのではないかと推察します。
似たような言葉に「やすきにつく」というものがありますが、これは「努力や工夫を嫌って、手軽な道・方法を選ぶこと」「楽な方を選ぶこと」という意味です。
どうでしょう?
解説を読んで納得していただけたでしょうか?
今回選んだものの中には、文化庁の調査の対象にもなっている言葉もあります。混同して言い間違えている人が多いということです。普段良く使っているが為に、言い間違いを注目されている言葉でもあるわけですから、なおのこと、間違えないよう気をつけたいものですね。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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