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さんきゅう倉田です。東京大学で経済学を学んでいます。東大生のほとんどが中学受験を経て東大に入ります。一方で、ぼくは中学受験どころか高校受験もしなかった。そのため、中高一貫校の様子や受験生がSAPIXでどれほど勉強したのか、興味が尽きません。
そこには自分の知らない世界が広がっていて、どれだけ友人から中学受験の話を聞いても飽きることがありません。今回は3年の東大生活で蓄えた知見を元に、受験生の親御さんの悩みに答えます。
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▶中学受験で失敗しても逆転できるか
「中学受験で上手くいかなかった人が、どんなことをしていたか知りたいです。また、この状況からなにをしたら大学で逆転できるか相談したいです。」
「中学受験で上手くいかなかった」というのはやや抽象的な表現であるから、ここでは「第一志望に合格しなかった」と定義して考える。
まずひとりの天才の例を見てみよう。東京大学理科三類に現役で合格し、その後公認会計士試験と司法試験に合格した河野玄斗さんは、筑駒と開成に落ちて、聖光学院中学に入学した。
質問者の感覚では「逆転」と言えるだろう。
彼が中学・高校でどのように過ごしていたかは分からないが、東大合格者の多い進学校なので、日本の平均的な生徒よりは遥かに勉強していただろう。
大切なのは良い環境でひたすら勉強をすることではないだろうか。中学・高校で様々な活動をして豊かな人格を形成することは人としては大切であるが、受験勉強においてはほとんど役に立たない。
場合によっては、研究の結果が受験勉強の範囲と重複していたり、探究によって化学に興味を持ち成績が伸びるかもしれない。そのような受験生がいることは否定しないが、起きる確率の低い事象を再現しようとするのは良い戦略とはいえない。
そうすると、とにかく勉強することが大事だ。そのうえで親ができることは快適な勉強の環境を作ってあげることではないだろうか。
この”快適”というのがなかなか難しい。相手の立場になると容易に分かるが、つい「勉強しなさい」と口うるさく言ってしまうものである。そんなことを言われて、「快適」なわけがない。
受験勉強が苦しくて、机に向かうことが大変か理解していれば、そのような発言は控えるはずである。
▶「1日10時間の勉強」を継続するためのコツは
36歳の時に東京大学を受験するまで、受験の経験がなかった筆者は、ある種「逆転」と言えるかもしれない。3年間の受験勉強で実施したのは、「勉強を好きになる努力」である。
圧倒的な勉強時間の投入が必要だと認識していたが、不快な作業を1日10時間以上続けられない。自分がやっていることが楽しいことだと認識するために、その科目の面白い部分を見つけ、その度に「ここ面白い!」と心の中で唱えた。
そうやって「面白い!」を繰り返し、自分を錯覚させる。自分はいま好きなことをやっていると認識することで、1日の勉強時間を伸ばすのだ。
これも「快適」である。「不快」は必ず勉強を妨げる。
みなさんのお子さんが快適な勉強方法を自身で見つけられることが最上であり、それを親が押し付けるのは最悪である。
受験の大変さが分からなければ、共通テストで9割取れるまで勉強してみるとよいだろう。
■編集部より
東大生について知りたいこと、お子さんの受験や勉強にまつわるお悩み相談など、さんきゅう倉田さんへ聞いてみたいことをぜひ教えてください!

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この記事のライター
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