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元国税職員さんきゅう倉田です。35歳から東大受験を始めて、0から勉強し3回目で合格しました。現在は東京大学経済学部金融学科の3年生です。
3年生の3月になると、内定をもらっている学生もそれなりにいますが、みなおいそれとは教えてくれません。ただ、去年のうちに内定を獲得した外資系企業の内定者は比較的すんなり教えてくれます。やはり、他人に言いたいですからね。
東大生に人気のアメリカの戦略コンサルタントがある。このような外資系企業の採用の一例を紹介すると、 WEBテスト→合格→面接2回→通過→インターン→内定となっている。インターンとは名ばかりで、会社の売上に貢献するような作業はやらず、選考のために与えられたモデルケースの課題解決をさせられることがある。
今回はこのインターンで出された課題を紹介する。良い答えが出せれば、東大の中で「賢い」と言われるレベルかもしれない。「某アパレル企業のオンライン販売の売上を伸ばす方法は?」インターンでは、このような課題に4人で取り組んだそうだ。
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▶採用試験で落とされた理由は
お題となったアパレル企業には「可愛い服が少ない」と考え、提案したようだ。たしかに、それは事実なのかもしれない。
ただ、誰かのニーズを満たしているのだろうか。会社のコンセプトを調べ、それに合うかどうか検討しただろうか。顧客のニーズを既存の商品から推定しただろうか。「オンライン販売の売上を伸ばす」という課題に対して、正面から向き合っただろうか。
筆者にはそうとは思えない。彼が言うように、可愛い服の販売を始めたら、驚異的に売り上げが伸びる世界線もあるだろうが、不確実性が大きいために共感を得られない。またその不確実性を打ち消すほど、新規性や独自性があるわけでもない。
良いアイデアを生み出すには創造力が必要で、創造力は生得的であるから持たないのは仕方がない。ただ、自分のアイデアや仮説を検証する論理的思考力は、外資系戦略コンサルの面接を通過するくらいの学歴があるならば持っていて当然だ。奇天烈なアイデアを出せば軽蔑されるかもしれない。当該アパレル企業のコンセプトは非常にわかりやすいから、「可愛い服を作る」は十分に軽蔑の対象だろう。
▶41歳東大生のさんきゅう倉田は幸せか?
3年生なので「就活するの?」とよく聞かれる。筆者の年齢を知っている知人・友人からも聞かれるが、この歳でも就職できるのだろうか。法人営業、PM、コンサルティング、エンジアリングといった需要がありそうな職種で継続に働いたことがないので、転職市場でもほとんど価値がない。知識と特別な経験と賢さだけを増やしたり伸ばしたりしていたので、ほとんどの企業のニーズに合わない。
結婚もしていない。
だが、楽しい。
楽しければそれでいいのかもしれない。
筆者は2月に41歳になった。頻繁に遊んでいる東大の友人たち(21)から誕生日プレゼントとして、カリフォルニアワインとサボテンをもらった。
友人「サボテンのIQは2もあるんだよ。植物界の東大だよ」
筆者「植物はクラシックを聴くとよく育つと聞いたことがあるから、鉄緑会の英語のCDを聴かせて育てるよ」
友人「偏差値がさらに伸びるかもしれないね」
そんなやりとりをした、41歳の誕生日であった。非常に充実している。それは、尊敬できる仲間と出会ったからだ。この連載では中学受験や大学受験を推奨しているが、その理由がここにある。素晴らしい仲間との出会いは、運だけでなく勉強でも得られる。
■編集部より
東大生について知りたいこと、お子さんの受験や勉強にまつわるお悩み相談など、さんきゅう倉田さんへ聞いてみたいことをぜひ教えてください!

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この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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