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さんきゅう倉田です。東京大学経済学部4年です。今回は、東大生のAIへの向き合い方を紹介します。
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何かを調べるとき、GPTは非常に便利である。しかし、出力された情報を使って意思決定をするのは人間だ。情報の良し悪しを判断できないならば、意思決定の結果も芳しくないだろう。そして、自分で判断することができない者、自分の判断よりGPTの判断を信じる者は、リサーチだけではなく、意思決定までGPTに委ねてしまう。
これは10代の子供に限らず、東大生でもありうる。
東大の友人の一人は、恋愛相談を生成AIにおこなっている。知り合った女性に対して、どのようなメッセージを送り、どうやって次の約束を取り付ければいいか質問し、相手からの返答をそのまま生成AIに投げ、女性の気持ちを読み取ってもらい、最善の手は何か尋ねている。
そして、その出力をそのまま実行している。
彼は筆者が1目も2目も置くくらい賢いが、賢さも経験や情報がなければ機能しない。このようなとき、「ヒトには限定合理性がある」ことを思い出す。どれほど賢くても、経験と情報がなければ最適な答えを出すことができない。彼も自身の経験の少なさを十分に分かっているから、生成AIに頼るのだろう。
自分では良い行動を思いつくことすらできないが、生成AIは”正しそうな”回答を生み出す。その回答は自信に満ち溢れていて、一見論理的だ。そして、決して人間を否定しない。
「彼女からのメッセージを見ると、彼女はあなたに興味がないね」などと言わないし、「あなたは女性に対してもっと上手に質問した方がいいよ」とは教えてくれない。
その女性と出会い、会話をし、好意を持ったのはあなたである。女性の仕草や目線、発言、思考など、何も知らない生成AIに判断を求めて、正解に辿り着くのだろうか。生成AIの出力を参考にするだけではなく、意思決定まで任せて、良い結果が出るのだろうか。盲目的に信じられるほど、生成AIは人間の恋愛を学習しているのか。何も学習していない彼の判断よりましなのか。
筆者が彼に「生成AIに聞くのはやめないか」と言って、返ってきたのは「いちおうプロプランだし」だった。
▶生成AIを使って、よりよい判断をするために
未知の分野や初めての出来事に対して、どうしていいか分からないことが誰にでもある。これまでだったら一人で判断してミスをしたり、他人に聞いてミスをしたりしていた。
いまはGPTに聞いて判断するだろう。
そのとき、根拠を確認しているだろうか。どうしてそれが正しいのか、GPTの言う通りに行動をした結果どのようなことが起こるのか、考えただろうか。
生成AIは完璧ではない。一昔前と異なり、ハルシネーションは格段に減ったが非常に複雑な社会と経済の中で最善手を出すわけではない。だから、生成AIの出力とあなたの経験を統合して、より良い判断を行う必要があるのだ。
■編集部より
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