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隣の芝は本当に青い! かもしれない。
「誰もが知っている一流の会社に就職したのに、住宅ローンはきついし、子どもの教育費は年々上がる一方……。それに比べて同級生のあいつは何だか羽振りがよさそう」
「隣の芝は青い」という言葉がありますが、誰もがほかの人の生活の方が豊かに見えた経験があるはず。
でもちょっと待ってください。本当に隣の芝は青いのかもしれません。
ここに衝撃的なデータがあります。携帯電話事業最大手のNTTドコモの平均年収が864万円なのに対して、3位のソフトバンクグループの平均年収は1,164万円。
その差はなんと300万円もあるのです!
ちなみに業界2位のKDDIは平均年収951万円です。
ソフトバンクグループはヤフーを傘下に置き、多方面に事業を拡大しているとはいえ、業界3位が業界1位の平均年収を大きく引き離しているのです。
もっともNTTドコモの給料水準が低いわけではありません。
いわゆる1,000万円プレーヤー、年収1,000万円以上のサラリーマンは上位4%と言われていますから、ソフトバンクが特殊な例ともいえます。
華やかな業界の裏に隠された年収
1,000万円プレーヤーが“
特殊”
ではない業界も存在します。
それがテレビ業界です。
日テレ、TBS、フジは1,400万円台、やや少ないテレ朝、テレ東でも1,300万円台と他業界と比べて群を抜いて高く、これに対抗できるのは大手商社や大手証券会社くらいです。
ではテレビ関連業界も給料がいいのかというとそうではありません。
福山雅治や桑田佳祐が所属する芸能事務所アミューズの平均年収は691万円、中田英寿などのスポーツ選手を中心にマネージメントを行うサニーサイドアップは523万円と、テレビ業界と比べると年収は半分です。
芸能事務所のように華やかに見える業界でも年収を見るとそれほど高くないこともあります。
例えば、デパート業界では松屋、髙島屋の平均年収は600万円台です。三越伊勢丹が833万円と頭一つ抜け出ていますが、丸井が709万円、近鉄が436万円とほかの業界と比べて必ずしも高くありません。
高収入の代名詞ともいえる商社の年収は、三菱商事が1,445万円、次いで伊藤忠商事が1,383万円、三井物産が1,363万円と、平均をはるかに超えています。やはり業界全体の水準が高いと言えます。
業界内の格差が激しいのが、ゲーム業界です。ゲームの老舗である任天堂の年収が891万円なのに対して、ドラクエやファイナルファンタジーで知られるゲームソフトメーカーのスクウェア・エニックスの平均年収は1,402万円。その差はなんと500万円!
日本社会を覆う2つの給料格差
このように業界ごとの給料格差と業界内の給料格差、2つの格差がこの社会には存在します。これまで見てきたのは上場企業の平均年収ですから、非上場の中小企業も含めれば格差はますます開くことでしょう。
世界のビジネスの現場では、相手の年収を聞くことは当たり前です。それが最も相手の社会的ポジションや力量をはかれるから、というのが理由です。
でも日本で「あなたの年収はいくらですか?」と初対面の人に聞いたら、おそらくあなたの人間性を疑われることでしょう。
長年日本では給料の話はタブーでした。だからこそますます相手の年収を知りたくなるのが人情というもの。
別冊宝島『日本人の給料大全』では、医者から弁護士、あまり仕事内容が知られていないクリエイティブディレクター、さらにはパティシエまで、232職種の給料を徹底比較。さらに27業界306社の平均年収も明かします。
果たしてあなたの給料は高い? 安い? これを読めばそんなモヤモヤが解消されるはず。
もっとも、もっとモヤモヤする結果になるかもしれませんが……。
画像提供:ピクスタ
この記事のライター
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