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都会では花火遊びもご近所トラブルの原因に!どこで遊べばいいの?警察や自治体に聞いてみた

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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都会では花火遊びもご近所トラブルの原因に!どこで遊べばいいの?警察や自治体に聞いてみた

「花火」と言えば夏の夜の風物詩。最近はコンビニやホームセンターでも販売され、気軽に花火を楽しめるようになっている。とはいえ、花火は楽しい半面、火薬を用いることから危険も伴い、ご近所トラブルになる場合も。今回は花火を楽しむうえで、知っておきたいマナーについて調べてみた。
「おもちゃ花火」は本格志向に進化している

まず、わたしたちがホームセンターやスーパーで手に入れられる花火は火薬の量を少なくして安全に取り扱えるようになっており、「おもちゃ花火」と呼ばれている。おもちゃ花火の安全性に関する検査を行っている公益社団法人日本煙火協会によると、大きく8種類に分けられるという。

1、炎・火の粉・火花を出す花火
線香花火や筒先に火をつけるとカラフルな火花や火の粉が吹き出すもので手持ち花火や噴出花火などが代表格
2、回転する花火
円盤の周囲に火薬の入った細長い筒を巻き付け、点火すると燃えながらくるくる回転するピンホイールなど
3、走行する花火
火をつけるとくるくる回り、最後に音を出すねずみ花火や、火をつけて水の上に置くと泳ぐように動く金魚など
4、飛翔する花火
火をつけるとピューッと鋭い笛音を出して飛ぶ笛ロケットや、火花を出しながら飛ぶ流星ロケットなど
5、打ち上げ花火
筒物で1回だけ打ちあがる単発打ち上げや、点火すると間欠的に連続して打ち上がる連続打ち上げ。上空でパラシュートや色星を放出するものもある
6、音を出す花火
ひもを引くと音とともにテープが飛び出すクリスマスクラッカーや、地面に叩きつけて音を出すクラッカーボール(かんしゃく玉)、点火で燃焼して連続して音を出す爆竹など
7、煙を出す花火
筒形で火をつけるともくもくと赤や青の煙を出す煙幕や球形で色煙を出すスモークボールなど(いずれも昼花火)
8、その他
円筒状の固形物で、火をつけると煙を出しながらニョキニョキとヘビのよう長くなるヘビ玉など

こう挙げてみると、おもちゃ花火には遊んだ経験のあるものも多いのではないだろうか。日本煙火協会の調べでは、おもちゃ花火はメーカーや機能によって何百種類もあるのだとか。しかも毎年100点以上の新製品が発売されており、年々増加傾向にあるという。とりわけ、打ち上げ花火は中心から火の花が尾を引いて丸く菊のように開く菊花型や後からリングやたくさんの火の花を出す本格志向も登場。手持ち吹き出し花火や噴出花火では、火花がピカピカ点滅するもの、ピンクやブルーなどのパステルカラーの火花が出るもの、1本の花火で最大20回まで色が変わるものなども登場してバリエーションが豊富になっている。

ホームセンターなどでは、幼児向けから大人向けまで多彩な種類があり、線香花火のように100円位から購入できるものもあれば、5000円、1万円にもなる袋詰めされた花火セットもあり、価格の幅も広い。花火のパッケージを見ていると、どんな花火なのかワクワクしてくるが、都会ではどこで楽しむのがよいのだろう?

花火を楽しむのは、家のまわり?公園? 都会ではトラブルになることもしばしば

花火は夜、屋外でするもの。広い庭のある田舎ならそれほど気を使わなくてもいいだろうが、都会での場所選びはなかなか難しい。一戸建ての自宅の庭であっても、「煙たくて窓が開けられない」「火薬の臭いが気になる」などいったクレームがご近所から来ることもある。「都会の人は神経質ね」と地方の人に言われそうだが、都会の住宅地では静かに過ごす夕刻を邪魔されたくないと考える人も多いのだ。自宅で花火遊びをする場合は、日ごろからご近所とはあいさつなどして、よいおつきあいをしておくと、「たまにする花火だから」とおおらかに見守ってもらえるのではないだろうか。

マンションや庭のない一戸建てに住む人は、自宅の前の道路や公園で花火をすることが多いだろう。その場合、公道ではもちろんダメだが、路地や路肩であっても車や人の通行の邪魔になると迷惑になる。花火自体に音が出るものがあったり、家族や仲間同士で楽しむと、花火をしながらついつい歓声が上がってしまったり、公園での花火も、ご近所迷惑につながることがある。
東京都警視庁本部に問い合わせたところ、花火にまつわる通報は「騒音」の分野に入るとのこと。花火単独の具体的な数字は分からないが、「公園で花火をしながら騒いでいる子どもたちがいるので注意してほしい」「公園に花火のゴミが片付けられないまま残っている」などの通報が入る場合もあるという。警察に通報しないまでも、公園に隣接する住人から注意されることもあるだろう。

そもそも公共の広場や公園で花火をしてもよいものだろうか?火気厳禁の看板が立っている公園では、花火もできないが、すべての公園が火気厳禁というわけでもない。時間帯にもよるが、バーベキューができるような公園や広場の場合は手持ち花火ができるところもあるようだ。公園はそれぞれに管理事務所や管理者がいるので、電話で問い合わせ、事前にルールを確認してみよう。

自治体によっては条例で禁止されている「深夜花火」

公園や広場以外で大勢が集まって花火を楽しめる場所として、まず思いつくのが海辺だ。海辺で遊んだ後、あたりが暗くなりはじめたころ、雄大な海を背景に花火を打ち上げるのは気分も爽快。
だがしかし、公園と同様海辺にもそれぞれルールがある。飲酒、大音量の音楽が禁止といったように、ルールがあればそれを守らなければ利用できない。

花火についても、深夜の花火や後片付けをしないなどの迷惑行為の深刻化から、公園や海岸、河川敷などでの「深夜花火の禁止」を掲げる自治体も増えているのだ(例えば神奈川県全域、兵庫県芦屋市、京都府鴨川河川敷)。

ちなみにサザンビーチちがさき海水浴場がある神奈川県茅ヶ崎市では「茅ヶ崎市民の美しく健康的な生活環境を守る条例」通称「きれいな茅ヶ崎条例」により、海岸や公共の場での深夜の花火(ロケット花火、打ち上げ花火、爆竹のような爆発音の出るもの)は禁止されている。ただ、深夜というのは夜の10時~朝6時までの間。夜10時までは禁止されていない。この「きれいな茅ヶ崎条例」が施行されたのは2002年(平成14年)。以降、深夜花火禁止の条例の周知を図っており、「条例では禁止されていない時間帯でも、静かな住宅地などでは大きな音の出る花火は迷惑なもの。周囲への配慮を忘れないでほしい」(環境政策課)とのこと。(※神奈川県全域で深夜花火は禁止になっているが、禁止の時間帯は各自治体で異なるので要確認)

茅ヶ崎市ではこの条例とともに、海上保安庁とタイアップして「美化キャンペーンクリーン茅ヶ崎」という清掃活動のイベントも開催。海岸のゴミを拾い、環境美化に努めている。このイベントには総勢1200人を超える市民が参加。漂流物や海岸にポイ捨てされたゴミ、花火のゴミなども拾い、きれいな海岸を守っている。これは茅ヶ崎など湘南の海に限ったことではない。夏になると近くの海へ出かける人も多いだろうが、ゴミのないきれいな海岸は地元の人たちの日ごろのご苦労が支えているということを忘れてはいけない。

暑い夏の夜、子どもや仲間と一緒に花火をするのは楽しいひととき。迷惑にならない時間や場所を考えることや、水のはいったバケツを用意する、使い終わった花火は必ず持ち帰るといったマナーを、みんなで楽しみながら、大人は子どもに教えてあげるということも大切だろう。

●参考
・公益社団法人 日本煙火協会
・日本煙火協会 「花火入門平成29年度版」
・きれいなちがさき条例 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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