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47歳のとき、3LDKのマンションを売却してコンパクトな注文住宅を建て、愛犬・愛猫との暮らしをInstagramで発信する、りさねーぜさん(@risa_hitorinokodate)。自分らしく心地よいおひとりさま暮らしやリアルな住み替えの軌跡が同世代の共感を呼び、SNSの総フォロワー数は約30万人に。著書『57歳、いきいきハッピーおひとりさま暮らし』(KADOKAWA)も話題のりさねーぜさんに、広い住まいを手放してまで一人暮らしサイズの家を建てた理由や、住み替えを経て生まれたライフスタイルの変化について伺った。
【おひとりさまの家】SNSで30万人が共感!50代のハッピーな生き方50代のおひとりさま暮らしをInstagramで発信しているりさねーぜさん。
飾らない等身大のライフスタイルや、愛犬・愛猫たちとのいとおしい日常は瞬く間にSNSで話題を呼び、現在の総フォロワー数はなんと約30万人。2024年には著書『57歳、いきいきハッピーおひとりさま暮らし』(KADOKAWA)を出版するなど、多くの大人世代から「自分らしく心地よく暮らす憧れのロールモデル」として絶大な支持を集めている。
そんな彼女が、47歳のときに札幌市内に建てたのが、小さいけれど自分の感性とこだわりを120%詰め込んだ、2階建て1LDKの注文住宅だ。
実は、りさねーぜさんにとって、この家は「2軒目のマイホーム」。他人から「すごい」と思われたい価値観で買った80平米の3LDKマンションを手放し、自分が100%快適でいられるコンパクトな一戸建てへと住み替えたその背景には、これからの人生をハッピーに生き抜くための、驚くほどスマートな住まいとライフスタイルに対する決断があった。
現在、りさねーぜさんが暮らす2軒目のマイホームについて紹介する前に、1軒目についての話をしたい。1軒目の暮らしでの気づきが今の住まいに活かされているからだ。
りさねーぜさんが、1軒目のマイホームを購入したのは30歳のとき。
「社会人になってからは賃貸住宅で一人暮らしを続けていました。30歳になるころ、周囲がマイホームを購入し始めるようになり、私もそういう年代になったんだな、なんて感じるように。だからといって、『自分も家が欲しい!』という気持ちはそれほど起きなかったんです」(りさねーぜさん、以下同)
ところがある日、分譲マンションのモデルルームの前を通りかかり、なんとなく入ってみたことで気持ちに変化が起きる。
「モデルルームに入った瞬間、『いいな!』と感じたんです。当時の家賃とそれほど差がない住宅ローン返済額で、今より広い家に住めることに惹かれたんですね」
購入した新築マンションは80平米。オプションの間取り変更で、リビングに隣接する部屋をLDKと一つの空間にして3LDKを2LDKに。広々としたLDKのある住まいを手に入れた。
「一人暮らしなのに、20畳近いリビングには大きなダイニングテーブルとソファを置いていました。月に1度くらい、友人を集めてホームパーティーを開き、にぎやかに過ごすのも楽しくて。当時の自分にはそれくらい広い住まいが合っていたんだとは思います。ただ、振り返ってみると、他人から『広いね!』『すごいね!』と言われることで気分がよかったのも事実。自分が本当に快適かよりも、他人からよく見られたいという価値観がまさっていた時期でした」

現在の住まいの広さは1階43.68平米、2階21.06平米。1階のリビングには2人掛けのソファなどコンパクトな家具がしっくりくる(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))
自宅に人を呼ぶことに疲れてきた40代。たどりついたのは小さな注文住宅■りさねーぜさん邸データ
種別注文住宅構造木造2階建て間取り1LDK建築面積64.74平米(1階43.68平米、2階21.06平米)竣工年月2015年2月世帯構成本人+犬1匹、猫2匹40歳を過ぎたころ、りさねーぜさんは、自宅にたくさんの人を呼ぶことに疲れを感じるようになった。
「年齢的なこともあったのかもしれません。ホームパーティーを開く機会が減って、人を招かない生活にシフトしたら、一人で大きな家に住む理由がない。80平米のマンションは部屋が余っていたし、朝起きてから出勤するまでの身支度や帰宅してからの家事などの生活動線が長くて。空間にも時間にも無駄が多いと感じたんです。もう、一人で暮らすならワンルームでもいいくらいなのでは?という考えも頭をよぎるようになりました」
そこで、コンパクトな住まいへの買い換えを検討。新しい住まいへの条件は
・1LDKで60平米くらいの中古マンション
・ペット可であること
「私が住む北海道札幌市では、当時、70平米以上のファミリー向けマンションが多く、コンパクトなサイズになると投資用の40平米程度のワンルーム。私が希望する60平米台の中古マンションになかなか出合えませんでした」
ペットを飼える家に住みたいという条件が、さらに物件探しを難しくしていたこともあり、りさねーぜさんは、住み替え先をマンションから一戸建てに変更する。
「中古の一戸建ては一人で暮らすには広すぎる物件がほとんど。ペットと暮らせる自分サイズの家となると、残ったのは注文住宅という選択でした」

一戸建てを選んだのは、ペットとのびのび暮らせるから。現在は愛猫2匹、愛犬1匹との生活だ(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))
自分サイズの住まいが完成。こだわった効率的な生活動線にも大満足マンションを売却し、札幌市内に土地を購入後、探したのは家づくりのパートナーとなる建築会社。りさねーぜさんは3社の建築会社を依頼先の候補とし、見積もりやプランを出してもらったという。
「最終的に決めた依頼先は、担当の方が住まいへの希望やライフスタイルについて丁寧にヒアリングをしてくださった建築会社です。2階が吹き抜けでリビングとつながるオープンな空間になっていたり、クローゼットや洗面室・脱衣室などの空間を仕切るドアも省略されていたり。開けたり閉めたりが手間なドアは、考えてみれば一人暮らしにはあまり必要ないんですよね。私の暮らし方、必要なもの、不要なものを理解したうえで提案されたプランにとても満足しています」
完成したのは延床面積64.74平米の2階建て。以前の80平米のマンションよりも全体的にコンパクト。間取りも1階のLDKのほかには、2階の仕事スペースと寝室だけのシンプルな1LDK。しかし、ほぼワンルームのような開放的な間取りは狭さを感じさせず、一人で暮らすには十分に快適だ。

空間を仕切るドアがあるのはトイレのみで、クローゼットも洗面所兼脱衣所もオープン。大きな吹き抜けで1階と2階がつながる広いワンルームのような間取りは開放的
プランニングの際、りさねーぜさんが最もこだわったのが生活動線。家を建てた当時は毎日出勤していたため、朝のあわただしい時間を効率的に動くことはとても重要だった。
「洋服を収納するクローゼットを2階の寝室ではなく、1階に設けたのが大正解。2階で朝、目が覚めたら、階段を降りて、洗顔も着替えも朝食も全て1階で完結します。起きてから家を出るまでの間に階段を上がったり下りたりしなくていい生活動線が、家を建ててから10年がたつ今も、一番気に入っているところです」

起床して階段を降りるとLDK。キッチンの背面側にトイレ、浴室、洗面所兼脱衣所、クローゼットが配置されている。顔を洗って、着替えて、朝食をつくるという朝のルーティーンが、ドアの開け閉めや階段の上り下りなしにできてスムーズ(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))

建築会社の設計士がデザインした洗面台。上部に設けられた窓から自然光が差し込む心地よい空間だ(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))

洗面台のタイルはりさねーぜさんが選んだお気に入りの色。「注文住宅は選択の連続。選ぶもの、決めることがたくさんあります。それが面倒と感じる人は苦労するかも。私は、膨大な種類のタイルから選ぶのも楽しかったです」(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))

「収納スペースが多いと不要なものが増えてしまうので、無駄な収納はつくらないでほしいと設計士さんにお願いしました」。洗面台側のクローゼットにはお気に入りの洋服だけが並ぶ(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))
キャットウォークやコンパクトなキッチンなど注文住宅だからかなえられることりさねーぜさんの住まいには、ご自身やペットたちが快適に暮らせる工夫がいくつも取り入れられている。猫たちのためにリクエストしたのは、リビングと2階をつなぐキャットウォーク。長い間猫と暮らしている経験から、幅や高さはりさねーぜさんが決めたという。
キッチンは、一人で料理をする際にちょうどいいコンパクトなスペースに納めた。以前のマンションは独立型のキッチンで、料理をしながらほかのことがしにくかったが、今はテレビを見たり、ペットたちの様子を見守ったりしながら料理や洗いものができる。

キッチンは一人で使うのにちょうどいい大きさ。写真右上にあるのはキャットウォーク(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))

玄関ドアの向こうに行きたがる犬や猫たちの脱走防止のために、玄関内には格子の引き戸を設けた(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))
住まいへの夢をかなえるだけでなく、自分にとって不要なものをあえて削ぎ落とし、シンプルな住まいにできるのも注文住宅の魅力だろう。りさねーぜさんの場合、「あったらいいかも」「家を建てたらこんな暮らしをするかも」といった要素は省くことを心がけたそう。
「例えば、浴室の窓。朝や昼間の明るい時間帯に、自然光の中でお風呂に入るのは気持ちがいいだろうなと思ったのですが、そもそも、お風呂に入るのは私の場合は夜。マンションに住んでいたころも窓がないお風呂に不便を感じたことがなかったので、システムバスは価格が少し安くなる窓のないタイプに。庭に木があったらいいかも、とも思ったのですが、よく考えてみると手入れが大変。ご近所の庭の緑を眺めて満足しています」
そのほか、あっても使わないと判断したベランダも省略。リビングから直接庭に出ることはないので掃き出し窓も省略し、床は天然木よりも手入れが楽な合板を選択した。
「他人からどう見られるのかではなく、自分がどんな暮らしをしたいのかを基準に考えて建てた結果、家はとても快適です」

木目が美しい合板のフローリング。建築会社に造作してもらったキッチンカウンター、木製のリビングボードやダイニングテーブルと調和し、空間がすっきりと整う(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))
好きなことを仕事にした今、家で過ごす時間も空間も全てがお気に入り注文住宅を建てた後、りさねーぜさんのライフスタイルは大きく変化した。54歳で副業として始めたファッションブログがきっかけになり、Instagramなどのフォロワー数が大きく伸び、56歳でフリーランスとして独立。58歳の今は、SNS運営の講座を開くなどオンラインを活用した仕事を自宅で行っている。
「朝10時から夕方まで、2階でパソコンを使った仕事をしています。夕食後も、1階でInstagram用の写真や動画を撮ったりしているので、今は生活空間の全てが仕事の場ですね」
オンもオフも一体の日々。仕事の合間に気分転換をしたいと感じたときは、どんな過ごし方をするのか尋ねてみた。
「好きでやっている仕事なので、気分転換をしたいとか、リフレッシュしたいとか、あまり考えないんです。仕事もこの家も、全てがお気に入りだからでしょうか、『家で過ごすお気に入りの時間』『家の中のお気に入りの場所』というのがなくなってしまいました。あえて探すとすれば、最近、家の中にグリーンを取り入れるようになりました。集めたグリーンを眺めたり、世話をしたりするのが楽しい時間です」
年齢を重ねることで、自分が心地よくいられる暮らし方や住まい、仕事への向き合い方が明確になってくることも多い。20代、30代のころとは異なる視点で“自分サイズ”の生き方や住まいを選んだことで、りさねーぜさんは「仕事はもちろん、家で過ごす時間も空間も全てがお気に入り」と笑顔で言える「今」を手に入れたのだろう。

2階は寝室兼仕事スペース。床の段差と並べたグリーンが、休む場所と働く場所を自然にゾーニングしている(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))

暮らしの中にグリーンを取り入れることで、楽しい時間が増えた(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))

気に入っているのはモンステラ。最近、新芽が出ていることを発見(写真撮影/吉川麻子(cocoon photographs))
●取材協力
りさねーぜさん
50代の心地よい生き方、暮らし方をSNSで発信する人気インフルエンサー。自分らしい人生を送るリアルな姿勢が共感を集め、Instagramの総フォロワー数は約30万人(2026年8月現在)。書籍の出版やテレビ出演、雑誌・Webメディアでの紹介、女性向けイベントやトークセッションへの登壇など、幅広い分野で活躍。インスタ講座「JoyGrow」主宰。
Instagram
ライフスタイル @risa_hitorinokodate
インスタ運用 @risa_consul
著書
『57歳、いきいきハッピーおひとりさま暮らし』(KADOKAWA)
この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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