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8月に発生した千葉豪雨による水害、7月の熊本地震をはじめ、すでに2026年には大きな災害が多数発生している。そのため、災害リスクを身近に感じている人は多いだろう。「災害と住まいについての意識調査2026」を一条工務店が実施した。その結果から、特に水害について考えてみたい。
【今週の住活トピック】
「災害と住まいについての意識調査2026」の結果発表/一条工務店
まず、一条工務店の調査で「現在お住まいの家や地域で最も不安な災害はなにか?」を尋ねた結果を見よう。最も不安な災害として半数近くが選択したのが「地震」(46.3%)だった。次いで、「台風・暴風」(12.2%)、「水害」(10.9%)となった。最も不安な災害と聞いているので、不安を感じる災害として複数選択で聞いたら、いずれももっと高くなるのだろう。

出典/一条工務店「災害と住まいについての意識調査2026」より転載
半数以上が水害に不安!約3割が10年前より水害リスクが上がったと感じる近年激甚化が見られる「水害」に焦点を当てて、調査結果を詳しく見ていこう。
水害について、身近で発生するリスクがあると感じているか尋ねると、「あると感じる」が53.9%(「とてもある」14.3%+「ある」39.6%)だった。やはり、水害リスクを身近に感じている人は多く、過半数に達した。
また、「豪雨により自宅が被害を受けたり、危険を感じたりしたことはあるか?」と尋ねた結果を見ると、18.0%が「ある」と回答した。かなり多いように思うが、それだけ豪雨のリスクが身近になってきている、ということだろう。
次に、「現在お住まいの家や地域の水害リスクは、10年前と比べて上がったと思うか?」と尋ねると、34.1%が、10年前と比べて水害リスクが上がったと感じていた。異常気象で水害が多発しているからだろう。

出典/一条工務店「災害と住まいについての意識調査2026」より転載
水害への防災対策はどうしたらよい?災害には水害のほかにもさまざまある。「5年以内に自分自身が大きな地震に遭う可能性があると思う」(71.0%)と、地震に対するリスクを感じている人は多い。ただし、地震と水害では、決定的な違いがある。地震はいつどこで発生するか予測が難しいが、集中豪雨についてはある程度の予測が可能なことだ。
各種の気象予報や気象庁の「キキクル」、河川のリアル映像などで、あらかじめ豪雨の状況を把握する手段もある。つまり、地震に比べると、情報を把握して早めに動くことができるわけだ。
では、水害に対する防災対策は、どうしたらよいだろう?
まずは、各自治体が公表している「ハザードマップ」を見て、住んでいる地域の浸水想定エリアや避難場所、安全な避難経路を確認することだ。ハザードマップの重要性が周知され、国土交通省が「ハザードマップポータルサイト」で多様な情報を公開していることなどもあり、「ハザードマップを見る」ということが当たり前のようになってきた。
今回の調査でも、「国土交通省及び都道府県で公表されている洪水浸水想定区域図・洪水ハザードマップを見たことがあるか?」と尋ねたところ、8割以上の人が見たことがあると回答した。ただし、気になるのは、53.3%が「内容は覚えていない」ことだ。

出典/一条工務店「災害と住まいについての意識調査2026」より転載
ハザードマップに示される災害にはさまざまな種類がある。洪水や内水(雨水が下水道などの排水能力を超えてあふれる現象)、土砂災害などによって被害の範囲が異なるので、気象情報を参考に事前に確認しておきたい。また、災害リスクや地域の状況が変化することもあり、ハザードマップは定期的に更新される。避難ルートを忘れたり、家族構成が変わって必要な情報が変わったりすることもあるので、ぜひともハザードマップは繰り返し見てほしい。
次に、家の周りを点検して備えておくこと。排水溝や側溝の掃除をして雨水の流れを確保したり、必要に応じて「止水版(しすいばん)※1」や「土のう※2」などの準備をしたりしておきたい。
※1…大雨や洪水時に建物への浸水を防ぐために出入り口などに設置する防災設備
※2…土砂を袋の中に詰めて雨水をせきとめるもの。土砂ではなく水を詰める「水のう」を使う場合もある
そして最後は、早めに避難をすることだ。気象庁の防災気象情報で警戒レベル3や4の段階で、安全な場所へ避難してほしい。また、冠水した道路やマンホール、地下室、アンダーパスには近づかないようにしたい。
ちなみに、2026年5月に気象庁が、避難行動をわかりやすく提示するために、防災気象情報の体系を大きく変えた。5段階の警戒レベルを設定し、災害の危険度と取るべき行動を示している。
レベル5:特別警報(命の危険。直ちに安全確保)
レベル4:危険警報(危険な場所から全員避難)
レベル3:警報(危険な場所から高齢者等は避難)
レベル2:注意報(自らの避難行動を確認)
レベル1:早期注意情報(災害への心構えを高める)
「今年5月に『防災気象情報』が変更され、5段階の警戒レベルに整理・統一されたことを知っているか?」と尋ねた結果を見ると、55.8%の人が「はい」と回答している。5月以降の度重なる災害により、警戒レベル情報が多く報道されたことなども影響しているのだろう。

出典/一条工務店「災害と住まいについての意識調査2026」より転載
近年は災害が激甚化しているので、これまでと同じ備え方では足りないだろう。自宅の立地リスクを正しく把握し、日頃から防災対策や備蓄をするなど、「住まいの備え」を整えておくことが防災の基本だ。「地震」だけでなく「水害」についても、誰にとってもいまや「自分ごと」なのだから。
●関連サイト
一条工務店「災害と住まいについての意識調査2026」
この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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