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春到来! わが家のゴキブリを徹底的に退治するには?

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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家中のGを駆逐することはできるのか? アース製薬にきいた

SUUMOジャーナル編集部きっての「ゴキブリ嫌い」K女史。そのK女史が春の到来に怯えている。4~5月は、冬を越したゴキブリが活動を始める時期だからだ。この季節、家の中のゴキブリを全滅させる方法を、アース製薬マーケティング総合戦略本部ブランド企画部課長の渡辺優一さんに聞いてみた。

姿が見えるゴキブリを退治するだけでは不十分

「私、ゴキブリが家にいるとすぐに近所の女友達に鬼のように電話をして退治を頼んでいるんです」と言うSUUMOジャーナル編集部きっての「ゴキブリ嫌い」K女史と、その言葉を「…ねえその“友達”ってホントに女の子?」と疑っている私とが、アース製薬本社を訪れたのは3月半ば。まずはマーケティング総合戦略本部ブランド企画部課長の渡辺優一さんに、この時期のゴキブリの生態について尋ねた。

「確かに、家電製品の裏側や中、段ボールの隙間など、暖かいところで冬を越したゴキブリが、春になると出てき始めます。当社の『毒餌剤(どくじざい)』も、一番売れる時期は5月。出てきたゴキブリの姿を目にして購入する人も多いのでしょう」(渡辺さん)

目の前に現れたゴキブリをすかさず仕留めるには、直接ゴキブリにかける殺虫スプレーが有効だ。ただし、「ゴキブリを1匹見つけたら100匹いると思え」という通り、その背後にはもっと多くのゴキブリがうごめいているはずだと言う。

「ゴキブリは夜行性なので、明るいところにはあまり出てきません。明るいところで見るということは、それだけ暗いところにもっと多くのゴキブリが隠れているということ。殺虫スプレーでは駆除できません。問題は、それらのゴキブリをいかに退治するかなのです」(渡辺さん)

【画像1】夜行性のゴキブリは、周りが明るい間は活動せず、暗くなってからの活動量がグンと増えることが分かる。特に、卵を持ったメスはあまり出歩かないので駆除が難しいそう(画像提供:アース製薬)

【画像1】夜行性のゴキブリは、周りが明るい間は活動せず、暗くなってからの活動量がグンと増えることが分かる。特に、卵を持ったメスはあまり出歩かないので駆除が難しいそう(画像提供:アース製薬)

根絶やしにする第一歩は、『くん煙剤』を2回使用すること

非常に繁殖力があることから、爆発的に増えてしまうというゴキブリ。K女史が「繁殖力があるってことは、卵を産んで増えていくってことですよね。この間、家で小さいゴキブリを見ちゃったんですけど、それって…」と恐る恐る尋ねたところ、渡辺さんは即座に「生まれてますね。爆発的な繁殖の序章です」と答えた。

爆発的な繁殖の序章!? では、ゴキブリがすでに家に侵入していて、卵まで産んでいるとなったら、まずどうしたらいいのだろう?

「ゴキブリは暗い隙間に巣をつくって集団で身を寄せ合っています。駆除するためには、細かい隙間に薬剤が届きやすい『くん煙剤』を焚くのが有効です」(渡辺さん)

ゴキブリに微量の薬剤(ピレスロイド系)があたると、弱い神経興奮が発生する。ゴキブリは自分の意思とは無関係に多動を繰り返し、結果的に、より薬剤成分が濃い場所にバタバタと出てきてしまうのだという。だからこそ、確実に駆除できるわけだ。

「ただし、ゴキブリの卵は殺虫成分を通しにくい固い殻『卵鞘』(らんしょう)に覆われているので、卵の状態で駆除するのは難しいのです。そこで、卵が孵化する2~3週間後をめどに再びくん煙剤を焚くと、残った卵から孵った幼虫も駆除できて、その後の発生をグンと減らすことができるわけです」(渡辺さん)

【画像2】家庭に多いクロゴキブリの成長サイクル。22~28個の卵が入った卵鞘を、一生に15~20回産卵するということは、多いと一生で約600個の卵が産まれることになる(画像提供:アース製薬)

【画像2】家庭に多いクロゴキブリの成長サイクル。22~28個の卵が入った卵鞘を、一生に15~20回産卵するということは、多いと一生で約600個の卵が産まれることになる(画像提供:アース製薬)

「くん煙剤」×「毒エサ」が超オススメのG対策!

「くん煙剤」を2回焚くと、家のゴキブリの大半は死ぬのだとか。あとは、残ったゴキブリを駆除し、新たなゴキブリの侵入を食い止めればOKだ。そこで出番となるのが、ゴキブリを誘い出して食べさせて死なせるタイプの「毒餌剤」(毒エサ)だ。

「彼らは意外とグルメなので、当社の毒餌剤には、魅力的な当社秘伝レシピの毒餌を仕込んでいるんです。毒餌剤を食べたゴキブリは5時間ほどで死に至ります。ゴキブリの活動サイクルから巣に戻ってから死ぬことも多く、そのゴキブリの嘔吐物や死骸を食べた巣の中のゴキブリまで死なせる『2次効果』も発揮します」(渡辺さん)

渡辺さんによれば、この「くん煙剤」と「毒餌剤」の組み合わせが「超オススメ」。「毒餌剤」は、多く置けば置くほど、ゴキブリが食べる確率が高まり、潜む場所になりやすいキッチンや洗面所まわりなどに効果的に配置しておけば、ゴキブリの姿を見ることはほぼなくなるだろうと言う。あとは予防的に「毒餌剤」を置いて定期的に取り換えれば良い。

薬剤に耐性がついたゴキブリにも効く対策がある

取材も終盤にさしかかったとき、K女史がとんでもないことを言い出した。

「ところで、ゴキブリって“進化”するものなんでしょうか? 私、ツノの生えたゴキブリが現れたって聞いたことがあるんです」

「ツノが生えているゴキブリがいるという話は聞いたことがありませんが」と苦笑しつつ前置きした渡辺さんは、「薬剤に対して耐性のついたゴキブリ『薬剤抵抗性ゴキブリ』がいるのは確かです。薬剤に強い個体が生き残り、その遺伝子が受け継がれることで増えていくのです」と教えてくれた。

それって、どんな薬剤も効かないゴキブリってこと?

「メトキサジアゾンという、抵抗性の発達しにくい薬剤も発見されており、これまでに使われてきたピレスロイド系と併せて配合することで、薬剤抵抗性ゴキブリにも効き目が発揮されることが確認されています」(渡辺さん)

また、『ごきぶりホイホイ』のような捕獲器タイプは、薬剤ではなく誘引餌とネバネバした粘着剤のみでゴキブリを捕獲するので、薬剤抵抗の有無にかかわらずどんなゴキブリも捕獲することができるという。

春から夏にかけてがゴキブリ対策の頑張り時

これからの季節、ゴキブリと家の中で対面せずに済むためには、どんなことをしたら良いのだろうか。

「ゴキブリの侵入経路のひとつとして挙げられるのが、引越しのときの段ボール。この春、住み替えをするなら、新居に入居する前に、荷物だけ運びこんでから『くん煙剤』を焚いても良いかもしれません」(渡辺さん)

春に活動を始めたゴキブリが、夏に最盛期を迎えるまでが正念場。冬も暖かい場所を見つけて生き延びることを考えると、一年中、気を抜いていい時期はなさそうだ。

「いきなり『くん煙剤』を焚くのは自分にはハードルが高いという方には、『毒餌剤』だけでも構いません。それなら、家の中に置くだけなので手軽です。いずれにせよ、無理のないやり方で、継続的にゴキブリ対策を講じることが重要です」(渡辺さん)

なお、ゴキブリ対策を徹底したいなら、「食品や食器を放置しない」「物陰の掃除をする」「生ごみや排水口の汚れなど、不衛生なものはすぐに処分する」といった日ごろの対策も必要。駆除製品と併せたゴキブリ殲滅(せんめつ)作戦のために、ぜひとも心がけたい。

【画像3】左: アース製薬が勧めるゴキブリ駆除スケジュール。春先と夏、ゴキブリが爆発的に増える前の時期が駆除のベストタイミングだ

【画像3】左: アース製薬が勧めるゴキブリ駆除スケジュール。春先と夏、ゴキブリが爆発的に増える前の時期が駆除のベストタイミングだ

実は、「殺虫スプレーは床がベタベタになるからイヤ」という理由で、これまでゴキブリを見たらティッシュで捕獲していた私。冷却ガスと天然ハーブの力で、床をベタベタにせずに安心してゴキブリを退治できるエアゾル方式殺虫スプレーがあることも、今回の取材で初めて知った。
最後に、渡辺さんと、取材に立ち会った広報室課長の野崎秀之さんの両方に、「お二人はご自宅でどんなゴキブリ対策を?」と尋ねたところ、声をそろえて「まずは当社の毒餌剤『ブラックキャップ』(防除用医薬部外品)です」と返ってきた。お二人の言葉からは、自社製品への愛と深い信頼が伝わってきた。

●取材協力
・アース製薬 害虫駆除なんでも辞典

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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