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殺風景な会議室で打合せの日々。たまには気分を変えて、お寺や古民家といった非日常的な空間で打合せをしたら、いいアイデアが浮かんできそうなのに……! でも、そんな場所借りるのって難しそう。いえいえ、そんな場所が借りられるサービス、あるんです。実際にSUUMOジャーナル編集部で利用してみた様子をレポートしよう。
借りたいスペース探しから予約まですべてネットでできる
昨年のことになるが、編集部でたまには気分を変えて「社外で会議を」という話になった。そこで最近メディアでもよく紹介されているユニークなスペースを簡単に借りられるサービス「スペースマーケット」を利用して会議室を予約することに。利用の流れはこうだ。
■スペースマーケットの利用の流れ1.利用希望者が借りたいスペースを探す
2.借りたいスペースの空状況を確認し、借りたい日時を選び、「予約リクエスト」をオーナーに送る
3.リクエストを受け取ったオーナーはチャットで利用希望者と条件や疑問点などについてすり合わせを行う
4.オーナーがリクエストに対して承認(または否認)をする
5.オーナーから承認されると予約成立
6.利用希望者は予約した日時にスペースを借りる
まずは会場探し。借りられるスペースは企業の会議室に古民家カフェ、図書館に映画館と多彩だ。検索はフリーワード検索のほかに、目的別、人数別、エリア別、会場タイプ別といった探し方ができる。
今回の目的にあう条件を指定し、ヒットした中から、ホワイトボードとプロジェクターがあるスペースを探した。当初は古民家が候補だったが残念ながらプロジェクターがないという理由で落選……。VACANCY OFFICE GOTANDAというJR大崎駅から徒歩6分の、元はガレージだったスペースを予約することに。設備がそろっていること、会社からの距離、そして利用者からの評価のコメントが決め手だった。
借りたいスペースが決まったら、空き状況を確認し、オーナーに予約リクエストを送る。利用料金はスペースによって異なり、1時間1000円のスペースもあれば、76万2000円(!)という場所まで幅広い。なお、スペースによっては3時間からといった最低利用時間に条件がある場合もあるのでよく確認を。
予約リクエストが送られるとオーナーとのチャットが可能となり、「飲食してもいい?」や「電源はある?」といった質問を送ることができる。オーナーが予約内容を承認し、利用料を支払うと予約が完了! 決済はクレジットカードか銀行振込が利用できる。あとは当日スペースに行くだけだ。万一、都合が悪くなり、日程を変更したい場合もオーナーとのチャットで変更できる点は便利だった。
廃墟のような空室ビルを改修してコワーキングスペースに2015年11月某日。SUUMOジャーナル編集部メンバーはVACANCY OFFICE GOTANDAに到着! オーナーの小山さんが迎えてくださり、いつもの殺風景な会議室とは違うスペースで会議も和やかに進んだ。
オーナーの小山さんにお話を伺った。
――VACANCY OFFICE GOTANDAはどのようなスペースですか?
VACANCY OFFICE GOTANDA の名前は「空室」からとっていて、長い期間利用されていないテナントビルの「空室」を賃貸契約せずにコワーキングスペースとして活用してみることから始まっています。
2014年9月に1年以上借り手がいなかった現在の3階建1棟ビルへと移転してきました。元々は、1Fガレージ、2F倉庫兼作業場、3F事務所のつくりで、状態としては半ば廃墟のようであり、色々な方に助けていただきながら設備を用意して現在の姿となりました。
――どんな方が利用されることが多いのでしょうか?
利用者はさまざまですが、個人事業主の方が中心です。「尿漏れ・便漏れゼロの社会を目指す」という画期的かつ秀逸なサービスを手がけるスタートアップ企業などにも利用されています。その他、五反田の方々が集まる機会を提供する交流会イベントや、ビジネススキルアップを目指す講習などが行われています。
――スペースマーケットを利用してよかったことは?
スペースマーケットは、「空室の有効活用」をかかげているVACANCYとコンセプトが似ていたので直ぐに登録をしました。一番のメリットは、これまでリーチできなかったユーザー層への認知度アップだと感じています。企業規模は全然違いますが、お互い「空いているスペース」をうまく流通させていくことができればなと思います。
借りられるスペースはバラエティ豊か! 気分を変えての会議にいかが?サークル活動などで会議室を使いたい場合、公共施設を借りている人も多いのでは? 公共施設の場合、会議室を借りるにはその地域に住んでいることという条件つきで、予約方法も直接来館や電話しなければならない、設備もいすと机のみでプロジェクターや電源は利用できないといった不便さ・煩雑さがある。
しかし、スペースマーケットの場合、予約はネットですべて完了。さらに、スペースのバラエティが豊富なので、用途によって借りられるスペースも簡単に探せる。いつもとはちょっと気分を変えての会議や、イベントなどに利用してみては?
●スペースマーケットこの記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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