/

同じ漢字を二つ重ねて表す畳語(じょうご)。同じ言葉を似回繰り返すことで、より強い意味を表現するのです。今日は、普段よく使っている畳語を漢字にしてみたものを3つ紹介します。あなたは3問中何問読めるでしょうか。挑戦してみてください!

「しょうしょう」?おしい!ヒントを読んで、読み方を当ててみましょう!
「悄悄」の意味は次の通り。
例文「悄悄と引き下がる」
分かりましたか?

例文
「悄」は、憂(うれ)える様子、心細げに心配する様子を表す漢字です。「しょんぼり」というと伝わるでしょう。右側の「肖」は「小」と同じような意味で、左側の「りっしんべん」=(心)と合わさり、心が小さく細い。心細い。しょんぼりした気持ちを表します。それが二つかさなる「悄悄」(すごすご)は、そのしょんぼりした気持ちの畳語で、元気のなさを強調する言葉ですね。

「すんすん?」いえいえ、そんな言葉ありませんよね?ヒントを読んで、読み方を当ててみましょう!
「寸寸」の意味は次の通り。
例文「失恋して、身も心も寸寸になった」
分かりましたか?

例文
・失恋して、身も心も寸寸(ずたずた)になった
「寸」は日本の尺貫法でいう長さの単位(一寸は約3.03cm)でもありますが、他に「寸土」「寸志」に見られるように「わずか」「少し」という意味があります。「寸寸(ずたずた)」はそのような細かいものになってしまう状態を表しています。

ここまで読んだあなたなら、漢字のイメージから想像して読めるはず!ヒントを読んで、読み方を当ててみましょう!
「滴滴」の意味は次の通り。
例文「汗が滴滴と流れる」
例文「不平滴滴」「滴滴とお世辞を言う」
分かりましたか?

例文
1 汗が滴滴(たらたら)と流れる。
2 不平滴滴(ふへいたらたら) 滴滴(たらたら)とお世辞を言う。
「滴」には、したたること、しずくが垂れ落ちることという意味があります。「滴滴」(たらたら)はそれが二つ重なることで、しずくが垂れ続ける様子、途切れることなく続く様子を表します。
どうでしたか? どれも普段使っている単語だったと思います。漢字で書くと読めないこともあり、このような畳語は仮名表記することが多いのですが、漢字で書くとこういう字を使うのだと分かっていると、これらの畳語をより深く理解することになると思います。日本語って面白いですよね。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
1153
女の欲望は おいしく。賢く。美しく。OTONA SALONE(オトナサローネ)は、アラフォー以上の自立した女性を応援するメディアです。精神的にも、そして経済的にも自立した、大人の女のホンネとリアルが満載。力強く人生を愉しむため、わがままな欲望にささる情報をお届けします。[提供:主婦の友社]
ライフスタイルの人気ランキング
新着
公式アカウント