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「新宿」や「渋谷」、「池袋」などの巨大ターミナル。交通の便が抜群で、周辺の商業施設、飲食店の充実ぶりも都内屈指であるため、居住エリアとしての人気も高い。SUUMOが発表している「住みたい街ランキング(関東版)」の最新版では、いずれも15位以内にランクインしている。
しかし、その人気ゆえ家賃相場は割高で、予算に合う物件を探しにくいのも事実。
そこで、こうした人気の街に乗り換えなしで行ける鉄道路線の沿線をリサーチ。今回は京王線、小田急線、都営新宿線に焦点を当て、「新宿」まで15分圏内の駅で、最も家賃相場が安い街を調査してみた。
商店街が魅力的! 新宿まで15分の京王線「桜上水」ってどんな街?まずは新宿から調布方面に伸びる「京王線」の沿線をチェック。新宿まで15分圏内で最も家賃相場が安いのは「桜上水」だ。新宿までは15分で、家賃相場は6.8万円(1K/1SK)。隣の下高井戸に比べ4000円も安い。特急、準特急以外の快速や急行なども利用でき、新宿から桜上水までの終電は00:55とかなり遅くまである。
駅周辺を歩いてみると、これといって大きな商業施設はないものの、駅徒歩1分圏内に商店街やスーパーがあり、生活に必要な買い物環境が整っている。徒歩10分強の下高井戸駅前まで足を延ばせば、活気に満ちあふれた「下高井戸商店街」がある。この商店街の象徴ともいえる「下高井戸駅前市場」は、昭和31年から続く老舗市場となっており、懐かしい雰囲気が味わえる。
駅の南側や北側の甲州街道より先は、住居が並ぶ静かな住宅街。北側の住宅街を横断するように緑道が設けられていて、小さな公園が点在している。小中学校、高校、大学まで非常に多くの学校があるため、学生の姿も目立った。
●京王線 新宿駅まで15分圏内の家賃相場が安い駅
順位/駅名/新宿までの乗車時間/家賃相場
1位 桜上水 15分 6.8万円
2位 下高井戸 13分 7.2万円
3位 代田橋 8分 7.5万円
3位 明大前 10分 7.5万円
5位 笹塚 6分 7.8万円
続いては、新宿から新百合ヶ丘方面に伸びる「小田急線」。新宿まで15分圏内で家賃相場が最も安いのは「世田谷代田」だ。新宿までは各駅停車で15分、家賃相場は7.5万円(1K/1SK)となっている。
現在、小田急線沿線では再開発が進められていて、世田谷代田の地上駅舎も今年完成したばかり。駅周辺にチェーン店は少ないが、カフェや雑貨店が点在し、環七通り沿いには飲食店も充実している。全体的に静かな住宅街という雰囲気だが、にぎやかな下北沢まで徒歩10分とすぐに遊びに行ける。下北沢から京王井の頭線を利用すれば、渋谷へもアクセスしやすい。駅徒歩10分の「羽根木公園」には、子どもの自由な遊び、創意工夫する心を育てる「プレーパーク」があり、子育て世帯にもオススメだ。
●小田急線 新宿駅まで15分圏内の家賃相場が安い駅
順位/駅名/新宿までの乗車時間/家賃相場
1位 世田谷代田 15分 7.5万円
2位 下北沢 13分 7.7万円
3位 東北沢 12分 8.3万円
4位 参宮橋 5分 8.8万円
4位 代々木上原 7分 8.8万円
最後は、新宿から千葉の本八幡を結ぶ「都営新宿線」。新宿まで15分圏内で最も家賃相場が安いのは「曙橋」だった。とはいえ、都心部だけに1K/1SKの家賃相場は9万円と割高。新宿まで4分の利便性は魅力だが、ややハードルは高い。
駅周辺には小規模ながら商店街もあり、スーパーやドラッグストア、書店やクリーニング店など一通りのものはそろう。また、飲食店は数・質ともに充実している。特に曙橋から南側の路地に飲食店が連なる荒木町が面白い。荒木町の車力門通り近辺はお坊さんの説法を聞ける「坊主バー」をはじめ、路地裏の至るところにユニークな飲み屋がひしめくディープなエリアだ。四ツ谷方面まで足を延ばせば、飲食店街の「しんみち通り」にも行けるので、きっとお気に入りの店を見つけられるだろう。食にこだわりがあり、一人暮らしである程度自由にお金が使える人にはぜひともおすすめしたいエリアだ。
●都営新宿線 新宿駅まで15分圏内の家賃相場が安い駅
順位/駅名/新宿までの乗車時間/家賃相場
1位 曙橋 4分 9.0万円
2位 岩本町 15分 9.3万円
3位 市ヶ谷 7分 9.5万円
4位 小川町 13分 9.6万円
5位 新宿三丁目 2分 10.3万円
桜上水や世田谷代田は駅周辺のにぎわいという点では若干の物足りなさを感じるものの、静かな暮らしを求める人にはうってつけ。一方、曙橋は地元飲みが楽しいエリアで、こちらは刺激的な生活が送れそうだ。
新宿への距離感はさほど変わらない3つの街だが、その特徴や道行く人の雰囲気などはまったく異なるものだった。新宿駅近辺で引越し先を検討する際は、どんな暮らしがしたいかをイメージし、いろんな街を歩いてみるといいだろう。
●調査概要この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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