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同棲カップルやDINKSで家探しをするときは、2人の希望する条件をよくすり合わせる必要がある。全ての希望をかなえることができない場合、重視したほうがよいポイントはどこなのだろうか。今回は、賃貸住宅に住む「同棲カップル・DINKS」の男女にアンケートを実施。重視したポイント、重視しなかったが実は重要だったポイントなどについて聞いてみた。
最も重視したのは「家賃」 妥協したのは「築年数」
「同棲カップル・DINKS」200名(20・30代の男女各100名ずつ)に部屋探しで「重視」したポイント、「妥協」したポイントをそれぞれ聞いた結果が、下記の表だ。
「重視」したポイントは、やはり「家賃」を挙げた人が最も多く、8割以上。「間取り」と「駅からの距離」も6割前後と、こだわった人が多かった。ところが、これらは「妥協」したポイントでも上位に挙がっているのが特徴。これらを重視する人は多いが、ほかの条件との兼ね合いで妥協する人も多いといえそうだ。
フリーコメントを見てみると、
・「以前1人で住んでいた部屋より2万円ほど家賃が高かったが、結婚して新生活を送る上で、家賃は多少高くても仕方ないと思った」(35歳・男性)
・「間取りと駅の近くを重視すると家賃が高くなったが、2人で住むために1LDK以上の間取りは譲れず、駅からの距離で妥協した」(32歳・女性)
などと、同棲カップル・DINKSならではの事情が見え隠れする結果となった。
「特になし」が25.5%で1位ではあるが、それを除いて「妥協」したポイントで最も多かったのが「築年数」。これは「重視」したポイントのランキングでは、7位と高くなかったことから、多くの人が妥協しやすいポイントといえそうだ。
フリーコメントでは
・「データ上の築年数は古かったが、内装のリフォームはされていたので、思ったよりも古さは感じられず、良しとした」(39歳・男性)
などの声も多かった。築年数が古くても、リフォーム済みかどうかで住み心地は変わるといえそうだ。
「収納」や「防音性」は実は重要だった!「重視」・「妥協」したポイントを見てきたが、ここで注目したいのが「重視しなかったが、実は重要だった」ポイント。部屋探しの段階では2人ともあまり重要だと思っていなくても、実際に住んでみると、その重要さに改めて気づくこともあるだろう。これから部屋探しをする人には、とても参考になるデータといえそうだ。
「特になし」を選んだ人は39.8%ではあるが、6割以上の人は、住んでみてから重要だったと感じるポイントがあるよう。1位の「収納」は、重視したランキングでは9位。特に初めて2人暮らしの部屋に移った人の場合、2人分の持ち物を把握するのが難しく、収納の大切さを痛感する人が多いようだ。
・「自分の物だけでなく、夫の物が予想以上にあり、収納は大事だと思った」(30歳・女性)
・「結婚生活も長くなると、どんどん物が増えてきて、収納場所がなくなってくる」(38歳・女性)
などの声もあった。
2位の「防音性」は、重視したランキングでは15位。特に1人暮らしから2人暮らしへと移った人は「話し相手ができる」というライフスタイルの変化から、この問題に直面することがあるよう。
・「夜遅くに2人で話すことが多く、かつ声が大きいので、隣の部屋に迷惑にならないためにも防音性の高さは重要だったかなと思う。こちらが声を小さくすれば済む話ではあるが」(26歳・男性)
さらに実家暮らしから2人暮らしになった人からも、
・「マンションに住んだのが初めてで、周りの生活音は思った以上に気になるものだと実感」(31歳・女性)
との声があった。
物件の内覧時には分かりにくいポイントも多いが、「収納」については内覧時にチェックが可能なポイント。自分たちの荷物の量や種類を把握できていれば、収納スペースが十分かどうかは判断できるはず。物件と同時に持ち物のチェックもするといいだろう。
部屋探しでは、誰もがたくさんの希望・条件を挙げつつ、ときには妥協しながら候補を絞っていく。特に初めて2人暮らしをする場合は、2人にとって重要な希望や条件を見つけにくいこともあるだろう。物件を内覧するときは、知人の先輩カップルに相談するのもいい方法かもしれない。
●調査概要この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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