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3年半、40代の婚活を続けているものの、まったく出口が見えないOTONA SALONE編集長・アサミ(47歳)。婚活パーティも、婚活アプリも、個室婚活も、バー婚活も、知人の紹介も経験。100人以上の男性と出会い、10数人の男性と婚活をしてきた。
ある日の会食のあと、突然、同期の男性にハイシャさん(47歳、未婚・独身、歯科医)を紹介されたのだが……。この物語は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
同期の紹介で出会った、今回の婚活相手ハイシャさん。
・会食後、同期とのサシ飲みかと思ったら男性の紹介だった(いきなり?)
・会う前に「タイプじゃないと思うよ」と言われる(どういうこと?)
・一緒に女性が来たけど、挨拶もなく、同席もしない(マボロシ?)
・私の本を読んで共感ポイントが多かった(うれしい!)
・仕事は一生懸命みたい(仕事嫌いより、仕事好きな人がいい!)
・清潔感がある(歯科医だもんね!)
最初は「???」だらけだったけど、会ってみたら印象は悪くなかった。いや、むしろ良かった。
ちょっと様子が変わったのは、話を始めてからしばらく経ったとき、彼の発言からだった。
ハイシャ「吸ってもいいですか?」
サッと胸元からタバコを取り出して、そう言った。
同期もすでに吸っていたし、短時間、席を同じにするかたが喫煙するのは構わないので
アサミ「あ、どうぞ」
と答えた。
聞けば、ハイシャさんは1日にタバコを1箱半か2箱吸うのだという。なかなかのヘビースモーカーだわ。
いま、このバーでタバコを吸うのは構わない。喫煙者を否定する気持ちもない。
ただ、婚活の相手とするなら……。この先の人生を一緒に過ごすことを考えているので、非喫煙者がいい。そして、喫煙者に禁煙を強いることもしたくない。人それぞれの好みや趣味、愉しみは尊重したいから。
……と考えたら、タバコに対するハイシャさんと私の価値観や相性は合わないってことかもしれない。結論を出すのが早すぎるかもしれないけど、ハイシャさんはちょっと違うかもなぁ。
同期が「たぶん、アサミの好みじゃないと思うよ」と言ったのは、これが理由だったりして。
あまり発展性はなさそうだと感じたので、今夜はただ、楽しく飲もうと思った。
話題がゴルフになった。ハイシャさんも、同期も、私にも共通する趣味の話題なので、楽しく話していたら予期せぬスピードでこんな話になった。
ハイシャ「じゃ、今度みんなで一緒に行きましょう」
アサミ「下手な人間が一緒に行っても大丈夫なときなら」
半分、社交辞令も含めて答えた。“今度”っていう話が実行されるのは、50:50だったりする。
ハイシャ「じゃアサミさん、同期さん、いつにする? 日程決めようよ」
え、そう来るとは思わなかった。ちょっと、同期よ、どうする⁉
なんて答えるか、同期の言葉を待ってみた。
同期「いま、忙しいんだよね」
そうそう、お茶を濁してくれ!
ハイシャ「来月の週末は?」
同期「ほとんど予定入っちゃってるんだよね」
よしよし! その感じで!
ハイシャ「じゃ、再来月」
同期「再来月~? 大丈夫な日もあるけど、わかんない」
いいぞ、そうやってかわして頂戴!

ハイシャさんがアサミを知るきっかけとなったのは、この本! 「40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活』
ハイシャ「じゃ、仮でいいから決めておこうよ」
同期「えー、予定変更あるよ?」
ハイシャ「再来月の週末、いつが空いてる?」
なにげに諦めないハイシャさん。粘り強さはすばらしいと思う。
同期「アサミ、いい?」
話の流れからして、ここで仮決めしておかないと帰れない気がした。
これはもう、覚悟するわ。行くことにしよう。よく考えたらここ数カ月ゴルフしてないし、この先の予定もない。そろそろラウンドしないと下手さに磨きがかかる(苦笑)。
アサミ「再来月だったら、だいたい大丈夫よ」
ハイシャ「じゃ、3周目の土曜でどう?」
同期「大丈夫? アサミ」
なんとなく、私があんまり気乗りがしてない空気を読んで、気づかってくれている同期。ありがとう。ここまでよくかわしてくれたよ。
アサミ「うん、大丈夫よ」
ハイシャ「それじゃあ、〇〇くん夫妻も呼ぼう。あ、△△さんも声かけていいかな。じゃ、8人とかにしようか」
同期「任せる」
というわけで、ハイシャさん、同期を含めたゴルフの日程がサクサクと決まっていった。再来月だから、まだ先だけど……。
同期「ちょっとトイレ行ってくるわ」
そう言って、バーの個室を出た同期。必然的に、ハイシャさんと二人っきりになる。
あ~、どうしよ。いままで同期がいたから会話も気楽だったけど、この状況はちょっとラクできない。頭をフル回転させて、次の会話を考える。
ゴルフは予定が決まったし、もう行き詰まり。
同期との関係性は、最初にだいぶ話した。
私の本『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活』の感想も聞いた。
そうね、まだあんまり話してない仕事の話でも聞こうかしら。……と思っていたところ、個室のドアが開いた。同期、トイレから戻るの早いな!
開いたドアから入ってきたのは、同期じゃなかった。ドリンクのオーダーを取りにきたマスターでもなかった。
女性だった。
ハイシャさんと一緒に、お店に入ってきた謎の女性。
一瞬、たまたま同じ時間に入ってきたお客さんだと思ったけれど、やっぱりそうじゃなかったのか。
ハイシャ「あぁ、ここ座る?」
ねぇハイシャさん、ナチュラルに席を案内してるけど、彼女はどなた?
立ったまま、謎の女性は私を見下ろしながら、ジッと目を見つめて話しかけてきた。
謎の女性「こんばんは」
低いトーンのハスキーな声。目力も含めて迫力がある。何者だかわからないが、ハイシャさんとはただならぬ関係のような香りがプンプンする。
アサミ「はじめまして」
謎の女性「あなたが、アサミさん」
彼女は、私の名前を知っているのね。
アサミ「はい、アサミと申します」
で、あなたは誰なの?
謎の女性「はじめまして。私、ハイシャの妹です」
ハイシャさんの妹! え、これ、どういう状況━━?
【続きは2020年3月11日(水)17時公開。お楽しみに!】
【前回はコチラ】
【40代編集長の婚活記#186】結婚相手に大切なことって? 40代独女の答えは…
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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