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44歳の夏から始めた婚活はすでに3年半以上。しかし、一向に結婚の気配すら感じられないOTONA SALONE編集長・アサミ(48歳)。あらゆる婚活を試しても玉砕し続け、再び婚活アプリ市場にのりだした。
そこでマッチングしたIT企業勤務の男性・シリコンさん(48歳)と、猫トークで意気投合したのだが……⁉ この物語は40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
ある日、マンチカンの子猫の写真を送ってきたシリコンさん。初めて見る写真。聞けば、ペットショップで即決したのだという。
可愛いですねと伝えたら、驚きの返信がきた。
シリコン「じゃ僕の家に、子猫を見に来ませんか?」
ただただ唖然……。会ったこともなく、6日間ほど連続してメッセージ交換しただけの相手に何をいってくるんだ、この人?
それまで気が合うかなと思っていたシリコンさんに、一気にドン引きした。
忙しかったこともあり、少し時間をおいて
アサミ「子猫はかわいいですけど、家にはお邪魔する気はないので、見たくないです」
……とでも返そうした。婚活アプリを立ち上げてメッセージを送ろうとすると、衝撃的な文字が目に飛び込んできた。
シリコン「何もったいぶってるんだ。40過ぎのオバサンのくせに」
な、な、何なのこの人! ひどい! 失礼!!
40過ぎのオバサンっていう言葉は認めるよ。事実、48歳だもの。オバサンと思うなら思えばいい。
腹立たしかったのは、その前の言葉。「何もったいぶってるんだ」って⁉ え、どういう意味?
40歳を過ぎていたら、見ず知らずの相手と初めて会うことに慎重になっちゃいけないっていうの? 男性の家に行くことをためらっちゃいけないっていうの? それがシリコンさんの本音?
それって若い子なら許されるってハナシかしら……。
そりゃ、婚活アプリをやっている女性の中には、もっとスピーティに会う人もいるとは思う。カジュアルに男性の家へ行く人もいるかもしれない。
でも、その基準は人それぞれでしょ? 相手の家に行くことに慎重になることは、年齢がどうのとか関係ない。むしろ私の中では当然の判断。だって、そもそも一度も会ったことない人だもの!
婚活アプリじゃないけど、ネットで知り合った相手の家に行って「事件」になった……というニュースだって目にしたことがある。慎重になるのは当たり前のこと。
それとも慎重な女は、婚活アプリはするなっていうワケ?
シリコンさんのあまりにひどいメッセージに唖然とする私。
怒りの気持ちはあるけれど、抗議の返信をする気にはならなかった。ただ、もう彼とは関わりたくない。なかったこととしてスルーしよう。
その直後だった。
ふと婚活アプリのメッセージ欄を見たら、シリコンさんが表示されていた部分が「退会済み」となっていた。試しにそこをタッチしてみると「退会済みユーザーにはコンタクトできません。」と表示された。
ナニコレ? 私に捨て台詞のメッセージを送ったあと、シリコンさんは退会したってこと?
別にいいけどさ! シリコンさんにもう関わるつもりは1ミリもなかったけど!
でもなんかイラッとする。まるで彼からブロックされたみたいで。なんていうの? 当て逃げされた感じ?
スマホをテーブルの上に置き、ソファに寝転がった。
そのときはすでに怒り……というよりも、失望だった。シリコンさんにではない。自分に失望したのだ。
やっぱり私は、男を見る目がないんだろうか……。
婚活アプリで100人以上もの男性から「いいね!」をもらった中で、一番気になったのがシリコンさんだった。それがこんな人だったなんて。
自分の見る目のなさに、ものすごく落ち込んだ。前からわかっていたけれどさ、自分が男性を見る目がないってことは。でも、100人もの中から選んだ一人目がコレってさ。
どんだけないんだよ、私。
しかし、落ち込んでいるヒマはない。もう次だ、次!
だって、まだ100人以上の男性から「いいね!」をいただいているんだもの。私が「いいね!」を返せばマッチングするってことでしょ?
いいのか悪いのかわからないが、婚活歴3年半で気持ちの切り替えが早くなった。
よし、こうなったらもう自分の見る目は信用できない。「いいね!」くれた人、全員に「いいね!」返ししよう!
久しぶりの婚活アプリで手痛い再デビューを飾ったせいか、少しムキになっていた。一通り、「いいね!」返しをしまくった。
当然、100人以上の男性と怒涛のマッチング祭り。でも、初回メッセージはあえて自分からは送らないことにした。
なぜなら、ただただ全押ししているだけなので、それぞれのプロフィールなんて見ちゃいない。だからまともなメッセージなど書けるわけがない。
まずは相手からのメッセージを待とう。そこから考えることにした。
メッセージが届いた通知がきた。おぉ、なんてクイックなの。早速チェックしてみる。
「はじめまして。マッチングありがとうございます」
「まずは自己紹介を。僕は眼科医です。年内の開業をめざして準備をしているところです。その前に、パートナーが見つかったらいいなと思っています。これから、よろしくお願いいたします」
2人目のマッチング相手は、50歳の眼科医の男性だった━━。

2016~2018年の「40代編集長の婚活記」を収録! おうち時間に読書はいかがでしょうか!
『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活: 婚活して初めて気づいた、人生において大切な17のこと』
4/24(金)20時30分~ OTONA SALONE 編集長アサミ インスタライブを実施の予定です。アカウントは otona_salone ご覧いただける方はフォローお願いします!
トーク内容はいろいろ。ライブ中の質問は大歓迎! おうち時間を少しでも楽しんでいただけるものになったらと思っています。
【次回は4/29(水)17時の更新。お楽しみに!】
【前回はコチラ】
【40代編集長の婚活記#193】何それ!実際にあった、婚活アプリの「コワイ話」
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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