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元国税局職員さんきゅう倉田です。大学を卒業して、東京国税局に入ってから、芸人になりました。芸歴11年目です。
お笑いライブにはほとんど出ず、講演や執筆、メディア出演が主な活動です。どこが芸人なのかと聞かれると困ってしまいますが、自分が芸人だと思っていること、吉本興業さんと契約していること、この2つがあれば芸人と言えると思っています。
芸人は個人事業者です。ライターやカメラマンと同じです。だから、個人事業者の交流会に参加することもあるし、出版社の人が集まる会食にも行くし、知り合った人に誘われれば積極的に出かけています。
そうやって知り合った人たちと、面白い仕事ができたらいいなと考えています。
ただ、知り合いを増やしていくと、やや怪しい人と出会うこともあります。
見た目はよくいる金持ちのおっちゃんなのですが、言葉遣いがときたま荒々しい。荒々しさを矯正して、紳士的に見せているような気がします。これが怖い。狡猾さを感じます。
仕事を聞くと、「いろいろやっている」と言います。
家賃や身なりから推測すると、年収は7000万円以上あると考えられます。7000万円のおっちゃんは、酒が進むと、とある脱税王子の話をしてくれました。あの脱税がどのように行われたのか、そして、その脱税の一部である「B勘屋」を自分も使っていると教えてくれました。
あくまで、隣で飲んでいたお金持ちのおっちゃんの話です。真偽は不明です。ただ、本人が「B勘屋」を使っているというのは本当でしょう。そのような嘘をつくメリットがありません。
「B勘屋」というのは、架空の外注費を計上してくれる人のことです。
会社は、経費が多ければ、納める税金が少なくなるので、利益が多いときは、経費を増やしたいと考えます。そういう需要につけこんで、15~20%の手数料を取って、架空の外注費を計上する業者が、昔からいます。
一般的な正しい勘定をA勘定とし、裏の不正な勘定をB勘定と呼ぶようになりました。
「B勘屋」は、普通の生活をしていても出会うことはできません。お金持ち同士の集まりに、誰かの紹介でやってきます。
そういう人を紹介する人が参加するくらいなので、みんな5000万円~数億円の役員給与をもらっていますが、考え方は偏っています。おじさんは「頑張って稼いだ金を、そうして国に納めなければいけないんだ。やっと金持ちになれたのに」と言っていました。
特別勉強を頑張って、良い会社に入って、そこからキャリアアップして、独立するような人は、ずっとクリーンなままでいられると思います。
でも、全然勉強せずに、会社を起こして、事業が上手くいって、お金持ちになった人は、やはり相応のリスクを取っています。
それは、法律に触れることだけではなく、社会一般的に好まれない事業をすることも含まれます。例えば、卑猥な電話を使ったものだったり、無料電話をかけるシステムだったり、情報商材だったり、情報弱者向けの不動産だったり、友達を失う仕事だったりします。
みんな法に触れるか触れないかを気にせずにそのような事業を進めて、お金持ちになって、少しずつ身体を綺麗にしました。だから、お金持ちになると寄付をするようになります。お金持ちのボランティアは、レディ・マクベス効果だと思います。
一代でお金持ちになった人で、リスクを取らなかった人はいないと思います。みんな何かしらのリスクを取って、事業を大きくしようとしています。
その程度が、健康的な範囲内であれば問題ありませんが、「B勘屋」を使うような人は危険です。もし出会ったら、距離を取ることをおすすめします。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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