/
去る12月10日(日)夜(現地時間)、スウェーデンの首都ストックホルムで行われたノーベル賞の授賞式に、2017年のノーベル文学賞を受賞した作家のカズオ・イシグロさんが出席しました。
日系英国人であるカズオ・イシグロさんの受賞は日本でも大きく報じられ、作品への注目度も急上昇。多くの書店で特設コーナーが設けられています。
とはいえ「ノーベル賞作家の作品は難しそう」「作品の数が多くてどれから読んでいいか分からない」と敬遠している人も多いはず。
難しい本は、まず入門書で予習して、作品の概要をつかんでから読み始めるのが正解。
ということで初心者さんにオススメしたいカズオ・イシグロ作品世界のガイドブックがコチラ。
『カズオ・イシグロ読本-その深淵を暴く-』
別冊宝島編集部 編
本書では、邦訳されて書籍化された全8作品(『遠い山なみの光』『浮世の画家』『日の名残り』『充たされざる者』『わたしたちが孤児だったころ』『わたしを離さないで』『夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』『忘れられた巨人』)と、未単行本化の邦訳短編(『夕餉(ゆうげ)』『戦争のすんだ夏』『日の暮れた村』)のあらすじを紹介。
さらに作品をより深く理解するため、作家の来歴、関係者やカズオ・イシグロさん本人の発言から行った作品の分析、文学研究者をはじめとする有識者の寄稿などを収録。また個人的には「なぜ村上春樹はノーベル賞を取れないのか」と題されたコラムや、イシグロ作品翻訳家である土屋政雄さんへのインタビューも気になるところ。
奥深いイシグロ・ワールドを読み解くためのポイントを多面的に解説しています。
入門書でありながらも、その真髄に触れることができる“
カズオ・イシグロ事典”
的な1冊。
作品世界をじっくり味わいたいという文学好きはもちろんのこと、「サクッと全作読んだふりしたい」という多忙な現代人にも役立ちますよ。
『カズオ・イシグロ読本-その深淵を暴く-』
別冊宝島編集部 編
この記事のライター
宝島オンライン
389
sweet、リンネル、InRed、SPRiNG、オトナミューズ、smart、etc…宝島社が発行する雑誌の最新情報を中心にお届けするニュースサイトです。女性誌、男性誌など全13誌のほか、ムック本や書籍にまつわるニュース、「宝島オンライン」編集部が集めた役立つ情報を随時ご紹介しています。
ライフスタイルの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント