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若者を中心に人気の写真投稿SNS「Instagram(インスタグラム)」。お部屋や日常の風景をアップしている人も多いけれど、上手に撮影するのは難しそう。そこで、人気インスタグラマーであるSakieさんとkyoooko.aさんに、暮らしをすてきに見せる撮影術を聞きました。
特別「カメラ女子」というわけではなかった
Sakieさんはフォロワー数6905人。札幌の「大きなワンルームのような一軒家」に夫と高校2年生と中学3年生の2人の娘さん、そして3歳のトイプードルという4人と1匹で暮らしています。時々顔を出すトイプードルの写真がキュートなアカウントです。
kyoooko.aさんはフォロワー数約1万8000人。東京都内の1Kの部屋に一人で暮らしています。一度一人暮らしをしたあと実家に戻り、二度目の一人暮らしをはじめてちょうど1年が経過したところ。家具などは以前実家に帰るときほとんど捨てて、いまは物をほとんど持っていないというミニマリスト。大好きな本は近所の図書館で借りることが多いそうです。
お二人にいつからInstagramを利用しているかをうかがってみると、Sakieさんは2年半前から、kyoooko.aさんは1年前からと、案外インスタ歴が長くないことが判明。そのわりにはお二人とも「インスタ映え」する写真を多く投稿されていて、コメントも上手です。
そこで、Instagramを始める以前にも写真を撮っていたり、何かに投稿したりしていたのかを聞いてみました。Sakieさんは「『365日1日1枚』というアプリと『Facebook』に投稿していました」とのこと。「写真撮影は好きでしたが、高いカメラは買えないのでトイカメラを使っていたこともあります」と、以前から興味をお持ちだったようです。
一方、kyoooko.aさんは「普段はまったく写真を撮りません。SNSによくある食事風景や、料理の写真も撮らないくらいなんですよ」と教えてくださいました。
日光の出ている時間がシャッターチャンス!?Instagramを利用していて気になるのは、どんな写真をアップすれば「いいね」をもらえるのかということ。お二人は、どんなとき、どんなシーンを投稿しようと思うのでしょうか。
「暮らしのヒントを見つけたときや暮らしのこと、季節の変わり目、北海道らしさ、すてきなお店、トイプードルとの暮らし」など、Sakieさんは生活の折々に写真を撮ってみようと思うそうです。
「写真を撮ろう!と思っていると、Instagramに追いかけられる生活になってしまって大変なので、特に決めてはいません。なんとなく撮りたくなったときに撮ります」(kyoooko.aさん)
写真撮影時に気をつけていることやこだわりについては、二人とも一致しており、「なるべく日光の出ている時間帯に撮影します」と教えてくれました。スマホにつける小さな照明などのグッズもありますが、お部屋を自然に明るくきれいに写してくれるのは、やはり明るいお日さまだと分かります。
また、お二人は特別なカメラや、カメラのスペックが高いスマホを使っているわけではありません。Sakieさんは2015年冬に発売された「Xperia Z5」、kyoooko.aさんは「『iPhoneX』のカメラがすごいという話も聞きますが、まだ『iPhone5s』なんです。でもこれで十分きれいに撮れますよ」と笑って話します。
これだけでも驚きですが、お二人とも特別なアプリなども使わないというのです。加工はするとしても、インスタに最初から備わっているものを使う程度。Sakieさんはフィルターなしで、明るさは70から80にして、いつもトーンがおなじくらいの数値になるようにしているそうです。「そういえば、正面から取るのが好きなので、ななめからの写真がほとんどない気がします」(Sakieさん)。
kyoooko.aさんは「こまごまとした作業が面倒で、いやになってしまうので加工はしないことにしています。明るさも日光しだい」といいます。
大切なのは技術より心。思いがあれば上手に撮れる!?最後に、上手に撮りたいと思っているかたへのメッセージを伺いました。
「上手に撮りたいという気持ちが大切です。日常の見え方が変わってきて、日が当たってすてきだなとか、窓の向こうの景色や、部屋を整えたくなる気持ちが生まれますし、撮って載せることから始まる想像力や緊張感、自分への厳しさも芽生えてくるでしょう。自分らしさも見つかると思います」(Sakieさん)
「いつも定位置から、定点観測的に撮影しています。最初はバリエーションが多いほうが、見てくれる人が楽しくてよいのかなと思っていましたが、気にしなくなりました。同じところで撮影することで、自分のパターンが出てきて記録になっていくのが楽しいですよ」(kyoooko.aさん)
奇をてらわず、自分らしいありのままの暮らしを正直に伝えること。そうした姿勢のりりしさが、写真の美しさを生むようです。
「インスタ映え」が流行語になりノミネートされ、たくさんのインスタ用アプリや機材が世の中にはあふれています。けれども、素敵な写真を撮れる人には、それらを超える「心の眼」があるように思います。部屋を少しだけ片づけて日光を招きい入れ、1枚写真を撮ってみてください。あなたの素直な暮らしが、そこに現れるかもしれません。
●取材協力この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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