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“イクメン力“が高いのは九州男児!「イクメン白書」に見る男性の育休取得と家事育児の幸福度の関係

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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“イクメン力“が高いのは九州男児!「イクメン白書」に見る男性の育休取得と家事育児の幸福度の関係

あなた(あるいは、あなたの夫)は、“イクメン”ですか? 積水ハウスが独自の指標を用いて、都道府県の“イクメン”力をランキングした。イクメンの重要な指標に、男性の家事育児参加や育休取得などを挙げているが、どういった関係があるのだろう。【今週の住活トピック】
「イクメン白書 2020」 を公表/積水ハウスイクメンランキングで意外(?)にも九州勢がTOP3を独占

積水ハウスでは、「イクメン力」の指標として (1)妻が評価する夫のイクメン度(2)夫の育休取得日数 (3)夫の家事・育児時間 (4)夫の家事・育児参加幸福感の4つの指標を設け、ポイント算出により都道府県ランキングを作成した。

その結果、1位に佐賀県、2位に熊本県、3位に福岡県と九州勢がTOP3を独占した。東京都は38位、大阪府は44位で、大都市はイクメン力が低い結果となった。また、最下位の47位は、「かかあ天下」で知られる群馬県だった。

九州男児といえば家事育児には保守的なイメージがあるが、佐賀県と熊本県は「妻が評価する夫のイクメン度」指標が、福岡県は「夫の家事・育児時間」指標が特に高いことが、ランキングを押し上げる要因になっている。

男性の育休取得が家事育児の幸福度を上げる?

この調査で全員に、夫が家事や育児を行うことに幸せを感じるかを聞いたところ、男性は 78.4%が「幸せを感じる」、女性は 64.1%が「夫は家事・育児に幸せを感じている」と回答した。妻が思うよりも、夫のほうが家事や育児に幸せを感じているのかもしれない。

家事育児の幸福度は、夫の育児休暇(以下、育休)の取得によっても変わるようだ。育休を取得していない男性は幸福度が69.3%だったのに対して、育休取得ありの男性では幸福度が80.4%まで上がり、さらに1カ月以上育休を取得した男性では90.9%と極めて高い比率にまで上がった。

男性の家事・育児幸福度(育休取得別)  (出典:積水ハウス「イクメン白書 2020」)

男性の家事・育児幸福度(育休取得別)(出典:積水ハウス「イクメン白書 2020」)

育休を取得する男性は増加傾向にあるが、実はこの調査の「夫の育休取得日数」1位は東京都の9.4日(全国平均4.1日)だった。東京都は大企業が多いので、こうした制度が整っている職場が多いと推測できる。

一方で、男性の育休取得の義務化を検討する動きがあるなか、日本・東京商工会議所の「多様な人材の活躍に関する調査」結果を見ると、中小企業では「男性社員の育児休業取得の義務化」に反対との回答(反対:22.3%+どちらかというと反対:48.6%)が70.9%で、特に運輸業(81.5%)、建設業(74.6%)、介護・看護業(74.5%)といった人手不足感の強い業種において反対が多かった。

男性の育休の取得は家族の意向だけでなく、育休制度が整っていたり取得事例が多くて取りやすかったりといった、職場の環境が大きく影響してくる。調査結果では、育休取得によって幸せを感じる比率が高くなっているが、職場の環境によってその育休取得の機会が増えていかないとしたら、なんとも残念なことだ。

男性の家事や育児のスキルの有無も幸福度に影響大

そうはいっても、家事や育児をどうやったらよいか分からない、妻のやり方と違って互いにストレスが溜まるといったこともあるだろう。調査結果でも、男性の家事・育児のスキルの有無が幸福度に大きく影響していることが分かった。

男性には自身の、女性には夫の、家事や育児のスキルの有無を聞いたところ、自身や夫が家事・育児に幸せを感じるかを聞いた項目で、「幸せを感じる」層(6650 人)と「幸せを感じない」層(2750 人)では大きな違いが見られた。

「幸せを感じる層」では、男性の家事スキルありが 57.6%、育児スキルありが58.7%だったのに対して、「幸せを感じない層」では、男性の家事スキルありは 26.9%、育児スキルありは23.3%で、両者には大きな開きがあった。

男性の家事スキルの有無/男性の育児スキルの有無 (出典:積水ハウス「イクメン白書 2020」)

男性の家事スキルの有無/男性の育児スキルの有無 (出典:積水ハウス「イクメン白書 2020」)

夫の家事・育児のスキル向上には、妻の協力も必要だ。どちらかが几帳面すぎたり大雑把すぎたりすると、同じようにやることを難しく感じたり、ストレスを感じたりすることもある。二人でよく話し合って歩み寄り、互いにやりやすい“我が家流スタイル”をつくることで、夫の家事・育児参加率を上げることも大切だろう。

さて、「イクメン」と呼ばれてうれしいのは、そのほうが体裁がよいからではなく、家事育児をすることに幸せを感じられるからだろう。「そのためには、家事育児にできるだけ多く時間を取って、そのスキルを身に着けることが大切だ」と調査結果は語っている。一生に幾度もない子育ての機会だ。家族全員で幸せを感じられる時間を過ごしてほしい。

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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