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知ってるようで意外と知らない略語の世界。今回はカタカナ3文字で身近な略語を3問出題します。

答えは「ウェブログ」です。
「ブログ(blog)」は「ウェブログ(weblog)」の略。ウェブログは「WebにLog(記録)する」という意味です。執筆者はブロガー、個別記事はブログエントリーと呼ばれます。
日本では海外初のサービスツールの日本語化などによって2002(平成14)年ごろから急速に普及しました。利用者数の増加は2004(平成17)年9月から翌年9月にかけが特に顕著で、2,000万人を超えたといわれています。
ブログの普及にともない、著名人のブログ開設も相次ぎました。最初に「ブログの女王」と呼ばれたのは眞鍋かをりさん。その後、中川翔子さんもブログの女王と呼ばれるようになります。彼女らは1日に数十回もブログを更新するなど、内容だけではなくエントリー数の多さでも他を圧倒しました。
現在はSNS人気の陰でかつてほどは勢いがないブログ。しかし、最近では著名人の配偶者によるブログ開設がブームになるなど、まだまだ目の離せないコンテンツだといえるでしょう。

答えは「パトロールカー」です。
「パトカー」は「パトロールカー」の略。犯罪の予防・検挙や、交通の指導・取り締まり目的で巡回するために警察官が乗る自動車で、「警ら車」とも(警らは「警戒して見回る」という意味)。警察業界用語では「PC」とされ、英語では「police car(警察車両)」という名称が一般的です。
街中でよく見かける警ら用パトカーは救急車や消防車とは異なり、警察本部や警察署などで待機するのではなく、街中を巡回して犯罪や事故の未然防止、あるいは110番通報時に現場へすばやく駆けつけるためのものです。
警察を追ったドキュメント番組や刑事ドラマは、人気コンテンツとしてテレビで多数放映されています。そのため、派手に活躍していると思われがちですが、実際のパトカーは街の安全のため、こつこつと地道に地域を見守ってくれるのものなのです。

答えは「アジテーティング・ポイント」です。
「アジト」は「アジテーティング・ポイント(agitating point)」の略。左翼活動やや非合法活動などをひそかに扇動する秘密指令所のことで、ここから地下運動者の隠れ家を指すようになりました。また、さらに転じて組織的な犯罪者の隠れ家のこともアジトといいます。なお、「アジテーション」とは演説や文章などによって感情に訴え、人びとを自分の意図する行動にかりたてようと扇動することをいいます。
このように、アジトは戦前には共産主義者が特別高等警察(特高)から身を隠す場所として、あるいは戦後には学生運動で追われる身となった者が潜伏する場所として、マイナスのイメージのある言葉でした。また、見つかるとほかのアジトを探して移るなど、なかなか苦労もあったようです。
2020年現在、「アジト」でwebを検索すると、飲食店や会社名として使われていることが確認できます。また「アジト的な部屋を提供」してくれる不動産会社もあるようです。このように、いまではアジトは明るい「隠れ家」のイメージを持つ言葉として認識の変化してきているようです。
かつてとは異なり、見つかってもかまわない場所となったアジト。時代の流れを感じさせます。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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