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目上の方、特に体を気遣うべき年齢の方や、少し体が弱っている方に「お体ご自愛ください」というのは、実は失礼に当たります。
体調を気遣った結びの言葉は、基本的に元気な人に対してだけ使うようにしましょう。
元気でない方が受け取った場合、ただでさえ弱っている体と心に、そして毎日精一杯自分の体と向き合っているところに「体を気遣ってあげてね」というメッセージは酷なのです。元気な人なら大丈夫です。体への気遣いのメールは、感謝する余裕がありますし「あなたもね」と言い返す気力もあります。
なお「ご自愛ください」は「体を大切にする」という意味があり「体」が重複するので「お体ご自愛ください」とは言いません。「ご自愛」の場合は「体」という言葉は不要なのです。
「ご承知おきください」という書き方は、相手に「承知」を強要していると考えると、とてもわかりやすいと思います。一見「ください」もついていますし、丁寧な言葉のように感じますが、言い換えれば「承知しておいてくださいね」と言っているようなものです。つまり、相手に「配慮」も強要しているのです。
例えば
「以上の理由によりやむなく変更といたします。ご承知おきください」
は、大げさに書くと、
「こんな理由で、仕方なく会議の時間を変更せざるを得ない状況なの。事情を理解して、私たちに配慮してね」
このような感じになるでしょうか。
あまり気にしない人もいるかもしれませんが、気にする人がいる可能性が少しでもあるのであれば、使わない方が無難です。
この「させていただく」は「誰かが許可をした」ということを強調したい場合にだけ適している言葉であり、普段は使わない方が良いと感じます。
「させていただきます」を「いたします」にしてみますね。
どうでしょう?
シンプルに「いたします」とするだけで、余計なものが削ぎ落とされ、かえって丁寧さが際立ちますよね。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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