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女優の浅野ゆう子、作家の阿川佐和子など、還暦間近の有名人が相次いで結婚を発表しています。浅野は書面で「お互いこの年齢でとも思いましたが、この年齢だからこそ、互いの健康に気を遣いつつ(以下略)」と発表していました。民法が定める結婚の相互扶助の精神からいうと、人生が終わりに近づきつつあるときに、結婚は真価を発揮するのではないでしょうか。これからも、熟年世代の結婚は増えていくと思います。
となると、結婚願望のあるアラフォー世代の女性にさしせまって必要なのは、男性観のアップデートではないでしょうか。20年も前に刷り込まれた知識が有効か、再検証する必要があると思うのです。
たとえば、オトコのプライドという概念。
オトコのプライドを守るために「オトコをしのいではいけない」とか「オトコをほめろ」といった教えを目にしたことがあるアラフォー女性は多いはずです。
総じて男性の収入が高く、終身雇用で、給料も右肩上がりの高度経済成長期の時代には、オトコのプライドとやらを立てて結婚すれば、女性側の生活も安泰という意味でメリットはありました。しかし、現代では収入は性別ではなく、「その人による」ものとなっています。稼がない男性のプライドを、稼げる女性が慮って、何のメリットがあるのでしょうか。
2013年に「性欲が強いアラフォー」として大ブレイクをはたした、オアシズ・大久保佳代子(以下、大久保サン)は、オトコのプライド問題に右往左往しているように私には感じられます。
芸人がテレビで話すことは、脚色や誇張がされているでしょうから、まともに受け取るのも何ですが、大久保サンが語るプライベートネタは、カネのないオトコに関するものが多いです。
たとえば、2014年にインターネット配信された「内村さまぁ~ず」に出演した時のこと。大久保サンには当時、つきあっているかどうか微妙な年下のカレがおり、「お金はあるほうが払えばいい」と大久保サンが毎回ご馳走していたところ、カレは全くお金を出さなくなったそうです。ある時、大久保サンの友達とカレと三人で食事をし、大久保さんがいつものように「いいよ、おごるよ」と言ったところ、のちに彼氏に「どうしてああいう時に、自分から金出すとか言うの?」と半ギレされたそうです。
大久保サンは「どうして、オトコってつまらないプライドがあるの?」と質問し、さまぁ~ず・三村マサカズは「それは、そいつがそうなだけ」、つまり、オトコのプライドではないという見解を示していました。
それでは、オトコのプライドとは何でしょうか?
書店の女性向けエッセイコーナーには、必ず銀座の高級クラブでナンバー入りした女性の「オトコのほめ方、立て方」がおかれています。私も若かりし頃、それを実践したこともありますが、まるっきり効果がありませんでした。この野郎、カネ返せとアマゾンにひどいレビューのひとつでも書いてやりたいところですが、少し考えればわかります。人が心から嬉しいと感じるのは、自分から見て価値がある人にほめられた時なのです。
銀座のクラブの女性は男性にとって憧れであり、そういう女性からほめられたら、そりゃ嬉しかろう。逆に言うと、イモねーちゃんだった私にほめられても、嬉しくはないのです。オトコのプライドという言葉を、女性がへりくだること、控えめにしていることと解釈している女性は多いと思われます。しかし、上記の例から考えると、オトコのプライドとは、よりハイレベルな女性と接したいという、憧れに似た気持ちなのではないでしょうか。
ですから、婚活中のアラフォー女性はランクアップをしなければなりません。方法はいたって簡単。勤務先や出身校など、ターゲットを同じ世界の人に絞ること。同じ選考をくぐりぬけたということは、そもそものランクが一緒ということ。そこからさらに選抜がなされて、現在の職位に至るわけですから、ランクがわかりやすく、かつアピールしやすいのです。大久保サンの彼氏の職業は明らかにしていませんでしたが、大久保サンの本当のスゴさがわかるのは、芸人や元芸人、もしくは番組制作者ではないかと私は思います。
ところで、2018年2月2日号の「女性セブン」(小学館)が、大久保サンとジャーナリスト・山路徹氏の熱愛を報じています。山路氏といえばバツ3で、一般人女性のほか、女優・大桃美代子や麻木久仁子との婚歴があります。ぱっと見、フツウのオジサンである山路氏がなぜ美人女優とばかり結婚できるのか不思議なわけですが、「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)で山路氏本人が明かしたところによると、「大桃、麻木のような知的美女には、カネをかけた食事もプレゼントもいらない。ただ、仕事の後、彼女たちの話を何時間でも聞いて、キミは間違ってないと言ってあげればいい」と言っていました。なお、麻木とのデートは、写真週刊誌が怖いので、もっぱら車の中で話を聞いていたそうです。車の中で致していたのでしょうか。
態度では美女の下を装い、立場では美女の上に君臨する山路氏が、男性に従順な大久保サンと相性がいいか微妙ですが、バラエティー番組で見せる勢いで、「早く抱きなさいよ!」くらいに攻め込んでほしいとも思うのです。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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