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この時期、書店には敬語の本があふれています。4月に新入社員になる人も、そして後輩を育てることとなる現役も、もう一度、敬語を確認する為に購入するのでしょう。ものすごい種類の本がありますが、どれも読めば読むほど敬語の多さにげんなりすることでしょう。もちろんしっかり勉強していただきたいのですが、今日は、この6つさえ押さえていたら、最低限恥はかかずには済むだろうという、敬語を紹介します。
みなさんが敬語を怖がるのは「間違っていないか」という恐怖からだと思いますが、敬語のほとんどでは「間違う」というような事象はそれほど多くありません。過ちのたいていは「伺わせていただく」や「おっしゃられる」「お帰りになられる」などの二重に敬語を使ったパターンです。新入社員ならば「緊張しているのかしら」で済まされることも、そうではない40代の場合は冷や汗ものですね。
深く考えると混乱してしまいますが、実は二重敬語を使うのは「とにかく言葉を重ねて丁寧に言わなくちゃ!」という思い込みが原因なので、シンプルにすることでほぼ解決します。
このように、シンプルにすることで、ほぼほぼ解決できる二重敬語ですが、みなさんがもっと毛嫌いしているのは、尊敬語と謙譲語で言い方が違うものではないでしょうか。
同じ敬語なのに、相手の動作には使えて、自分の動作には使えない丁寧な言葉があります。
「する」「言う」「行く」「食べる」「来る」「見る」です。
例えば、「挨拶をする」場合について考えます。
挨拶をする人が上司、取引先の人などの場合、次のようになります。
そして、自分や身内の場合、次のようになります。
まあ、このままの文では、日常なかなか使わないと思いますが、次のような言い回しはよくしますよね。
このフレーズをまるっと覚えてしまうのもテです。
例えば、「苦情を言う」場合について考えます。
苦情を言う人が上司、取引先の人などの場合、次のようになります。
そして、自分や身内の場合、次のようになります。
これも、このままの文では、日常なかなか使わないと思いますが、次のような言い回しはよくしますよね。
このフレーズをまるっと覚えてしまうのもテです。
例えば、「その町に行く」場合について考えます。
その町に行く人が上司、取引先の人などの場合、次のようになります。
そして、自分や身内の場合、次のようになります。
このままの文では、日常なかなか使わないと思いますが、次のような言い回しはよくしますよね。
このフレーズをまるっと覚えてしまうのもテです。
これは割と分かりやすいかと思います。例えば、「昼食を食べる」場合について考えます。
食べる人が上司、取引先の人などの場合、次のようになります。
そして、自分や身内の場合、次のようになります。
これも、このままの文では、日常なかなか使わないと思いますが、次のような言い回しはよくしますよね。
これは割と分かりやすいでしょう。
例えば、「ここに来る」場合について考えます。
来る人が上司、取引先の人などの場合、次のようになります。
そして、自分や身内の場合、次のようになります。
これも、このままの文では、日常なかなか使わないと思いますが、次のような言い回しはよくしますよね。
さきほどの「行く」と反対の動作なので、セットで覚えてしまうのもいいでしょう。
行く、来る
なお、行くの尊敬語には「おいでになる」もあります。
例えば、「データを見る」場合について考えます。
映画を見る人が上司、取引先の人などの場合、次のようになります。
そして、自分や身内の場合、次のようになります。
これも、このままの文では、日常なかなか使わないと思いますが、次のような言い回しはよくしますよね。
このフレーズをまるっと覚えてしまうのもテです。
「する」「言う」「行く」「食べる」「来る」「見る」は
尊敬語だと「なさる」「おっしゃる」「いらっしゃる」「召し上がる」「お越しになる」「ご覧になる」
謙譲語だと「いたす」「申す」「伺う」「いただく」「参る」「拝見する」
この6つだけ、しっかり押さえれば、先ほど申し上げました通り、くどすぎる二重敬語に気をつけさえすれば、たいていのことは大丈夫です。
フレーズごと覚えてしまうのが良いですよ。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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