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地味で真面目な人。それが職場でも近所でも一致した人物評と印象だったA子は、妻子あるB夫と不倫していた。
そんなA子に惚れて告白したC男に、なんとA子はB夫の妻を殺してくれたら付き合うと迫るのだ。C男はB夫の妻を刺したが、幸い命は助かった。しかしA子もC男も逮捕され、二人は交際することはなかった。
このとんでもない話はかなり昔にあった事件だが、妙に記憶に残っている。なんたってA子が、とことん地味な容貌だったことだ。
こんな大人しそうな女が泥沼の不倫劇を繰り広げ、この女のために殺人しようとした男もいるし、刺された女もいるんだ、というのが衝撃だった。
その頃の私はまだ微妙に娘さんだったので、ドロドロの愛憎劇は派手な美女のものと思い込み、C男も周りにはもっと可愛いくて普通に交際できる女がいるだろ、なんて首を傾げていたが。今はわかる。
C男は派手な美女に相手にされないから、仕方なくA子にいった、んじゃない。元から派手な美女には興味がなく、地味なA子が本当にタイプなのだ。
さて私には、男のオネエさんの仲良しがいる。彼は若い美青年が好きだけど、彼の友達に、まさに地味な男が好きなジミ専(こんなジャンルもある)がいる。
「アタシはアタシ達のためのプロ美青年が揃ってる専門店に行きたいけど、その友達はたまたま乗ったタクシーの運転手や、そこらの普通の店員や配達員が大好物なの。んで口説きまくるんだけど、その趣味のない一般男はただもうひたすらびっくり、引くだけ」
なるほどなぁと膝を打ったのは、続いての補足と説明だ。
「若い美男美女より、普通のオッサンオバサンの方が口説くのは難しいのよ。そもそも後者は、プロとして店にいないもん。前者の方が、そういう店に行けば簡単に手に入る」
その、「プロとして店にいない」「実は派手な美男より落とすのが難しい」という感覚こそが、「地味な女がモテる」につながるのではなかろうか。
ちなみに、パッと見が地味な女もプロの店にいるが、彼女らはプロの地味女。「プロの店にスレてない普通の素人がいる」と客に勘違いさせるので、意外とこれも人気だ。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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