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よく目にする漢字の中には、送り仮名がつくと読み方がガラリと変わるものがあります。漢字が表す意味から、その言葉の意味をなんとなく読み取れても、読み方まで推測するのはなかなか難しいもの。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題していきます。

「抗う」の「抗」は「抵抗する」や「抗体」などでおなじみの漢字です。とはいえ、「抗う」を「抵抗する」や「抗体」の読み方で「こうう」と読むのは間違いです。
ただ冒頭でも述べた通り、「抗」が示す意味から「抗う」の意味はなんとなく読み取れるのではないでしょうか。
「抗う」の意味は
1 従わないであらそう。抵抗する。逆らう。
2 負けずに言い返す。言いたてる。言い争う。
3 賭け事で人と張り合う。出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。1の例文には「運命に抗う」とあります。どこかでこの表現を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
正解は…

「あらがう」です。
「抗」の読みには
出典元:抗|漢字一字|漢字ペディア
がありますが、『漢字ペディア』に記載されている“「抗」から始まる言葉”に「あらがう」以外の訓読みは載っておらず、また「あらがう」以外は音読み「コウ」を用いた表現ばかりでした。なので、「抗」の訓読みは「抗う(あらがう)」と覚えてしまってもいいかもしれません。
なお「あらがう」は「争う」「諍う」とも表せます。ただ「争う」と「諍う」は「あらがう」とは違う読み方が一般的に使われています。

「労働」などの単語でおなじみの「労」。体を使うことや長年の経験、功績などを意味する「労」という漢字ですが、その後ろに「う」という送り仮名がついたとき、一体なんと読めばいいのでしょうか。
「労働」を参考に「ろうう」と読むのは間違いです。また働くことを意味する「労働」から考えを膨らませ、「やとう」と読む人も中にはいるかもしれません。しかしそれも間違い。なお、「やとう=雇う」です。
正解はこちらです!

「ねぎらう」です。
「労う」の意味は、
苦労や骨折りに感謝し、いたわる。現代では、同等または下の人に対して用いる
引用元:小学館 デジタル大辞泉
「労う」よりも目にする頻度は低いかもしれませんが、「犒う」という漢字もあります。
「労う」の由来は、奈良時代に使われていた「労ぐ(ねぐ)」という言葉。
「労ぐ(ねぐ)」には、
① 神の心を慰め、加護を願う。
② 慰労する。ねぎらう。引用元:三省堂 大辞林 第三版
という意味があります。
ここから発展したのは、相手の苦労をいたわる意味をもつ「労う」だけではありません。
「神の御心を休める者」を意味し、“神社で、宮司(ぐうじ)・権(ごん)宮司を補佐する職”や“神職の総称”として用いられる「禰宜(ねぎ)」や「願う」といった言葉が生じたと言います。
「労う」の由来からはどこか神聖な雰囲気も漂いますが、現代では“同等または下の人”に対して用いられることがほとんどです。その言葉を向ける相手に変化が生じるのも、漢字の面白いところです。

「倣」は、“他のものをまねること。似せること。”という意味の「模倣」に使われている漢字です。送り仮名が「〜る」だったら「まねる」「にせる」となりそうなものですが、ついているのは「〜う」という送り仮名。「〜う」から「倣う」を「はらう」と読んだり、「倣」に含まれている「放」の読みから「ほうう」と読んだ人もいるかもしれませんが、残念ながらそれは不正解。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…

「ならう」です。
「倣う」の意味は
すでにあるやり方、例をまねて、そのとおりにする。手本としてまねをする。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
なお同じ読みの「習う」は
1 教わったことを繰り返し練習して身につける。けいこする。
2 知識や技術などの教えを受ける。教わる。学ぶ。
3 経験を積んで、なれる。習慣となる。
4 慣れ親しむ。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味しますが、「習う」と「倣う」は同じ語源です。
「倣う・習う」は「慣らう」、慣れるまで続けることが語源とのこと。すでにある物事を手本に真似る、繰り返し経験して馴れていくことが今の意味につながっているようです。
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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