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絶景やご当地グルメ、温泉など旅の楽しみは様々ですが、やはり宿選びは大きな決め手。ひとりでもカップルでも納得できる“ほんとうに泊まりたい宿”をご案内します。第4回は伊豆・熱川温泉の「熱川プリンスホテル」です。
東京から約2時間、伊豆急行線伊豆熱川温泉駅に降り立つと、何基もの温泉櫓から湯けむりがもくもくと上がり、「温泉地へ来た!」という実感があふれます。熱川温泉は源泉の温度が約100度、湯量も豊富で目の前には相模灘が広がる東伊豆を代表する温泉地です。「熱川プリンスホテル」は海を見晴らす高台に立地。2017年12月に最上階の客室5室をリニューアルオープン、高台ならではの空と海、水平線に浮かぶ雲の流れを満喫できるということから、プレミアムエリア「Qoomo(くーも)」と名付けられています。
客室の特徴は大きなデイベッドがあること。ウェルカムティの「ルピシア」のシトラスブレンドディをいただきながら、ごろり。開け放たれた窓の外の景色をぼんやり眺めていると、空と海の近さが感じられ、なんとも清々しい気分。読みたかった本を持参して、じっくり読書、さらにデッキテラスのソファで海風を感じるのもいいものです。
女子会ならばデイベッドを拠点におしゃべりに花が咲くこと間違いなし。また浴衣とは別に、ダブルガーゼで作ったリラックスウェアや湯浴み籠、限定アメニティなどこの客室だけのプラスアルファも用意されています。シャワーブースにはレインシャワーがあり、露天風呂付きの客室もあります。
お楽しみの夕食の前に温泉へ。自家源泉の泉質はナトリウム‐塩化物・硫酸塩泉で、保温と保湿効果が高い潤いの湯です。温泉は男女入れ替わりの大浴場と屋上天空露天風呂があり、屋上天空露天風呂からは大海原と伊豆七道などが望め、開放感抜群。あまりにもオープンエアと思われる方には湯浴み着も用意されていますので、安心してパノラマビューと爽快感を楽しむことができます。大浴場には露天風呂やジャグジー、みかん風呂、お茶風呂などがあり、湯巡りをしているうちにあっという間に時間が経ってしまいます。
夕食は個室の食事処で、Qoomo宿泊者限定のお料理をいただきます。伊豆なので当然海の幸満載ですが、魚の鮮度が違います。お造りはその日に水揚げされた金目鯛や鮃、サワラなどで、ピチピチ。鮑は源泉を使ったせいろ蒸しにして、ほどよい弾力と旨みが噛むほどにしみ出します。伊勢海老は、この日は揚げてから甘辛く煮る珍しいオランダ煮で。Qoomoにかけて、大根おろしを雲に見立てた鍋などもあり、さらに料理長からの「旬の一品」というおまけつき。いずれも丁寧に作られ、充実した内容です。
この時期、伊豆はもう春。伊豆熱川駅から電車で約15分、河津駅近くの河津川沿いには早咲きの河津桜があり、今年は寒い日が続いたせいかちょっと開花が遅れ、今、ちょうど見頃を迎えています。濃いピンクの桜に出合うと、誰もがウキウキするものです。温泉宿に宿泊すればのんびり夜桜まで楽しめますし、伊豆稲取では恒例の雛のつるし飾りまつり(~3月末)もあり、一足早い春を感じることができます。
料金 1泊2食付き 1部屋2名様利用ひとり26,000円(税抜)~
1泊2食付き 1部屋1名様利用30,000円(税抜)~
住所 静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1248-3 ℡0557-23-1234 チェックイン15時、チェックアウト10時。
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