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45歳・未婚・独身・恋人いない歴8年以上。一生独身だろうと思いながら忙しい日々を過ごしていたOTONA SALONE編集長アサミが、婚活を始めて1年半。5人の男性とデートしては玉砕していたが、ネット婚活のアプリで知り合ったメガネさん(45歳)とは、2回目デートにつながって……。
これは40代独女の「実名 顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
メガネさんとの2回目デートは映画だった。終了時間が夕方だったので、最初からその流れで夜ごはんを食べるものかと思い込んでいた。けれど映画が終わった18時。メガネさんはまっすぐ駅へと向かっていき、アッサリ解散したのだった。
まさかこの時間に2回目デートが終了になるとは、予想していなかった。家に帰ろうか……いや、とりあえずお腹がすいたな。まずは映画鑑賞中からグーグーなっていた胃袋を落ち着かせなくては。とりあえず、サクッと食べて帰ろう。そのまま新宿で一人ラーメンをして帰宅した。
家に帰って一人、ソファに座りながらメガネさんとのデートを振り返ってみる。映画を観る前のお茶タイムまではたぶん順調だった。なのに帰りはあっさり解散。
もしかして、映画を観ているとき、私の何かに幻滅したのだろうか。
映画を観ながらときどき姿勢を変えるのが気になった? (←腰痛もちな40代にずっと同じ姿勢はツライ)
コーヒーを飲む音が耳障りとか? (←いや、そんなに音立てて飲んでない)
お腹の音がグーグーなったのがイヤだった? (←だって生理現象なんだもの)
こういうとき、まず自分に原因を見つけようとするのがモテない女の思考回路。恋愛はそういうもんじゃないと#74の回で思うようにしたつもりなのに、また勝手にネガティブな妄想をする。
恋愛以外のことはネガティブになんかならないのにね。
メガネさん、私との映画デートは楽しくなかったんだろうか。映画を観るまでは楽しかったように感じていたけれど。でも、とりあえず御礼のメッセージくらいしておこう。
アサミ「今日はありがとうございました。お茶も映画も楽しかったです」
結局その週末、彼からの返信はなかった。3回目のデートは……うん、ないかもしれないな。そう思っておいたほうが気がラクだ。自己保身。
メガネさんからの連絡は土曜、日曜、月曜と、3日間まったくなかった。以前はほぼ毎日、マメに連絡をくれていたメガネさんだったけれど。映画デートで何かの見切りをつけられたのだろうか。
そう思っていた火曜日の朝。
メガネ「土曜日はありがとうございました。僕も楽しかったです。よかったら、また今週の土曜日とかお会いできませんか?」
メガネさんから連絡がきた! よかった! 私がメッセージを送ってからなんのリアクションもなかったので、もう終了なのかと思っていた。でも、私の考えすぎだった。こういうことが時々ある。ダメよね、このモテない女の思考回路はやめなきゃ。
アサミ「はい。土曜日、大丈夫です!」
メガネ「今度はランチでも一緒に食べませんか?」
ランチか……ディナーじゃないんだ。あれ、よく考えたらメガネさんとはまだランチデートもしていなかった。1回目はお茶デート、2回目はお茶+映画デート。そっか、まだ食事すら一緒にしてなかったんだ。
アサミ「はい。もちろんです。何時にどこで待ち合わせしましょうか」
メガネ「ちょっと探しておきます。また連絡しますね」
メガネさんとの3回目のデートは、外苑前のイタリアンだった。店に入ろうとしたところにちょうど彼が到着した。
メガネ「よかった。ちょっと遅れそうだったんだけど、間に合いました」
アサミ「まだ約束の5分前ですよ! むしろ早いじゃないですか」
いつも待ち合わせの時間より前に余裕をもって到着しているメガネさん。時間にきっちり。几帳面な人、なのかな。
ゆっくりランチをしながら、先週一緒に観た映画のこと、共通のファンであるアーティストのこと、そしてお互いの仕事のことなどを話した。
メガネさんとは共通する話題が多い。職種こそ違えど、仕事に関して考えていることや悩んでいることには意外と共通点がある。楽しく話しながらランチタイムも終了。二人で店を出た。
これでまた解散なのだろうか? 駅方面へ向かって歩いていく。私はもう少しメガネさんと話してみたい、気がする。もしこれからお付き合いをしていくなら、その前に聞いておきたいことはいろいろある。聞きにくい内容もあるけれど……。そう思いながら歩いていたら
メガネ「もう一軒、お茶でもしませんか? 時間、大丈夫?」
とメガネさんが誘ってくれた。
アサミ「はい。大丈夫です!」
ランチをしたイタリアンのお店からちょっと歩いた先のカフェに入った。
まだ、メガネさんを好きかどうかは正直わからない。けれど、彼をもっと知りたいとは思っていた。だからこそ、ちょっとだけ踏み込んだ話を聞いてみた。
アサミ「あの、お子さんのことって聞いてもいいですか?」
バツイチで、一緒に住んではいないけど子供が二人いるメガネさん。不躾な質問かもしれないけれど、“婚活”で出会ったわけだからちゃんと聞かずには前に進めない。そういうことは早いうちに聞いたほうがいい、と言われたことがある。
メガネ「もちろんです。気になることがあれば、なんでも」
アサミ「二人いらっしゃるって言ってたじゃないですか。小学生と中学生……でしたっけ?」
メガネ「小3と中2です。小3が男の子で、中2が女の子です」
アサミ「定期的に……会ってらっしゃるんですか?」
少し間があいた。それまでたいていのことを即答してくれたメガネさんだったけれど。ちょっと目線を下に落とす彼。なんとなくその「間」がこわくて、あわてて言葉をはさんだ。
アサミ「あ、私の周りのバツイチでお子さんがいる人って、わりとそういうこと決めてる人が多いから、どうなのかなって。ヘンなこと聞いちゃってすみません」
メガネ「いや、大丈夫です」
そう言ったまま、やっぱりちょっと間があいた。ため息をつくメガネさん。え、何⁉ そんなに答えにくい質問なの? もしかしてメガネさん、何か隠し事をしてる⁉
【子供のことについてなかなか話そうとしないメガネさん。何が答えにくい? 来週3月7日17時の更新をお楽しみに!】
【前回はコチラ】
#81 モテない40代独女、はじめての「2回目デート」に誘われる【40代編集長の婚活記】
【一気読みならコチラ】
この記事のライター
OTONA SALONE|オトナサローネ
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