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先輩ママたちの座談会! 保活前に知っておきたかったこと

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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先輩ママたちの座談会! 保活前に知っておきたかったこと

認可保育園の発表が始まる季節ですが、まだまだ保活は続く、というご家庭も多いのではないではないでしょうか。保活を成功させたいママが事前に知っておくべきことは? 用意周到に保活をして希望の園に入園させることができたAさん、保活に失敗して会社を退職せざるを得なかったBさん、保活のために新しい仕事を始めたCさんの3人を集め、ママ座談会を実施。保活前に知っておきたかったことを聞きました。<今回の参加者>
Aさん:フルタイム正社員として出版社に勤務する3歳児ママ。第3希望だった駅近の小規模保育施設への入園が決まり、子どもが1歳のころに復職した

Bさん:正社員として勤務していたが、保活に失敗し、退職。子どもの幼稚園入園時からフリーのマーケティングプランナーとして働いている5歳児ママ。2人目妊娠中

Cさん:1人目の保活は途中で断念。2人目の妊娠を機に、もっていた資格を活かして無認可保育園の保育士に。3歳と2歳の年子を同時に第1希望の認可園に入園させた

スタートダッシュと役所からのアドバイスが成功のカギ!?

――みなさんがどんな保活をしたのか教えていただけますか?

Aさん「子どもが1月生まれだったため、0歳から預けるという選択肢はなく、激戦だと聞いていた1歳クラスへの入園にかけるしかありませんでした。とにかく復職したかったのと、子どもの預け先にはこだわりたかったので、産休中から保活を開始し、区役所でもらった冊子を片手に徒歩20分以内、もしくは電車で5駅以内の保育園を認可・無認可問わず片っ端から見学に行きました」

Bさん「産休中からってすごいですね! 産前勤めていた会社は私が初の産休取得者だったので『いろいろ大変だよ』とは聞いていたものの、生の声が入ってこない状況でした。うちの子は11月生まれなのですが、保活をスタートさせたのは0歳の夏ごろから。完全に乗り遅れてしまっていたと思います。ネットで情報収集しようにも、あまりまとまっているサイトってないんですよね……」

Cさん「私は区役所に頼りました。1人目のときに、自分たちで保活対策したつもりが入れなかったんです。それで区役所に通い詰め、担当の方にアドバイスをもらっていました」

――どんなアドバイスを?

Cさん「要は『要項が書かれた冊子をよく読む』ということなんですけど、こちらが見落としていた利用調整(※)に有利になるポイントを指摘してもらえたのは助かりました」
※利用調整……保育園に入園できるかどうかの選考のこと。定員数がオーバーした場合は、保育が必要な程度に応じて入園の可否が決められる

【画像1】「親身になってアドバイスをしてくれる役所の方と出会えたことが幸運でした。担当者によって対応が変わるので、何度か足を運んでみることをお勧めします」とCさん(写真撮影/はしもとゆふこ)

【画像1】「親身になってアドバイスをしてくれる役所の方と出会えたことが幸運でした。担当者によって対応が変わるので、何度か足を運んでみることをお勧めします」とCさん(写真撮影/はしもとゆふこ)

予約はすぐ満員に。見学会のスケジュール管理も一苦労

――なるほど。利用調整の基準や優先順位は複雑で、一見分かりづらい部分がありますもんね。保活で最も大変だったことはどんなことですか?

Aさん「私は利用調整の優先順位を上げることと保育枠を確実に確保するために、生後半年のころから5駅離れた無認可保育園に預けていたんです。最寄りの無認可園も見学したのですが、納得できるような保育環境ではなくて。預けていた園自体は駅近だったのですが、毎日離乳食のお弁当をつくって通わせるのは大変でした。その段階から保育園に預けながら働く姿をリアルに想像できたのはよかったんですけど……」

Bさん「私は情報の少なさに戸惑いました。息子は甘えん坊なので、自宅からの通いやすさに加え、アットホームな園を希望していたのですが、見極めようにも材料がなかったんです。1回の見学会だけでは『何となくよさそう』止まりで、『ここなら!』と思える園にあまり出合えなかったんですよね」

Cさん「人気のある園ほど情報公開しているなと思います。どんな園なのか分かって安心できるから、申し込みが殺到する。私、見学会の順番待ちや再予約のスケジュールに疲れ、1人目のときは途中で保活を断念しました。2回目の保活がうまくいったのは、無認可園の保育士といった立場で多くの保活ママさんとお会いし、情報がたくさん入ってきたことも一つの要因かと思います」

Aさん「確かに見学会の申し込みをしても、電話がつながらなかったり、『定員になったので、また後日かけてください』と言われたりした記憶があります。実は、今通わせている保育園は事前見学のスケジュールが合わず、見学なしで入園させた園なんです。結果として良い保育園でよかったんですけど、通ってみるまで不安でしたね」

【画像2】Bさんの保活当時のメモには、無認可園の保育料やキャンセル待ち人数などが残されている。 「預けたいと思う無認可園の保育料は10万円~15万円で、到底預けられる費用ではありませんでした」(写真撮影/はしもとゆふこ)

【画像2】Bさんの保活当時のメモには、無認可園の保育料やキャンセル待ち人数などが残されている。「預けたいと思う無認可園の保育料は10万円~15万円で、到底預けられる費用ではありませんでした」(写真撮影/はしもとゆふこ)

周辺の保育施設の数や生活環境を考慮した住まい選びを

――保活に力を注いでいたAさんが見学なしでお子さんを預けていたとは驚きです!

Aさん「実は、子どもが0歳の夏ごろから、当時住んでいた賃貸と同地域内での住宅購入を検討し始めていたんです。復職までに引越しを済ませて、住まいを整えておきたいなと思って。11月初旬の保育園申し込み時には購入物件が決まっておらず、どこに住むことになっても不便がない駅近の園しか候補にできなくて」

――保活は住まう地域とも密接にかかわってきますもんね。BさんとCさんは住まいにおいて「こうしておけばよかった」といったことはありましたか?

Bさん「私が当時住んでいたのは、東京の某区の端っこだったんです。自宅の近くに保育園はあったのですが、隣の区の管轄園だったので、申し込めたとしてもその区内の人より優先順位は下がります。自宅の周囲にいかに多くの預けられる保育施設があるかも大切だなと思いました」

Cさん「保育園もそうですが、子連れで生活しやすい環境かどうかをもっと意識すればよかったなと思います。妊娠中は出産が、産後は保活に成功することがゴールになりがちですが、保育園入園後も子どもとの生活は日々続いていくので。うちは年子だということもあり、小児科やスーパーに行くのも一苦労。近場にあると便利だなと思います」

【画像3】保活と購入物件選びを並行して行っていたAさん。「もっと早い段階でパートナーと長期的なライフプランを立てておくべきだったと思います。妊娠前や妊娠中に購入しておけば、もっと違った形になったかも」(写真撮影/はしもとゆふこ)

【画像3】保活と購入物件選びを並行して行っていたAさん。「もっと早い段階でパートナーと長期的なライフプランを立てておくべきだったと思います。妊娠前や妊娠中に購入しておけば、もっと違った形になったかも」(写真撮影/はしもとゆふこ)

ママネットワークに勝る情報源なし。つながりに出かけよう!

――最後に、これから保活を始める人に、保活で後悔しないためのアドバイスをいただけますか?

Cさん「保活のカギを握るのは情報だと思います。例えば地域の児童館や子育て支援センターなどには、同じように保活をしているママたちが集まっていて、情報をシェアし合っています。一人で黙々と保活をするよりはるかに楽しく、公開されていない情報が得られることもあります。園庭開放などにも出かけてみるといいと思いますよ」

Aさん「お住まいの地域によるかもしれませんが、私が通わせている小規模保育施設には、3歳クラス以降優先的に転園できる提携の認可園があることを、2歳クラスの途中で知りました。このことを知らず、2歳クラスへの進級時に『3歳でどこにも入れなかったら困るから』と転園していったお子さんがいました。こうした情報もママ友ネットワークがあれば入ってきやすいかもしれません。面倒でも外に出て、つながりをつくっておくことをオススメします」

Bさん「まさに私の保活メモに、『小規模保育は3歳児以降の預け先が確保できない』って書いてあります(笑)。Aさんがおっしゃったことを知っていれば、小規模保育園も検討内でした。先輩ママからの情報は侮れないですね。私の敗因は、スタートの遅さと粘りだったのだと改めて気づきました。母子手帳をもらうと同時に役所にある保育園情報を入手するといいのかもしれません。今お腹にいる2人目では仕事を続けられるよう、私も今から準備しています。保活に早すぎることはないと知ったので」

【画像4】「勤めていた企業の定時は10~19時。時短勤務が2歳までしか認められていなかったこともネックになりました。もし会社の制度が整っていなければ、事前に人事などと相談しておくと良いかもしれません」とBさん(写真撮影/はしもとゆふこ)

【画像4】「勤めていた企業の定時は10~19時。時短勤務が2歳までしか認められていなかったこともネックになりました。もし会社の制度が整っていなければ、事前に人事などと相談しておくと良いかもしれません」とBさん(写真撮影/はしもとゆふこ)

「妊娠したら、地域とのつながりをつくろう!」これが、先輩ママたちの結論でした。地域の役所や子育て支援センターに出かけ、こまめに情報収集をしたり、園庭開放や地域のイベントなどに参加し、生の声を集めたりすることが、保活を成功に導くポイントになりそうです。

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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