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年末の決算に向けて各不動産会社が本腰を入れ始める秋は、住宅商戦が熱く繰り広げられる季節。また気候的に過ごしやすく、落ち着いて物事を検討するのにベストなタイミングとあって、住宅の購入を考える人々の動きが活発になってくる。
もちろん、“そろそろマイホームでも…”、と考えている多くの夫婦も物件の見学に訪れる。しかし、家を買うといった、夫婦における一大共同作業の局面では、往々にして夫婦喧嘩が勃発しがち。確かに安くない買い物をするわけだから、両者とも意見を激しく主張することもあるだろう。
では具体的にどんな点で意見の相違が起きているのか。スーモが行った『妻VS夫 意見の食い違い生声大調査』によると、物件選びの際に夫婦がもめがちなポイントは以下の通り。
第1位 どの駅、どの街にするか 133人
第2位 いつ買う/借りるか 115人
第3位 予算 95人
第4位 一戸建てか、マンションか 64人
第5位 どんな設備や仕様を取り入れるか62人
意見の食い違いの第1位はエリア選びで、夫は通勤時間、妻は自分の実家の近くに住むことを重視するケースが多いよう。また、第2位にランクインしたのは購入のタイミングについて。「早く買いたい」妻と、「先延ばしにしたい」夫の間でもめることもしばしばあるようだ。
こうしたぶつかり合いについて、住まいの相談を行っているスーモカウンターのスタッフは、「例えばご夫婦で意見が違った場合、どちらの物件も見ていただくことをオススメしています。実際に見学することで、感想を言い合い、すり合わせができますから」とコメント。買い時期で悩んでいる夫婦も、お互いの欲しい家や土地が具体的に見つかれば、一気に契約までたどりつく場合があるそうだ。
つまり、まずは二人で実際の物件を見に行って価格やスケジュールなどの感覚をつかみ、大まかな住宅事情を知ることがゴールへの第一歩。そうすることで、お互いの理想の家が見えてくるというわけだ。ならば、次にどんな戦術で進めるべきか、スーモのホームページによると、
「女性は間取りや周辺環境など、住み心地に関する分野が、男性は価格や立地に関する分野を得意とする傾向があります。ですから、『LDKが南向きでいい』とか『ここは小学校が近い』という建物や環境に関わる条件は妻が、『あと300万円プラスしたら、もう少し駅が近くなりそうだ』といった、価格や立地に関する条件は夫が担当する、というふうに、お互いの得意分野を活かすといいですね」
と、それぞれのセンスを尊重してチェックしていくことがコツだそう。そのうえで、
「もう一度ふたりの意見を調整してください。条件整理は男性の方が得意な人が多いから、ここは夫をたよってみてもいいかもしれません。夫婦の意見がうまくまとまれば、自然と候補になる物件は絞られてくるものです。『ここは絶対にゆずれない!』というだけでなく、『ここはこうじゃなくてもいいかな』と、ときにはゆずることも大事ですよ」
と、結論付けている。
住宅購入は、夫婦の将来に向けた幸せな作業。きちんと話し合ってお互いの妥協点を見つけ、最高のコンビプレーで素敵な住まいを手に入れたいものだ。
■SUUMO「妻VS夫 意見の食い違い 生声大調査」
HP:http://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/data/C0kui000/
■SUUMO「夫婦のチームワークが決める!理想の家に近づく方法」
HP:http://suumo.jp/edit/kyotsu/knowhow/teamwork/100630/senjyutsu.html
この記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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